「ゴールデンバルブ」は黄色に輝く体と黒い斑点のコントラストが素敵な魚です。育てやすく、初心者にも扱いやすい魚と言われていますが、「気性が荒い」という話も聞きます。
今回の記事ではそんな「ゴールデンバルブ」の生態と飼育のポイント、そして「気性と混泳」について調べてみましょう。
この記事の目次
ゴールデンバルブはアジア出身の品種改良種
「ゴールデンバルブ」は別名「チャイニーズバルブ」とも言い、その名が示す通り、中国や台湾が原産の魚です。「グリーンバルブ」という魚がその地域に生息していて、それを品種改良したのが「ゴールデンバルブ」と言われています。
ただ、「グリーンバルブ」自体も自然界に生息していたのか、品種改良されたものなのかは不明で、謎の多い魚でもあります。分類的にはコイの仲間になります。
ゴールデンバルブは鮮やかな体色が特徴
体長は6センチほどと小ぶり。「ゴールデン」の名の通り、光が当たると鱗が金色に輝き、とても鮮やかです。また、金色のボディには黒い斑点が目立ち、眼の周りやヒレの根元が赤く発色するのも特徴です。
特にオスは斑点の部分が緑色に輝き、群生させるととても美しいです。寿命は3から5年くらいで、10年まで生きた例は少ないです。
ゴールデンバルブは気性が荒く混泳には向かない?
ゴールデンバルブは気性がやや荒く、縄張り意識も強いことから、他の魚を攻撃することがあります。特に自分より小さなカラシンやコリドラス、グッピーなどは攻撃を受けることがあるので、混泳には向いていません。
また、エビ類はゴールデンバルブの捕食対象なので、うっかり混泳すると食べられてしまうこともあるでしょう。
ゴールデンバルブと混泳できる魚は?
サイズが同程度の魚であれば混泳しても問題ありません。また、同種同士5匹以上で複数飼育すれば、縄張り意識も薄れるのでおススメです。
30cm以下の小さな水槽で、2~3匹の飼育、またはゴールデンバルブ1匹とその他魚との混泳だと縄張り争いが激しくなる傾向がありますので、できるだけ60センチ以上の大きな水槽で飼育するとゴールデンバルブに気持ちの余裕ができ、混泳も容易となるでしょう。
ゴールデンバルブに適した水質は?
ゴールデンバルブに適した水温は22度~28度くらいで、他の熱帯魚とあまり変わりません。水温の上昇と、低温に注意するため、水槽用クーラーやヒーターを用意しておくと万全です。
水質は弱酸性~中性が最適で、特に「ブラックウォーター」と言われる弱酸性の水をゴールデンバルブは好みます。ブラックウォーターは枯れ葉を浮かべたり、「やしゃぶしの実」を水槽に入れるだけで簡単に作ることができるので試してみてください。ただ、基本的に水質にはあまりこだわらない魚です。
ゴールデンバルブのエサはなんでも食べる
ゴールデンバルブは餌をえり好みしませんので、なんでも食べることができます。コイ用のフレーク状の餌なら手に入りやすく、無難でしょう。
生き餌ですと、アカムシを特に好むようです。比較的小食で、食べない時間が長くてもすぐに死ぬことはありませんので、餌を与えすぎて水質を悪化させないようにしましょう。
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ゴールデンバルブは繁殖も狙える
ゴールデンバルブは飼育下でも繁殖が狙える魚です。成熟するとオスはメスよりも発色が強くなり、繁殖の準備が整います。色合いが違い、腹が膨らんでいるメスがいて、それを追い回しているオスがいるならば「ペア」である可能性が高いです。
見つけたら隔離すると良いでしょう。ゴールデンバルブは水草などにばらまくように産卵をするので、そのような環境を整えておくと万全です。卵は親に食べられてしまう可能性があるので、見つけたら水草ごと他の水槽に移すと良いでしょう。
稚魚は3から4日で孵化しますので、その間は水質の悪化に気を付けましょう。稚魚の餌は「ブラインシュリンプ」がおススメですが、与えすぎには注意しましょう。
ゴールデンバルブは気軽に購入できる
繁殖を狙わない方はゴールデンバルブを購入することもできます。ゴールデンバルブは流通量が多く、比較的安価に買うことができるでしょう。通販サイトだと10匹セットで売られていることが多く、大体一匹当たり100円程度で購入することができます。
ゴールデンバルブの飼育まとめ
ゴールデンバルブは気性が荒く、混泳には注意が必要です。ただ、その模様は美しく、他の魚とのコントラストは映えるので、慎重に混泳相手を選び、ぜひその泳ぎを楽しんでください。