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滅菌のテクニックあれこれ!水槽から病気の元を追い出そう!

2016年12月7日

冬はアクアリストにとって悩みの季節。

水替え時のちょっとした温度変化で魚病を招いてしまいます。

原因となる病原菌は、もともと水中や魚体の中にいるので完璧な殺菌は不可能。

しかし滅菌する方法はあります。

水替え前の手洗いといったごく簡単なことから、お役立ちグッズまでご紹介しましょう。

 

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滅菌のテクニック:意外と忘れがちな手洗い

 

 

一度かかってしまうと治療困難なことで知られるエロモナス病。

その原因となるエロモナス菌は、魚だけでなく時に人間にも害を及ぼします。

まれではありますが食中毒を招くので、

水替えやトリミングなどで飼育水に触れた後は、必ず手洗いをしましょう。

 

作業後の手洗いは心がけていても、忘れられがちなのは水槽に手を入れる前。

人間の手には実はたくさんの雑菌が付着しており、中には魚に影響を与えるものもいます。

水替えにも念入りに手洗いしておきましょう。

洗い残した石鹸がないように注意します。

 

 

飼育器具の洗浄

 

 

尾ぐされ病、エラ病などの原因となる細菌、

フレキシバクター・カラムナリスはとても感染力が高いことで知られています。

手洗いだけでなく使用した網、水替え用ポンプ、

プラケースといった飼育器具も使用後はよく水洗いしておきましょう。

 

 

ストレーナースポンジの活用

 

 

飼育魚の種類にもよりますが、

フィルターの吸水口(ストレーナー)にスポンジをつけておくと便利です。

ろ過器に入ってくる前に大きなゴミを濾してくれるので、よりメンテナンスしやすくなります。

ストレーナースポンジは絞り洗いすれば何度も使えますが、汚れてきたら即捨ててしまってもかまいません。

稚魚や稚エビが吸い込まれる事故も減ります。

大量の木屑を出すプレコなど、ゴミを出しやすい魚がいるとストレーナースポンジが目詰まりし、

フィルターに負荷がかかってしまうので気をつけましょう。

小型魚向けの方法とも言えます。

 

トリートメントタンクの用意

 

 

小赤などの生餌を扱い場合は必須。

新たに生体を導入する際にもトリートメントタンクがあった方が安心です。

飼育水には塩や魚病薬を入れておき、1~2週間隔離しておきましょう。

ろ過バクテリアが機能しないので、水槽サイズより性能の高いフィルターを用意します。

飼育水槽に加えトリートメントタンクまでセッティングするのは実際のところ面倒なのですが、

一度でも魚病を経験してしまうと、必要性がよく分かります。

 

 

殺菌灯の活用

 

 

海水魚の飼育では必須アイテムとなっている殺菌灯ですが、淡水魚にも使えます。

むしろ淡水水槽にぜひおすすめしたい器具です。

確かに殺菌灯は1万円以上する高価なものですし、

数ヵ月に一度は電球の交換(数千円程度かかります)も必要です。

また殺菌灯そのものにはろ過機能(飼育水の循環機能)がないため別途、

外部式パワーフィルターを用意する必要もあります。

コスト面から導入をためらう方が多いのは事実でしょう。

 

しかし、費用をかけるだけのメリットはあります。

第一はもちろん有害な菌を駆除できること。

病気のリスクを確実に減らすことができます。

また、藻類や様々なプランクトンも一緒に滅菌するので、

水の黄ばみがなくなり、苔のつくスピードも減ります。

ろ過バクテリアまで一緒に殺菌される心配はありません。

ろ過バクテリアのほとんどはフィルター内のろ材に棲んでいるので、

殺菌灯の影響は受けないのです。

 

 

殺菌灯は各社から販売されています。

カタログ上のスペックも大切ですが、電球交換のしやすいこと、

近くの熱帯魚ショップや通販サイトで常に交換球の扱いがあるかどうかも考慮に入れて選ぶとよいでしょう。

 

殺菌灯は必ずフィルターの後ろ側にセットします。

つまり飼育水は、ストレーナー→フィルター→殺菌灯→吐水口 の順番で循環するのです。

フィルターの前につけてしまうと大きなゴミなどによって

紫外線がさえぎられ、殺菌の効果が下がってしまいます。

 

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