ドーキンシアフィラメントーサはとても美しい体色が特徴の魚です。通称「プンティウス フィラメントーサ」と呼ばれています。特にオスが発情した時は発色が目立ち、さらに美しさが際立ちます。中型魚なので、飼育するにはそれなりの設備が必要となってくるでしょう。今回はそんなドーキンシアフィラメントーサの飼育のポイントについて調べてみましょう。
この記事の目次
ドーキンシア・フィラメントーサとは
ドーキンシアフィラメントーサはその美しさから人気がある魚です。次の項目からその基本情報について調べてみましょう。
基本情報と特徴
ドーキンシア・フィラメントーサは、淡水魚の一種で、その優雅なヒレと独特の色彩が特徴的です。学名は「Dawkinsia filamentosa」と表記され、かつては「Puntius filamentosa」として分類されていました。体長は成魚で10~12cm程度に成長し、細長い体型と尾ビレ近くの伸長したフィラメント(糸状のヒレ)が名前の由来となっています。体色は銀色を基調とし、背びれや尾ビレにはオレンジや黒のアクセントが入ります。
分布と生育環境
ドーキンシア・フィラメントーサは、南アジアの固有種で、インドやスリランカの河川や湖に生息しています。特に流れの緩やかな水域や、水草が豊富な環境を好みます。野生では群れで行動する習性があり、温和な性格のため、コミュニティタンクでの飼育にも適しています。
ドーキンシア・フィラメントーサの育て方
ドーキンシアフィラメントーサの飼育にはある程度の設備が必要となってきます。飼育環境も含め、調べてみましょう。
必要な環境条件
水槽のレイアウトは水草や流木を配置し、自然に近い環境を再現すると良いでしょう。緩やかな水流を好むため、フィルターの吐出し口を調整するか、水流を弱める工夫が必要です。
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飼育に必要な水槽のサイズ
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群泳を楽しむためには、最低でも60cm以上の水槽が推奨されます。単独飼育の場合でも、45cm水槽は必要です。
最適な水質と水温
水温は24~28℃が適温です。冬季はヒーターを使用して温度管理を行いましょう。弱酸性から中性(pH 6.0~7.5)が理想で、軟水から中硬水(GH 5~12)を好みます。ドーキンシア・フィラメントーサの健康維持には、「安定した弱酸性~中性の軟水」 が理想です。定期的な水換えとフィルター管理を徹底し、アンモニア・亜硝酸ゼロの環境を保つことで、長生きさせることが可能です。
餌の選び方と与え方
雑食性のため、人工飼料や冷凍アカムシ、ブラインシュリンプなどをバランスよく与えます。1日1~2回、2~3分で食べきれる量を与えるようにしましょう。
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プンティウス フィラメントーサの寿命の目安
適切な環境下では、5~8年程度生きることができます。水質の悪化やストレスを避けることで長寿につながります。
成長速度と成長期の注意点
卵は約24~48時間で孵化し、3日後には遊泳を開始します。幼魚期は成長が早く、半年で成魚サイズに近づきます。この時期は栄養価の高い餌を多めに与えると良いでしょう。初期餌料としてインフゾリアや微粒子粉餌を与え、成長に合わせてブラインシュリンプへ移行します。ただし、水質悪化を防ぐため、食べ残しはこまめに除去してください。
混泳が可能な魚種
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相性の良い魚としては、ネオンテトラ、ラスボラ、コリドラスなど、温和な小型魚と混泳可能です。ただし、攻撃的なベタや大型のシクリッドなどは避けましょう。
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混泳時の注意点
ドーキンシア・フィラメントーサは群れで行動するため、単独で飼育するとストレスを感じることがあります。5匹以上の群れで飼育するのが理想的です。また、混泳魚との餌の取り合いを防ぐため、餌を広く撒くなどの配慮が必要です。
観賞用としての魅力
その優雅なヒレの動きと群泳時の美しさが最大の魅力です。特に照明を当てると、銀色の体が輝き、水槽内のアクセントとして映えます。
どこで購入できるのか
熱帯魚専門店やオンラインショップで購入可能です。価格は1匹あたり500~1,500円程度が相場です。
ドーキンシアフィラメントーサの飼育ポイントのまとめ
ドーキンシア・フィラメントーサは、その美しい見た目と温和な性格から、初心者から上級者まで楽しめる熱帯魚です。群泳させることでさらに魅力が引き立ち、水槽内の主役としても活躍します。適切な水質管理と餌やりを心がければ、長期間にわたって観賞を楽しむことができます。
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