エロンガータリクガメの飼育方法!入門者向けのリクガメ!

この記事の所要時間: 215

 

エロンガータリクガメ(Indotestudo elongata)は

甲羅の長さ(甲長)が36㎝程度になる中型のリクガメです。

中国では黄頭陸亀とも表記されるようにリクガメ類には珍しく、

頭が黄色っぽいというか、白っぽいのも特徴です。

 

はじめてのアクアリウム:全記事一覧はこちら

エロンガータとは細長いの意味

 

ちなみにelongataという学名表記はelongated、細長いという意味です。

結構、他の生物でも見られ、ニシンの仲間であるヒラIlisha elongata、

日本にも分布するタイワンクツワムシ(Mecopoda elongata)などにも使われます。

確かにほかのリクガメに比べて細長い印象ですが、

アカアシリクガメChelonoidis carbonariaの甲羅よりは短いような気がします。

東アジアから南アジアの一部まで広く分布

 

本種は中国に主に中国南部、ベトナム、東南アジア、

さらにネパールからバングラデッシュに広く分布しています。

近い仲間はインドのトラバンコアリクガメ(Indotestudo travancorica)、

そしてなぜか分布の離れたインドネシアの

スラウェシ島にはセレベスリクガメ(Indotestudo forstenii)がおり、

Indotestudo属は合計3種からなるリクガメです。

セレベスリクガメは大航海時代に持ち込まれた可能性があるそうで、

船員が持ち込めて増えるほど現地には多くいて、

簡単に捕まえることが出来たのかもしれませんね。

今ではIUCNのレッドリストでは野生下で二番目に絶滅の危険のある

「絶滅危惧種」に指定されるほど減少しています。

(トラバンコアリクガメ 写真引用元:wikipedia)

 

多様な環境に生息

 

広い分布域ということは生息環境も多様であると考えられます。

実際にエロンガータリクガメは主に低山地や丘陵地に広がる中湿性から

乾燥した落葉熱帯林に生息しています。

竹林や草地にも見られ、高温高湿の落葉広葉樹林にも見られますが、

トラバンコアリクガメやセレベスリクガメと異なり、

降水量の多い常緑性熱帯雨林には生息しないようです。

このような生息地ですから、乾燥していたり、湿っていたり、寒かったり、暑かったりします。

そのためなのかもしれませんが、エロンガータは環境の変化に非常に強く、

熱帯域に分布しながら、20℃を切っても普通に動き回っていることもあるようです。

乾燥にも強いのも特徴です。

もちろん、25℃以上で湿度の高い時期は活動がかなり活発になります。

そして森林性のカメだからなのでしょうが、多分紫外線要求量もかなり少なくて済むと思われます。

 

安価であった過去は粗雑な扱い

 

 

今から30年くらい前には確か1頭1万円から1万5千円くらいだったように思います。

本種に限らず、アジア産のカメは軒並み一万円未満と安く扱いも粗雑であったように思います。

ここ最近はどうなっているかわかりませんが、

10年ほど前の中国南部の食品市場で芋のようにごろごろと入れられている写真は

爬虫類雑誌のビバリウムガイド誌などで紹介されており、

結構普通にいるのかなと思わされました。ただ最近は輸入量他のカメと同様に価格も上がり、

輸入も定期的ではなくなり、急騰というほどではないもののちょっと手が出しにくくなっています.

 

雑食?

 

本種はリクガメでは珍しく、肉類や配合なども好みます。

しかし、当然与えすぎはよくなく、葉物野菜や果物を中心に与え、

肉類は月に何回か程度と考えたほうが良いと思われます。

うちで飼っているペアは意外と少食ですが、

バナナやイチジクなどの果実類より、煮たかぼちゃやプチトマトをよく食べます。

 

孵化までは6か月近く

 

産卵は年に1から2回ほどあり、一回の産卵で1~7個を産みます。

人工孵卵時での孵化までの期間は96日から165日と、長い場合は6か月近くになります。

この間,温度や湿度を一定にしなければならず、

そのあたりが殖えにくい要因になっているような気がします。

現地でも6か月くらいになればそれなりに季節が変化するはずで、

ひょっとすると温度はそれほど神経質にしなくてもいいかもしれません。

リクガメの中では比較的多くの産卵例があるようで、私も目指している一人です。

 

飼いやすいリクガメ

 

このように殖やすのはそれなりに技術が入りますが、

単に飼うだけならこんなに入門者向けのリクガメはいないでしょう。

温度も湿度も紫外線も食べ物も気を使う必要がありません。

リクガメを飼うというより、セマルハコガメのような陸生水ガメっぽい方法で飼うことが出来ます。

ただ、先述したように絶滅危惧種にも指定されているため、

入手したら大事にしていくことが大事だと思います。

 

—はじめてのカメと暮らし方—

亀の飼育

 

関連記事:これだけは押さえよう!亀の飼い方のコツを伝授します!

関連記事:初めてでも大丈夫!亀の冬眠させ方と失敗しない方法を伝授します!

関連記事:【保存版】カメの病気が症状ごとにわかる!治療法を徹底解説!

 

ごむくろ

ごむくろ

投稿者の記事一覧

HN:

ごむくろ
自己紹介:

マイナー種嗜好の貧乏アクアリストです

好きな熱帯魚:

古代魚、真胎生メダカ、アジア産魚類(コイ科、ナマズ科、アナバス科)

関連記事

  1. ビオトープでカメを飼育してみよう
  2. 初めてでも大丈夫!亀の冬眠させ方と失敗しない方法を伝授します!
  3. 亀の繁殖をさせるなら絶対抑えておくべき5選!後半編
  4. 【絶対覚えておくべき】ペットショップでの上手な亀の個体選びと注意…
  5. コーンスネークの飼育方法を伝授します!分布から個展まで紹介!
  6. カミツキガメの外来種問題!無許可飼育すれば懲役と生態性に迫る
  7. セイブシシバナヘビの生態や特徴を紹介!
  8. プラテミスの繁殖と飼育方法と繁殖方法をご案内

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. カブトエビって何?カブトガニと何が違うの?
  2. カブトガニの血液はなぜ青い?医療の世界で役立てられる青い血事情
  3. カブトガニの育て方・飼育方法
  4. カブトガニの飼育や寿命、淡水、飼育難易度を紹介!生きた化石を飼育してみよう!
  5. 稚魚育成にベストな水替えタイミングとボウフラ対策
  6. 【保存版】メダカの産卵方法と採卵率を上げるコツ

ピックアップ記事

おすすめ記事

ミナミヌマエビの飼育・繁殖に必須の餌・えさと与える量

前回は、ミナミヌマエビを飼育する上で最適なフィルターについてお話しましたが、今日はミナミヌマ…

愛嬌いっぱいの泳ぎを見せるサカサナマズと仲間たち

お腹を水面側に向けて泳ぐユーモラスな姿で、古くからアクアリウムの…

淡水産二枚貝の飼育にチャレンジ!砂の中にビール酵母の錠剤!?

(エビ・貝)カラス貝(1匹) 北海道航空便要保温アクアリウム趣味の中でもカ…

ルリーシュリンプはどんなエビ?餌の与え方や飼育のコツ

(エビ)ルリーシュリンプ(10匹) 北海道航空便要保温透明感のあるボディに赤…

苔(コケ)との仁義なき戦いも今日までだ!コケ取りDXを導入!

こんにちは、アクアリウム大好きのおとぼけです。おとぼけ家の水槽は…

極上水槽レイアウト、お手本にしたい水槽レイアウトの下準備とは?

小さなガラス箱の中に生態系を構築し生物の世界を作り上げる。これも…

おすすめ記事

  1. 【金魚の冬眠】失敗しない金魚の冬越方法
  2. 流木の導入・アク抜き方法・購入時の注意点など総まとめ!
  3. メダカの生態|メダカってどんな生き物なの?
  4. アクアセラピー|水草って不思議と疲れた心を癒してくれるよね
  5. グッピーと混泳できる熱帯魚、カージナルテトラを紹介!!
  6. 水槽にバックスクリーンを貼れば雰囲気が激変
PAGE TOP
;