ラスボラヘテロモルファはコイの仲間ですが、小型の熱帯魚です。黒と赤の体色のコントラストは美しく、群泳させると水槽に彩を与えてくれます。比較的飼育は容易と言われる品種ですが、長く飼育するにはいくつかのポイントを抑える必要があります。
今回の記事ではそんなラスボラ・ヘテロモルファの飼育のポイントを調べてみましょう。
この記事の目次
ラスボラヘテロモルファは東南アジア原産の熱帯魚
ラスボラ・ヘテロモルファは東南アジア原産の熱帯魚です。主にマレーシア、シンガポール、スマトラ島などの流れの穏やかな小川に生息しています。熱帯魚としての歴史は古く、1900年初頭には観賞用として導入されたと言います。
ラスボラ・ヘテロモルファの学名は?
「ラスボラ・ヘテロモルファ」はちょっと長めの名前ですが、他の学名を持っており、「Trigonostigma Heteromorpha」と言います。読み方としては「トリゴノスティグマ・ヘテロモルファ」となります。「ヘテロモルファ」は「異形の」という意味を持っており、これはラスボラ属でも少し体の形が異なることを示しています。
ラスボラヘテロモルファは群泳で映える
ラスボラ・ヘテロモルファの特徴として体のワンポイントの黒色が特徴です。あまり主張するほどの体色ではありませんが、水草とのコントラストは美しく、特に群泳させると水槽がとても映えます。
ラスボラヘテロモルファに最適な水質は?
水質には敏感ではない魚ですが、弱酸性に近い水質を好んでいるようです。ただ、水道水はそのまま使えないので、カルキ抜きは必須となってます。最適な水温は25度前後で28度くらいまでは耐えられるでしょう。ただ、水温が20度を下回る場合は水槽用ヒーターを、30度を超える場合は冷却ファンや水槽用クーラーが必要となってきます。
ラスボラ・ヘテロモルファの餌は何が良い?
ラスボラヘテロモルファは人工エサを好んで食べ、フレーク状でも粒状でもどちらでも食べることができます。ただ、口が小さいため、与えるときは砕いたり細かくしてから与えるようにしましょう。1回5分で食べきれる量を1日2回程度与えると良いでしょう。食べ残しは水質の悪化につながりますので、食べきれなかった分は必ず掃除するようにしましょう。
ラスボラヘテロモルファの混泳は可能か?
ラスボラ・ヘテロモルファは温和で他の魚を攻撃することもないため、混泳には向いている魚です。弱酸性の水を好み、小型の魚であれば混泳が可能です。グッピーや小型のプレコなどは特に相性が良いでしょう。また、群れで泳ぐ性質も持っているので、5匹以上一緒に飼育すると水槽もにぎやかになります。
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ラスボラ・ヘテロモルファは水槽で繁殖は可能か?
ラスボラ・ヘテロモルファは飼育下での繁殖はとても難しく、成功例がほとんどありません。プロでも繁殖は難しいようなので、水槽での繁殖はあきらめた方がよさそうです。
ラスボラ・ヘテロモルファの卵はどんな感じ?
ラスボラ・ヘテロモルファの繁殖はとても困難ですが、運よくペアが成立すると、水草の表面に産卵します。なので、繁殖を狙う時はあらかじめ水槽に水草を入れておくようにしましょう。「アマゾンソード」などがおススメです。卵は親に食べられる恐れがあるため、卵を見つけたら他の水槽に移すようにしてください。稚魚が生まれたらブラインシュリンプを与え、成長を待ちます。
ラスボラ・ヘテロモルファの寿命は?
ラスボラ・ヘテロモルファの寿命は2~3年と言われていますが、しっかり飼育すれば5年程度まで生きる可能性もあります。注意すべきは体に白い斑点ができる「白点病」、体にカビが生える「水カビ病」などで、症状がみられるときはためらわず熱帯魚用の薬を投与するようにしてください。特に「尾腐れ病」は水質の悪化により発生しやすい病気なので、日ごろから水質には注意を払うようにしましょう。特にフィルターの掃除は忘れがちなので時折確認するようにしましょう。
ラスボラ・ヘテロモルファ飼育方法まとめ
ラスボラ・ヘテロモルファは比較的飼育が容易な熱帯魚です。他の魚でも同じですが、特に水質の悪化には注意するようにしましょう。また、混泳も可能ですが、ラスボラ・ヘテロモルファよりも大きな魚は捕食される恐れがあるので避けるようにしましょう。群泳するさまは特に圧巻なので飼育のポイントを守って飼育を楽しんでください。