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これをやれば大丈夫!夏場のメダカ飼育の対策とメンテナンス方法

2017年5月13日

 

ビオトープの魅力は、自宅のベランダや庭で小さな自然を作り上げられること。

最初は何もなかった水の中にプランクトンが発生し、

やがて藻類も発生しはじめてミクロな生態系ができ上がります。

メダカ飼育が楽しめるのはもちろん、環境によってはカエルや水生昆虫が住み着くことも。

ハスなどの水生植物、抽水植物も育てられますね。

そんなビオトープですが、小さな世界であることは弱点にもなります。

特に水量の少なさは夏場になるとさまざまな問題を引き起こすのです。

ビオトープや睡蓮鉢、

ペットボトルなどの小さな容器でメダカ飼育する場合の注意点と対策をまとめてみました。

 

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メダカの酸欠

 

 

火山や人間の胃液にも含まれる気体・塩化水素はとても水に溶けやすい性質を持っています。

塩化水素を水に溶け込ませたものこそ、理科の実験でおなじみの塩酸です。

対してメダカたちが生きていく上で欠かせない酸素は、とても水に溶けにくい気体。

水温が上がれば上がるほど空気中に逃げ出してしまうという性質があります。

水量が少ない飼育環境では、夏場の水温上昇でメダカが酸欠に陥る危険性があるのです。

何度以上は酸欠になるという一定の基準はありません。

水量、生体の密度(飼育匹数)によっても変わりますし、

植物プランクトンのよく発生したいわゆるグリーンウォーターでは夜になると一気に酸素量が減ります

(植物プランクトンは夜間になると光合成を行わず、酸素を吸って呼吸します)。

メダカが水面近くで口をパクパクさせる「鼻上げ」が見られたら酸欠のサイン。

水温が高すぎると飛び出して、そのまま☆になってしまうことも…。

急いでエアレーションを施したり、換水によって水中の酸素を補給しましょう。

換水量が多すぎると水温、

水質の急変でショックを起こす可能性があるので部分的な水替えにとどめます。

飼育容器の数が多いと大変ですが、最善の手法はやはりエアレーションです。

フィルターで水流を作って空気を巻き込む方法もあります。

メダカ飼育にエアレーションやフィルターを用いないというスタンスの方もいるでしょう。

野性のメダカは田んぼなどの止水域に生息するので、

水流はメダカにとってストレスや疲労の要因になるという考え方です。

エアレーションを使わない場合は、こまめにメダカの様子を観察し、

数が増えすぎたらそのつど新たな飼育容器を用意して対処していきましょう。

 

水質の悪化

 

高水温になると水質悪化のスピードも進行します。

涼しい時期なら問題にならない餌の食べ残しやフンが、

夏には予想外の水質悪化を招くことも。

夏場は餌やりを控え目にしましょう。

ビオトープなら給餌しなくてもメダカは十分食べていけます。

酸欠対策と同様、飼育数を減らすのもポイントです。

フィルターを使わないのなら、水草で水質浄化するのもよい方法です。

水中の溶存酸素に影響を与えない、ホテイソウ(ホテイアオイ)などの浮き草がベスト。

ホテイソウはメダカの産卵床としても役立つ植物です。

 

日照時間を減らして高水温を防ぐ

 

 

移動できる飼育容器なら、夏場はなるべく日の当たらない場所に置いて水温上昇を防ぎましょう。

日陰を作るため、大きな鉢植えを動かすのもアリ。

すだれを置いてもよいですし、

エコな雰囲気にこだわるならヘチマやゴーヤでグリーンカーテンを作るのもよいですね。

オープンな庭のビオトープなら、

園芸用の遮光ネットや寒冷紗を一部にかけるだけでも変わってきます。

もちろん日光は水草や水生植物の育成に不可欠なので、

西日を避け、1日数時間は日光が当たる工夫をしましょう。

 

飼育容器を工夫する

 

 

金魚鉢のような上方に向かってすぼまっている形の容器は、

水面の面積が小さいため酸素を取り込みにくく、酸欠につながりやすいのが難点です。

発泡スチロール箱やプランターのように、水面を広く取れる容器を選びましょう。

水面同様、深さも重要。

あまり浅いと水温の上下動が激しくなります。

可能なら水深15cm以上を確保したいところです。

 

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