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ビオトープの天敵!アオミドロの対策方法

2018年8月3日

ビオトープ

 

室内の水槽で熱帯魚を飼育するのとはまた違った魅力のあるビオトープ。

ビオトープとは、水鉢や水槽を使って屋外で自然により近い環境を楽しむアクアリウムの一種です。

フィルター濾過や水替えをしないで、

メダカや浮き草による生態系だけで管理するのが特徴です。

もちろん定期的な水替えをしても構いませんが、

多くの場合は蒸発した水を足すだけで環境を維持します。

そのビオトープの最大の天敵とも呼べるのが、苔の一種であるアオミドロです。

ビオトープはその特性上、アオミドロが発生しやすい環境にあるので、

多くのアクアリストが悩まされている問題です。

今回はアオミドロの駆除の仕方、対策方法を解説します。

 

はじめてのアクアリウム:全記事一覧はこちら

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アオミドロとは?

 

アオミドロとは枝分かれせず一直線に伸びて成長する苔の一種です。

田んぼや沼、川など淡水の水辺でよく見られます。

アオミドロ自体に直接的な害はありませんが、

大量発生すると景観を壊し水質悪化に繋がります。

ビオトープに限らず、立ち上げ初期の淡水水槽でも良く発生し、

アクアリスト全般から嫌われる対象となっています。

 

アオミドロの発生原因とは?

 

アオミドロはなぜビオトープで大量発生してしまうのでしょうか?

まずはその原因を知っておきましょう。

 

水質の富栄養化

ビオトープは水質浄化のフィルターを使わず、生体の循環による環境維持をします。

生体の循環による環境維持は不安定なバランスで成り立っており、

人の手を加えずにアオミドロを発生を抑えるのは至難の技です。

ビオトープは生体による水質浄化をメインとする特性上、

水槽内の水に多くの栄養分が蓄積されて富栄養化が起きやすい環境にあります。

蓄積された栄養分はアオミドロの成長を促し、大量発生させる原因となります。

 

直射日光

アオミドロの成長には、水に蓄積された栄養素以外に光が必要です。

太陽の光というのは、アクアリウムで使うライトよりも遥かに強い光量です。

ビオトープは屋外でメダカを飼育するので、

日光が当たりやすくアオミドロが発生しやすい環境が整ってしまうのです。

 

アオミドロの発生抑える対策方法

 

上記にてアオミドロの発生条件をお伝えしました。

アオミドロの大量発生を抑えるには、これらを改善すればよいのです。

 

メダカにエサを与えすぎない

メダカのエサを食べている姿って可愛いですよね。

しかし与えすぎると富栄養化に繋がります。

例え与えたエサをメダカが全部食べたとしても、

排せつ物の量が増えるだけなので富栄養化に繋がります。

エサの量を減らしてみましょう。

生態系が確立すれば自然とメダカのエサとなるボウフラが湧いて来るので、

エサを与える必要もなくなります。

 

栄養分を吸収してくれる水草を浮かべる

水槽内の水が栄養素を蓄積するとアオミドロが発生してしまいます。

対策として、アオミドロが発生する前に他の水草を配置すれば、

過剰な栄養素を吸収してくれるのでアオミドロが発生しません。

よくメダカがいるビオトープに浮き草がありますね。

あれはメダカの隠れ家にもなりますし、富栄養化を防ぐ役割もあるのです。

アオミドロと違って景観も壊しません。

 

アオミドロの駆除方法

 

気を付けていてもアオミドロが発生してしまうこともあると思います。

そんな時は、手で物理的に駆除するのもよいですが日光が当たる時間を調整してください。

もし、日当たりが良い場所に水槽を設置しているなら、日陰に移動させてみてください。

日当たりが良い所ほどアオミドロは爆発的に成長します。

場所が移動できなければ、太陽が昇る日中だけ日光を遮断するものを上から乗せるだけでも構いません。

 

アオミドロの駆除、対策まとめ

 

ビオトープの天敵アオミドロについて解説しました。

水質の富栄養化と直射日光に気を付ければ、アオミドロ対策は難しくありません。

景観を維持するためにも、頑張ってみてくださいね。

 

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