レモンピールエンゼル（コガネヤッコ）の飼育方法と性格は美しいが気が強い？

レモンピールエンゼルはとても目立つ黄色の体が最大の特徴で、泳いでいる姿は優雅さを感じるほどです。別名・コガネヤッコとも呼ばれていますが、「水槽で映える」として人気のある魚ですが、飼育にあたりレモンピールエンゼルの性格はどのような感じなのでしょうか？

一説には「気が強くて飼育は難しい」という声もあるそうです。今回の記事ではそんなレモンピールエンゼルの特徴と飼い方そして性格について調べてみましょう。

レモンピールエンゼルは「小型ヤッコ」と言われるグループに属している

レモンピールエンゼルは小笠原諸島やハワイ諸島を除く西、中部太平洋が原産です。「小型ヤッコ」と言われるグループに属しており、主にサンゴ礁に生息している魚たちで、レモンピールエンゼルはサンゴを食べる特徴も持っています。「ヤッコ」の中には20センチ以上に育つ大型の種類も存在しますが、「小型ヤッコ」は１０センチ以下の個体が多く、飼育する魚としてとても人気があります。

レモンピールエンゼルは鮮やかな黄色と神秘的な目

レモンピールエンゼルは鮮やかな黄色の体が特徴で、水槽内でとても目立つ、おしゃれな魚です。また、眼の周りはまるでアイシャドウをつけているように青く輝いており、そのヒレも同様に青くなっています。そのおしゃれな体色に加え、ちょっと飛び出て間が抜けたようでオレンジ色の眼もとてもかわいいです。

幼魚の時は体の真ん中に黒い斑点があり、それは大人になると消えてしまうので、その時だけの楽しみと言えるでしょう。ちなみにレモンピールエンゼルの体色は地域によって若干の違いがあり、オレンジ色に近い種類もいるようです。体長は大体７センチぐらいが主流ですが、１０センチを超えることは少ないようです。

レモンピールエンゼル（コガネヤッコ）の性格は気が強い？

温厚そうな見た目のレモンピールエンゼルですが、その性格はやや気が強いようです。自分より小さな魚を追い回したり、縄張りに入ってきた魚を容赦なく攻撃したりもするようです。その攻撃は強めで、鱗が剝がれてしまうくらいの攻撃をすることもあります。また、縄張りに入ってきた魚には体の大きさに関係なく排除に動き、１０センチを超える魚にも向かっていくそうです。

レモンピールエンゼル（コガネヤッコ）の混泳は無理なのか？

レモンピールエンゼルはとても気が強い性格なのですが、混泳は難しいのでしょうか。まず「同種類の混泳」は避けた方が無難でしょう。性格がきつい魚同士になってしまうので、相手が死ぬまで喧嘩する恐れがあります。多種との混泳も難しく、もしもチャレンジするならば、できるだけ大きめの水槽を用意し、複雑に組み上げるなど、魚の逃げ場を確保しておくことが必要になるでしょう。

レモンピールエンゼルに最適な水温は？

レモンピールエンゼルは敏感で、最適な水温は「２４度」、これを下回ったり上回ったりが頻繁になると体調が悪くなる可能性があります。水槽に水温計を常備し、常に水温の変化を見逃さないようにしましょう。冬場はヒーターを、夏場はクーラーをそれぞれ水槽用のものを用意することをお勧めします。また、ある程度の水流を確保することも重要で、レモンピールエンゼルは水質の変化に弱いため、水流を確保して水質が悪化しないように心がけましょう。

レモンピールエンゼルには海藻系の餌がおススメ

レモンピールエンゼルは基本的になんでも食べる魚なので、生き餌、人工餌どちらでも食べてくれます。レモンピールエンゼルは植物食性の魚なので、「海藻系」の餌を与えることをお勧めします。市販されている「メガバイトグリーン」という海藻系のエサを特に好むようなので、試してみるのも良いでしょう。ただ、先述の通り、水質の変化には弱いので、食べ残しはすぐに除去するように注意しましょう。

レモンピールエンゼルの繁殖は困難

水槽での繁殖は成功例がほとんどありません。まだ研究段階のようで、飼育下での繁殖はあきらめた方がよさそうです。ちなみに産卵方法は「ばらまき式」で、もしも産卵した時は他の水槽に移して様子を見た方がよさそうです。レモンピールエンゼルを飼いたい時は購入するのが良いでしょう。熱帯魚ショップのみならず、通販でも取り扱ってはいますが、値段はやや高めで１匹当たり５０００円以上する個体もいるようです。万全の用意をして水槽に迎えるようにしましょう。

レモンピールエンゼル飼育のまとめ

レモンピールエンゼルは見かけと違い、とても気が強い性格のようです。ただ、混泳に気を付ければとても美しい魚なので、是非とも水槽の彩りとして飼育に挑戦してみてください。