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【保存版】ブラックウォーターの作り方と効果や特徴

2017年2月4日

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生き物たちをはぐくむ生命の水・ブラックウォーターを、自分のアクアリウムで実現してみませんか?

ブラックウォーターの作り方や特徴をご紹介しましょう。

 

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ブラックウォーターとは

 

 

ブラックウォーターとは、川底に沈んだ枯葉や朽木から染み出した成分により、

茶褐色に染まった河川の水を指します。

ブラックウォーターの河として有名なのはアマゾンのネグロ川や、チェコのモラヴァ川。

モラヴァ川とドナウ川の合流地点では、川の水が茶色(モラヴァ)と

濃い緑(ドナウ)にくっきり分離している様子が見られます。

 

ブラックウォーターの特色は豊富な栄養分。

そのためブラックウォーターの川は動植物、微生物の種類が豊富です。

一方、カルシウムやカリウム、ナトリウムの含有量が少ないため、

これらを殻の成分にする貝類の数は少ないのも特徴です。

魚たちの楽園であるブラックウォーターを、ぜひ水槽の中に再現してみましょう。

 

 

ブラックウォーターはどんな生き物に用いる?

 

 

南米原産の小型カラシン、東南アジア産小型バルブ、

ベタ愛好家にとって、ブラックウォーター作りはごく当たり前の存在です。

カルキ抜きしただけの水道水に比べ、体色の出かたに明らかな差が見られます。

自然下の発色に近づけたいと考えるなら、迷わずブラックウォーターにするべきでしょう。

 

ブラックウォーターの原料と呼べるタンニン酸などの「腐食物質」は、

植物の発芽や成長に欠かせない成分です。

ブラックウォーターを使うと、水草の成長スピードが違ってきます。

腐食物質をたっぷり含んだ酸性の水を好む、クリプトコリネの仲間には特にうってつけです。

 

ブラックウォーターは、人気のビーシュリンプにも役立ちます。

カラシン類ほど発色の差は出ませんが、稚エビの歩留まりが上がるという声を聞きます。

孵化に成功しても、いつのまにか稚エビが消えてしまうという方は、

試す価値があるのではないでしょうか。

 

水が茶褐色に染まることで透明度が下がるというデメリットもありますが、

魚たちには落ち着きをもたらしてくれます。

南米の河川は雨季になるとブラックウォーターになるので、

飼育水をブラックウォーターに変えたことが繁殖・産卵のスイッチになることもあります。

 

 

ブラックウォーターの作り方

 

1.水質調整剤を使う

 

 

「ブラックウォーター」の名を冠してある水質調整剤を使う方法が最も簡単。

飼育水に規定量を混ぜるだけで済みますが、コストが難点です。

 

2.マジックリーフを使う

 

 

アクアショップで販売されている大ぶりの枯葉、「マジックリーフ」を水槽に沈めておくと、

染み出した成分により水が徐々に茶色に変わり、PHも下がってきます。

流木と組み合わせることで、水槽に野趣が漂ってくるのも魅力です。

マジックリーフはやがて腐食されバラバラに崩れてしまうので、適宜足していきましょう。

 

3.ピートモスを使う

 

 

ピートモスは水を通すメッシュなどの袋に入れ、水槽に沈めるか、

ろ過材の一部として用います。

アクアショップで販売されているピートモスはアク抜きされているのでそのまま使えますが、

ガーデニングショップのものは煮出して下処理します。

ピートモスのアクが強すぎると、生体にとって害になるので注意が必要です。

また「PH調整済」と表示されているピートモスには石灰が含まれており、

水質をアルカリ性に急変させてしまいます。

必ず「無添加」「無調整」のものを選びましょう。

園芸用のピートモスを煮出して使うのが最も安上がりなのですが、時間や量にコツが必要です。

割高ですがアク抜き済みのアクア用を使う方が安心です。

アクアショップで購入=割高、簡単、安心

自作=割安、手間、失敗の可能性

この構図はピートモスに限らず、すべてのアイテム、素材に共通します。

 

4.ヤシャブシの実を使う

 

 

カバノキ科の落葉樹、ヤシャブシの実からもブラックウォーターを作ることができます。

水槽に沈めておくだけでOK。

成分が出尽くして、水替え後に色がつかなくなったら新しいものに交換します。

アクアショップでも販売されていますが、公園でも見かける樹木なので、

自分で採集してもよいでしょう。

 

5.その他

 

 

ブラックウォーターの成分であるタンニンを抽出するために、紅茶を使うという猛者もいます。

市販のティーバッグで飲用の倍以上に薄めれば、

確かにタンニンを含んだ茶色い水を簡単に作ることになります。

ただし、紅茶に含まれるカフェインは卵の孵化を

阻害する働きがあるので、あまりおすすめはできません。

徹底的なローコスト・アクアリウムを目指す方は覚えておいてもよい方法でしょう。

 

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