「メダカ」は飼育される魚としてはポピュラーな種類ですが、そのメダカの中には「白メダカ」と言われる品種がいます。たいていのメダカは「黒メダカ」「青メダカ」という黒や青色のメダカですが「白メダカ」はその名の通り「白い」体をしており、その目立ちやすさから人気もあります。
しかし白メダカについて「弱い」「死にやすい」と言った声も聞かれます。それは本当なのでしょうか?今回の記事で調べてみましょう。
この記事の目次
白メダカとは?
「白メダカ」とは日本の在来種「日本メダカ」が突然変異した品種で、それをもとに品種改良されたメダカです。白メダカに色が無いのは他のメダカに比べて体に色を付ける細胞(色素細胞)が不足しているからと考えられます。
その歴史は古く、江戸時代から観賞用として人気がありました。体の色は違いますが、その生態は一般のメダカと何ら変わりはありません。
白メダカは弱いのか?
さて、「白メダカが弱い、死にやすい」というのは本当なのでしょうか?
色が白いと言えども他のメダカと白メダカは全く同じで、特別「弱い」という事はありません。「黒色色素」が無いため、「日光に弱い」という事は考えられますが、通常のメダカの飼育方法であれば、死にやすくなることもありません。
また、このメダカは人気がある品種であるため大量に流通しています。その中に元々元気ではない個体が混じっていても不思議ではなく、その弱い個体を飼ってしまうと「白メダカだから弱い」と感じてしまうのかもしれませんね。
ただ、野生においては白メダカは目立ちやすいため、外敵から狙われやすく、死にやすいという事は考えられます。いずれにしても白メダカは普通のメダカと同じ飼育方法で大丈夫です。次項からは「メダカの飼育法方法」について調べてみましょう。
メダカに最適な水槽と水質は?
メダカの飼育は屋内でも屋外でも可能です。置く場所については直射日光や冷暖房の影響が少なく、しかし明るい場所に設置すると良いでしょう。水槽の大きさとしては「メダカ1匹につき1リットル」を基準にするといいと思います。
例えば30センチ水槽だと12リットルの水が入るので、12匹くらいは飼育できる計算になります。水質は中性から弱酸性と幅広く対応でき、カルキ抜きした水道水でも飼育できますが、「グリーンウォーター」と呼ばれる水が一番メダカの飼育に適しているので試してみるのも良いでしょう。
最適な水温は5度から28度と幅広いですが、あまりに寒い場合は水槽用ヒーター、暑い場合は冷却ファンが必要になるかもしれません。
メダカ飼育の水槽の中に入れる水草は?
メダカは強い水の流れは苦手なので、濾過フィルターは流れが弱いものを選びましょう。産卵場所や水の浄化に役に立つので、是非とも入れておきましょう。
おススメの水草は「ホテイソウ」「マツモ」「アナカリス」などです。底砂は角が無く丸みがあるものであればメダカがケガをすることも少ないでしょう。
メダカにエサを与える際のポイントは?
メダカは雑食性であり、野生においてはプランクトンやミジンコ、小さな昆虫などを食べています。メダカ用の人工餌は多数販売されており、それらが栄養バランスも良くメダカに最適なのでおススメです。
イトミミズなどの生き餌も食べますが、おやつ程度に与えるのが良いでしょう。与える量の目安としては5分で食べきれる量が最適でしょう。食べ残しは水質悪化の原因になりますので、すぐに取り除くようにしてください。夏場は1日2回、春秋は1日1回、冬場でメダカがおとなしい場合は1週間に1度でも大丈夫でしょう。
メダカの繁殖は可能か?
メダカの繁殖は可能で、白メダカも同様の方法で増やすことができます。まずは「オスとメスの割合はオス2、メス3の割合」にしましょう。オスとメスは背びれと尻ビレの違いで見極めます。
メダカの繁殖には長い日照時間が必要なので、屋内飼育の場合は照明を調整するなどして13時間以上の日照を確保しましょう。水温は25度から28度が最適で、30度以上になると孵化の確率が下がります。そして「産卵用の水草」を用意します。
「ホテイアオイ」が水中で根を広げ、メダカが産卵しやすいのでおススメです。化学繊維を使った「人工産卵床」もありますが、値段は高めです。メダカが卵を産んだら、親が卵を食べてしまう恐れがあるので、水草ごと他の容器や水槽に隔離しましょう。
白メダカは「弱い」「死にやすい」のまとめ
「白メダカは弱い」という事は基本的にありません。もしも長生きしないときは飼育環境の問題だと考えられますので、時折環境は見直すようにしましょう。
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