最近日本でもじわりと人気上昇中の熱帯魚が「ベタ」です。色鮮やかな体色が実にいいんですねえ。ところでこのベタ、人には「なつく」んでしょうかね?
魚は、アクアリウムで飼育していても人間になつくことはほとんどないとされています。しかし、わずかですが、人になつく熱帯魚というのもいます。ベタはどうなんでしょう?
ベタの特徴
ベタとは、スズキ目ベタ属の淡水魚で、ベタ属には50もの種類のベタがいます。その50のなかで、もっともメジャーな存在なのが「ベタ・スプレンデンス」です。この魚は昔から全世界で親しまれているので、ベタ・スプレンデンスだけをベタと呼ぶこともあります。
ベタが自然界に住んでいたのは意外にもタイのメコン川で、幼虫やプランクトンなどを食べて生きています。ベタで特徴的なのがやはり「体色」でしょう。かなり色鮮やかな体色を持っているので、このへんが昔から世界中で人気になっている理由なんですね!
アクアリウムをしていない普通の人でも、ベタを一目見れば「きれい」と思うでしょう。ただ、ベタの性格は「非常に気性が荒い」というのがあって、これが飼育の難しさにもなっています。そのため、ベタは「闘魚」とも呼ばれているんですね。
ベタのオスは縄張り意識が非常に強く、自分のテリトリーに入る他の魚を威嚇・攻撃することもしばしば。アクアリウムにおいても、ベタのオス同士で喧嘩をすることがあるので、これを遊戯として楽しむ人が出てきました。さらに、品種改良によって気性が荒い品種が登場しています。
また、オスでもメスでも、2匹を瓶等で仕切りにいれるだけでも、尾ビレや背びれ、エラを最大にまで広げて威嚇し合う行為があり。これを「フレアリング」と言います。これと同じような行動を猫もしますね(笑)
ベタはまさに目の覚めるような鮮やかな体色をしていますが、実はベタの鮮やかな色というのは、実はこの「闘魚」として品種改良を続けた結果ということがあるんです。
意外にも、ベタは人になつくんです!
こんな性格をもつベタですが、ではアクアリウムで飼育すると人間になついてくれるのでしょうか。実は、なんとベタは人になつくらしいです!
これは意外ですよね。人になつく魚のことを「ペットフィッシュ」と呼びますが、ベタもこのペットフィッシュのひとつとされています。ベタというのは好奇心が強い魚でもあり、水槽にあるものにはいろいろな行動で興味を示します。
そのなかのひとつに喧嘩があるのかもしれません(笑)
色鮮やかな体色もありますが、このような行動があるので、ベタを見ていると飽きないというのはやはり魅力ですね。
しばらく飼育していると、餌の時間になると寄ってきたり、飼い主を見つめるようなしぐさもしてくれます!ヒレを微妙に動かして、こちらをじっと見つめてくれるので、そんなときはこちらも見つめ返してみましょう。ちなみに、他の魚では、餌を与えるときは近づいてきますが、ベタのようになつくようなそぶりはほとんどないとされているので、これはやはり楽しいですね。
おうち時間でベタに癒されてみては?
普段は攻撃的な性格でも、人間になつくという、ベタの意外な一面についてでした。見た目も鮮やかで楽しめるし、人間にもなついてくれるというので、やはり古今東西ベタが人気になっている理由はわかりますね。
ベタは人によくなつく「ペットフィッシュ」ともいわれています。人になついてくれる魚というのは少ないので、やはり魅力ですよねえ。ただ、けんかっ早いので、この点だけは問題かもしれません(笑)
フレアリングを楽しんでいる人もいるようです。なんと、鏡に移った自分の姿でもフレアリングをするというので、試してみてはいかがでしょうか。コロナで外出がなかなかしにくい昨今、人になついてくれるという貴重な熱帯魚の「ベタ」で癒されるというのもいいですね。