見慣れたグッピー、いつもの元気がない!
変わったことしたかと考えてみるに、全く思い当たらない。
見る見るうちに体表に白い粒が付き始めた!
やたらと動いて、体をこすり付け始めた!白点病のようですね。
このような時どうしますか?いくつもの原因が考えられます。
それらの治療・予防についてお教えします。
白点病とは何?
白点病菌はイクチオフチリウス(ウオノカイセンチュウ)という1mm以下の繊毛虫 がグッピーの体内に寄生し、
養分を吸い親に成長すると離れ、再び水中で大分裂し多くの卵が
幼虫になりそれがまたグッピーの体内に潜り込み、寄生を繰り返します。
取りつかれたグッピーは、小さな虫が体内を動き回るためかゆがります。
周りの用具に体をこすり付け、擦った傷口からまた寄生されます。
表皮がめくれ白っぽいブツブツ(白点)になるわけです。
この虫は、水質が悪化し、水温低下で濾過バクテリアの活動が弱まると増加します。
この虫の適温は25度以下で
、それより高温になると幼虫は活動サイクルが早まり寄生しにくくなり死滅します。
また塩水などに浸ると、浸透圧が調整できないため細胞の水分が体外に出てしまい死滅します。
白点病の原因
水質の悪化
・水替え補充を定期的な行っていない。
2週間ぐらいで1/4ほど水が蒸発します。
酸素もその分少なくなります。
・ろ過バクテリア不足
フィルタ交換時、水補充/交換時バクテリアが大幅に減ります。
・過剰な餌やり
よく食べるからとエサの与えすぎで食べ残しが底に堆積します。
・ポンプの故障 酸素不足、フィルタのつまりでろ過不良になります。
水温の急な変化
・水補充/交換時に急激な水温の変化で、グッピーは弱ります。
・水温の設定ミス(サーモスタット付ヒータ)でグッピーが適温外になります。
・水温が上がりすぎると、濾過バクテリアが減少し、特に30度を超えると水中の酸素が大幅に不足します。
過剰な飼育
・増えすぎたグッピーは自由に泳げないから、ストレスでグッピーは弱りますよ。
白点病の治療方法
・水温を上げる
白点病菌の幼虫は25度以上で成長サイクルが早まり、寄生しにくくなります。
水温を28度~30度に設定し様子を見ます。
水温は徐々に上げます(1度/H、2~3度/日)。急激にあげるとグッピーは弱ります。
・塩分を加える
約0.5%程度の岩塩を入れ、浸透圧の調整ができない白点病菌の細胞から水分を奪い死滅させます。
活性炭を使用していたら、塩が吸収され、効果が薄れるから、塩水浴の間、取り除きます。
・新しい水を補給する
白点病菌で汚れた水は1/3ほど入れ替えます。
物理的に水をきれいにし菌の除去を行います。
入替の時、水温に注意し、急激な水温の変化がないようにします。
塩素除去に必要量のカルキ剤も加えてね。
濾過バクテリアの補充も必要なら行います。
カルキ中和剤、ろ過バクテリア補充液はショップで購入できますよ。
それでも効果の出ない時の対処法
・白点病用の薬を使用
市販の白点病用の薬を加え、薬浴します。
白点病の薬を使用すると、水草が枯れることもありますから、
使用前に別水槽に移しておくか、ビニールに入れ、水を浸し輪ゴム等で止め水槽に浮かべておきます。
活性炭は薬剤を吸収して、効果が薄れますから、あらかじめ除去してね。
薬の効果が発揮されるのは、遊離後に大分裂し卵から孵化した幼虫の間だけです。
幼虫化するサイクルは1W位なので効果が出るまで薬浴を続けてね。
日頃から注意したい白点病の予防
・水質悪化の防止
水が1/4ほど減ったら、補充します。
1回/1ケ月で水を2/3ほど交換します。
水補充の際は、水槽と同じ水温計で水温を計り、補充する水の温度を水槽と同じ数値にします。
ペットボトルを利用してこぼさないように補給します。
水は水槽に徐々に補給してね!
・水温管理
水温の上がりすぎには注意します。
夏場の直射日光は避け、必要なら扇風機で冷やしてあげます。
グッピーの適温は水温24度~26度ですよ。
白点病対策に揃えたいもの
・水質浄化バクテリア補充液
バクテリアはグッピーに有害なアンモニアなどを消化するため水質が安定します。
コケの発生を抑えます。濁り成分を分解します。
通常は自然に増加しますが、水交換、フィルタ交換で大幅に減ります。
その時は補充してね!
・白点病治療薬
いろいろな種類があります。
着色し、効果がなくなるにつれて色が薄くなるものや透明のものもあります。
水草に優しいのもあります。
使用法、使用量はショップに相談してね!
ゴム手袋をして、素手で触らないように注意してね。
グッピーの白点病の治し方のまとめ
いかがでしたか?
白点病の原因、対策、予防について説明しました。
エサは少な目に、水はこまめに変え水質管理してくださいね。
大切なグッピーを白点病から守り、美しく泳ぐ姿を楽しんでくださいね!
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