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ミツクリザメの特徴は?深海に住んでいる謎のサメ「ミツクリザメ」に迫る

2022年1月24日

青の美ら海深くに集まる魚たち 深海 f

 

深海にすんでいるというミツクリザメというサメがいます。このサメは日本近海に住んでいるということなんですが、当然見た人は少ないでしょう(笑)

 

このミツクリザメ、とにかく特徴的な姿なんですねー。ということで、今回は日本近海の海の底に住んでいるという、謎に包まれたミツクリザメの特徴について紹介しましょう。

 

ミツクリザメは日本人の箕作さんからとられています

ミツクリザメ wikipedia

ミツクリザメ / 引用元 wikipedia

 

 

ミツクリザメは希少なサメで、なんと東京湾の深海にも住んでいるとか。深海の深さは水深1300m以上で、東京湾のほかにも駿河湾や相模湾といった、ほとんど日本の海で発見されています。ただ、大西洋やインド洋など、世界各地でもときおり見つかっています。

 

学名「 Mitsukurina owstoni」というものなんですが、これは最初にこのサメを発見したイギリスの貿易商アラン・オーストンと、捕獲されて寄贈された東京大学三崎臨海実験所の当時の所長だった箕作佳吉から付けられています。

 

ミツクリザメは「生きた化石」と呼ばれることも

 

ミツクリザメの特徴は、その独特な姿です。これはやはり深海の生物だからなんでしょうか?全長は540cmから617cmで、体の色は灰色ぎみの薄いピンク、背中には小さい背びれが2つ、胸びれや腰びれなどもあります。古代のサメに近いとされているので、「生きた化石」のように言われることもあります。

 

もっとも特徴的なのは、頭部にある大きな「吻」(ふん、と読む。動物の体で口またはその周辺が前に突き出でている部分を指す)です。なんとこの部分には、電気受容器「ロレンチニ瓶」という奇妙な名前の機関があります。これによって魚貝類がえら・心臓を動かすときに出す弱い電流を感知して、獲物の位置を知ることができるそうです。

 

ただし、角のように見えるので硬いのかと思いきや、これが実は柔らかいので獲物を狙うときに使うものではないというのが意外ですね。このような怖そうな見た目なので、海外では悪魔のサメ「goblin shark」と呼ばれることもあるのだとか。日本では長い吻から連想して「天狗サメ」とも言われています。

 

 

ミツクリザメは陸に上がると姿が変わってしまう

 

ところで、私たちは当然深海のミツクリザメを見ることはできないのですが、陸に上げられるとその姿が変わってしまいます。陸に上げられたミツクリザメは顎が出て口にある歯が飛び出して見えます。顔は膨らんで出血で前進が赤くなってしまいます。

 

 

NHKが行動を捉えた「ミツクリザメ」

 

謎の多い深海の生物「ミツクリザメ」ですが、最近では、NHKがミツクリザメの捕食行動を撮影したそうです。サメは餌となる獲物を襲うとき、

・休止

・開口

:閉口

・復元

 

という4つの動作をします。ミツクリザメもこの動作をしますが、閉口では射出・把握・確保という動作、復元には再開口と再閉口という動作に分けられます。順を追ってみていきましょう。まず休止から開口ですが、餌を見つけたミツクリザメは、猛烈な速さで下あごを下ろし、ガバッというくらい口が大きく開きます。

 

開いた下あごが前方の上に飛び出し、これが射出です。ほかのサメよりもこれが大きな動きなので、ミツクリザメは、この捕食のときのあごの大きな突き出しも特徴のようです。把握の動作で獲物を捕らえるのですが、ここに至るまでの時間なんと0.319秒!早いですねー。その後は獲物を確保してあごをもとに位置に戻す準備をし、復元では顎を元に戻します。

 

このとき、再開口と再閉口という、顎を戻すときにもう一度あごを開け閉めしている動作があり、この動作はほかのサメにはない、不思議なミツクリザメの動作です。このような動作は、捕食する能力が低いミツクリザメにとって進化の途中で手に入れた動作とされています。

 

 

独特な捕食も特徴的なミツクリザメ

 

ミツクリザメの特徴についてでした。怖そうな風貌をしているので、アメリカでは悪魔のサメなんて言われているんですね。また、NHKが撮影したという独特の捕食行動についても、進化の過程で獲得したとされていて、興味深いものがありました。

 

ところで、間違えやすいんですが、ミツクリザメは「ミツリクザメ」じゃないですよ!

(自分も最初読んだとき間違えてしまった笑)

 

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