マスタッチドダニオは長い髭とアート的な体の模様が特徴的な熱帯魚です。中型の魚で、髭を揺らしながら泳ぐ姿は水槽内でかなり目立つはずです。今回の記事ではそんなマスタッチドダニオの飼育のポイントについて解説します。
この記事の目次
マスタッチドダニオの原産地は?
マスタッチドダニオはインド原産の熱帯魚です。「マスタッチ」とは「ヒゲ」の事で、その名の通り長い髭が特徴となっています。また、青い体と幾何学的な模様も目を惹きます。体長は最大で10センチほどまで成長するので、中型魚に分類されるでしょう。
マスタッチダニオの長い髭はどんな役割?
マスタッチダニオの特徴は長い髭ですが、この髭には様々な役割があります。まずはエサを探すことで、このヒゲは大変繊細で小さな餌でも感知することができます。また、マスタッチドダニオは視力が弱いため、ヒゲで障害物を感知してそれを避ける役割も持っています。求愛にも使われ、オスはメスにヒゲで触れたりしてコミュニケーションをとっていると考えられています。これらのようにヒゲはマスタッチドダニオが生きるうえで大変重要な役割を持っているので、髭の変化には気を遣うようにしましょう。
マスタッチドダニオに最適な水槽は?
マスタッチドダニオに適した水槽は、やや大きめの魚なので45センチサイズ以上のものが良いでしょう。45センチだと若干窮屈に感じるかもしれないので、60センチサイズ以上であれば余裕をもって飼育ができるでしょう。
マスタッチドダニオに最適な水質は?
マスタッチドダニオはあまり水質にこだわる魚ではありません。中性から弱アルカリ性と幅広く対応できます。ただ、水質の悪化は魚にストレスを与えますので、こまめな掃除と水質の管理は必要となってきます。最適な水温は22度~26度くらいで、ある程度の高温には耐えられますが低温には弱いので、水槽の環境によっては水槽用ヒーターの設置も検討してください。
マスタッチドダニオが好む餌は?
マスタッチドダニオはあまりにエサにはこだわらないので、市販されている人工飼料でも育てることができます。冷凍アカムシやブラインシュリンプなど生き餌も食べるので栄養のバランスのためにも時折与えると良いでしょう。餌を与える頻度としては1日に2~3回、数分で食べきれる量を与えましょう。食べ残しは水質の悪化につながるので、もしも食べ残しを見つけた場合はすぐに清掃をするようにしましょう。
マスタッチドダニオはどんな性格?混泳は可能か?
マスタッチドダニオは温和で群れを好み、他の魚を攻撃することは殆どありません。混泳も多くの魚が大丈夫ですが、マスタッチドダニオより大きかったり、攻撃的な魚は避けましょう。特に相性が良いのは同じ「ダニオ」で、「ゼブラダニオ」なども混泳の相性が良いでしょう。
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マスタッチドダニオは繁殖可能?
マスタッチダニオは比較的繁殖が容易な魚です。まずペアを用意しましょう。オスはメスよりもやや小さめで、背ビレが尖っているのが特徴なのでそれで見分けましょう。また、ばらまき型の産卵なのでウィローモスや柔らかい水草などを水槽に設置しておきましょう。無事にペアが成立すると、産卵床に卵を100から200個ばらまき、水温が25度くらいだと約24時間後に孵化します。稚魚はブラインシュリンプなどを与えて育てますが、親魚が稚魚を食べてしまう恐れがあるので、稚魚を確認出来たら他の水槽に移した方が無難です。
スタッチドダニオの寿命は?
マスタッチドダニオの寿命は3年から5年くらいと言われています。飼育環境が良ければ7年近く生きる個体もいるようです。注意すべき病気は「白点病」で、これは全身が白くなってしまう病気で、ストレスが原因で発生します。特に水質の悪化には注意すべきです。
マスタッチドダニオは販売されている?その価格は?
マスタッチドダニオはそんなに流通量は多くないのですが、ショップで購入することができます。価格は大体2000円前後の所が多いようです。
マスタッチドダニオ飼育方法まとめ
マスタッチドダニオは比較的飼育が容易な魚です。注意すべき点としては体が大きいため水槽を選ぶこと、臆病な性格でもあるため大きな音などには気を付けることです。それらをクリアすればユーモラスな姿を楽しむことができるでしょう。