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タイガーオスカーの色揚げ方法!鮮やかな赤色を出したい

2020年10月1日

 

熱帯魚の「タイガーオスカー」は、赤い斑点が色鮮やかで人気の品種です。しかし、肝心のこの赤色が、薄くなってしまうことがあるんです。アクアリウム初心者にとっては「えっ?なんで?魚の体色なんてそのままじゃないの?」と思ってしまうかもしれませんね。

 

熱帯魚の体色が薄くなってしまう対策には、「色揚げ」という方法があります。今回は、タイガーオスカーの「色揚げ」について紹介しましょう。

 

魚の体色が薄くなる!?

 

熱帯魚を水槽で飼育していると、だんだんと体色が薄くなることがあります。初心者にはまったくわからないことですが、実はあの「金魚」も色が薄くなってしまうことをご存じでしたか?人気の熱帯魚「タイガーオスカー」も赤い斑点が特徴的な品種ですが、これも薄くなることがあります。金魚もタイガーオスカーも、体の一部がきれいな赤色をしているのが特徴ですね。実は、魚の体色の赤色は、完全に外的な要因で作られるんだそうです。ということで、この外的な要因がなくなっていくと、体色の赤の色も薄くなっていってしまうのです。

 

魚の体色、なぜ色が薄くなる?

 

ではまず、魚の体色が薄くなってしまう原因はなぜなのでしょうか?

 

水槽にあたる光が少ないと、薄くなることがあります。また、水槽のレイアウトによっても薄くなります。タイガーオスカーなどの熱帯魚の体色は「保護色」なので、環境によって変化するからです。そのため、白いレイアウトなどの環境によっては、保護色の体色が薄くなることがあります。

 

また、もうひとつの重要な要素が魚の「ストレス」です。熱帯魚は、水槽の水質はもちろん、その周辺の大きな振動や音によってもストレスになります。また、光が少なくても色が薄くなると説明しましたが、逆に照明が強すぎる・長すぎることによってストレスになって薄くなることがあるので、微妙な調節が必要です。

 

 

タイガーオスカーの赤色を出してくれる生餌

 

タイガーオスカーは赤と黒のコントラストが魅力の熱帯魚ですが、赤色の鮮やかさに関しては個体差があるようです。もともと鮮やかな発色を出せる個体かそうでないか、もっている素質という面が大きいので、この辺は仕方ないところですね。

 

しかし、与える餌によってある程度発色のよさを調節することができます。赤色が目立たない個体でも、クリルや赤虫などをあげていくと赤色が目立つようになったりします。エビ等の甲殻類には「アスタキサンチン」という体色に赤色を出させる成分が多く含まれています。

 

そのため、上記のようなクリルや冷凍川エビがタイガーオスカーの色揚げに有効です。「沖アミ」は水質を汚してしまうのでおすすめではありません。基本は人工飼料ですが、これらの餌をたまに与えることで色揚げをすることができます。

 

 

 

タイガーオスカーのストレス対策も効果的

 

また、上記のようにストレスを低減させることで、発色が悪くなることも抑えることができます。タイガーオスカーの好む水温は24度〜28度で、冷たい水に弱いので、冬場はヒーターを使いましょう。幼魚時は病気予防や新陳代謝活性化のために、水温を27度くらいで飼育します。成長して20cm以上になったら、25度くらいにしていきます。水質はph5.5?6.5くらいの弱酸性〜中性が適性です。水が汚れているとストレスを感じるので、餌の残り・フンがあればよく取り除きましょう。1週間に1回、1/3ほどの水換えをしてあげましょう。

 

 

タイガーオスカーの鮮やかな発色は自分の努力次第!

 

タイガーオスカーの色揚げについてでした。タイガーオスカーのきれいな赤色というのは、実は魚が自分で出せるものではないので、餌が重要なんですね。また、エサももちろん重要ですが、ストレスを増やさないように静かな環境というのも大事です。メンテナンスがちょっと大変ですが、低床材を入れて綺麗な水を維持しましょう。色揚げがうまくいって赤色がきれいになると、うれしくなりますね!こんなところも、アクアリウムの楽しみかもしれません。

 

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