トランスルーセントグラスキャットフィッシュは小さな体と透明な美しい体が特徴の熱帯魚です。そんなトランスルーセントグラスキャットですが、「餌を食べない」と悩んでいる人も多いそうです。
何か餌を食べないことについての解決方法はあるのでしょうか?
今回の記事ではそんなトランスルーセントグラスキャットフィッシュの特徴と飼育のポイントについて調べてみましょう。
この記事の目次
実はナマズの仲間だったトランスルーセントグラスキャットフィッシュ
トランスルーセントグラスキャットフィッシュは通称「グラスキャット」と呼ばれ、東南アジア原産です。分類としては「ナマズ目」に属しており、実はナマズの仲間でそれを表すように顎からは長い日本の髭が伸びています。台湾でとても人気なのですが、川や湖に放流され、雑食性のため他の魚の卵を食べてしまい、生態系に影響を与えていることもあるようです。
トランスルーセントグラスキャットフィッシュは長い髭と透明な体が特徴
体長は5~15㎝くらいが主流ですが、それを超える「大型」のグラスキャットも存在するようです。トランスルーセントグラスキャットフィッシュの最大の特徴はその透明な体。「トランスルーセント」とは「半透明」という意味で、頭部以外体全体が透けており、神秘性を感じさせます。
尾ビレや背ビレは目立ちませんが、2本の長い髭が特徴となっています。このヒゲは「感覚器官」の役割を果たしており、エサなどを髭で感じ取ることができるようです。
トランスルーセントグラスキャットフィッシュが餌を食べない?
トランスルーセントグラスキャットフィッシュは雑食性で、基本的にはなんでも食べてくれます。水槽の下部を泳ぐ魚なので「沈降性」の人工餌を与えると良いでしょう。
「餌を食べない」という事ならば、もしかしたら「沈降性」の餌でないので魚が食べにくかったのかもしれません。人工餌に食いつきにくいのならば「冷凍アカムシ」などの生き餌を与えましょう。
ただ、生き餌だけだと栄養が偏ってしまうので、徐々に人工餌に慣らしていくことも必要です。餌を食べないのは「体調不良」も考えられます。水温が低すぎるとトランスルーセントグラスキャットフィッシュは動きが鈍るので、最低でも水温は25度以上を確保するようにしましょう。
また、トランスルーセントグラスキャットフィッシュは基本的に群泳する魚なので、5匹以上一緒に水槽に入れないと、ストレスで餌を食べない、という事も考えられます。トランスルーセントグラスキャットフィッシュを飼育するときは群泳を心がけましょう。
トランスルーセントグラスキャットフィッシュに最適な水質は?
トランスルーセントグラスキャットフィッシュはあまり水質にはこだわらないので、弱酸性から弱アルカリ性まで幅広く対応できます。ただ、熱帯魚ですので水温の変化には弱く、先述の通り「餌を食べない」という事も考えられます。
生きられる水温は「20度~27度」ですが、できるだけ25度以上をキープすることが必要です。水槽のある環境によっては水槽用ヒーターやクーラーの設置を検討しましょう。
トランスルーセントグラスキャットフィッシュは群泳が必須
トランスルーセントグラスキャットフィッシュは集団で泳ぐ習性をもっており、少ない数だと臆病になり物陰に隠れ、餌を食べないことがあります。必ず5匹以上で群泳させるようにしましょう。
気性は荒くないので他の魚との混泳も可能で、「テトラ」や「グッピー」と言った他の熱帯魚との混泳に向いています。ただ、水草など必ずトランスルーセントグラスキャットが避難できる場所を確保しておきましょう。
トランスルーセントグラスキャットフィッシュの繁殖は狙えるのか?
トランスルーセントグラスキャットフィッシュの繁殖は飼育下での成功例は殆ど見当たりません。臆病なので、水草を多く入れるなど隠れられる場所が多いのであればいつの間にか稚魚が生まれている可能性はあります。
運よく稚魚が生まれても体が透明なので見つけるのはとても難しいでしょう。他の水槽に隔離すれば他の魚に食べられる可能性も無くなりますが、成魚まで育て上げるのはかなり難しく、ブラインシュリンプを与えるなどして慎重に育てましょう。
トランスルーセントグラスキャットフィッシュ飼育のまとめ
トランスルーセントグラスキャットフィッシュは光の加減によっては虹色にも見え、特に夜はとても美しく見えます。群泳を好む魚なのでぜひたくさん飼育して楽しんでください。「餌を食べない」のはストレスが要因の事が多いので、常にリラックスさせることを心がけてくださいね。
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