アクアリウムで1番人気のあるエビと言えば、
赤と白の模様が綺麗なレッドビーシュリンプ(Red bee shrimp)で間違いありません。
多くのアクアリストから人気で、
熱帯魚と混泳せずにレッドビーシュリンプ単体で飼育している人も多数います。
今回はアクアリウム界のアイドルである
レッドビーシュリンプの特徴と魅力について解説します。
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レッドビーシュリンプの特徴
そもそもレッドビーシュリンプとは、
中国(香港)を原産とするビーシュリンプの突然変異で赤くなったものを、
人の手によって固定化した品種です。
近年では温暖な沖縄などで気化したレッドビーシュリンプが稀に見受けられるようですが、
本来は自然界に存在しない品種となります。
成体の体長は約3㎝、寿命は2年ほどで、
鮮やかな赤と白のバンド模様が最大の特徴です。
個体によって発色具合や模様が異なり、
ハッキリとした色合いのものほどグレードが高く扱われ、高値で取引されます。
その為個人のブリーダーも多く存在し、
特徴的な模様のレッドビーシュリンプは「日の丸」や「モスラ」と呼ばれます。
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レッドビーシュリンプの飼育
レッドビーシュリンプは、水質変化に非常に敏感な種です。
特別飼育が難しいという訳ではありませんが、初心者向けとは言えません。
水温の変化に非常に弱く、安定した25度の水温が理想とされています。
高水温は28度を超えると危険で、低水温は20度を下回ると危険です。
水温維持のヒーターはもちろんですが、
水温の上がりやすい夏場は水槽専用のクーラーを設置して水温の上昇を防ぎます。
レッドビーシュリンプの飼育に必要な水槽は、
小さいもので30㎝規格水槽から飼育可能です。
水量が多ければ多いほど水質が安定しやすいので、
初心者は大きめの水槽に少数の飼育から始めた方が良いです。
レッドビーシュリンプのエサ(餌)
レッドビーシュリンプは、主に水槽内に発生したコケや微生物を食べています。
常に小さなハサミを動かし続けている様子はとっても可愛いです。
専用のエサも各メーカーから販売されており、
水槽の容量と個体数に合わせて投入します。
茹でたホウレンソウも大好物で、与えると一斉に群がってきます。
ホウレンソウで注意したい点として、茹でても微かな農薬が残留していることがあります。
人間にとっては極微量で問題の無い量の農薬でも、
水質変化に弱いレッドビーシュリンプは大ダメージを受けてしまいます。
しっかりと茹でたホウレンソウでも微量の農薬が残っていたせいで、
水槽内のレッドビーシュリンプが全滅した事例もあります。
ブリーダー達は割高でも無農薬や、自家栽培したホウレンソウを与えています。
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レッドビーシュリンプの繁殖
レッドビーシュリンプは家庭でも繁殖が望めます。
特別な設備は必要無く、レッドビーシュリンプに最適な水質を作ってあげることで自然と抱卵します。
しかし抱卵までは簡単でも、稚エビを成体まで育てるのが難しいとされています。
稚エビは成体の親エビよりも更に水質変化に敏感で、
生まれたばかりの小さな稚エビを見つけて喜んでも、
数日後には姿を消しているのはよくあります。
稚エビの生存率を上げるためには、他の熱帯魚と混泳させないようにして、
ウィローモスなどの水草で住処を作り、
粉砕したブラインシュリンプなどの専用エサを与えるなどの工夫が必要です。
レッドビーシュリンプの特徴まとめ
レッドビーシュリンプの特徴を簡単にですがご紹介しました。
レッドビーシュリンプは小さなエビですが、非常に奥が深く、愛好家も多数います。
当サイトでも他の記事で詳しくレッドビーシュリンプについて
解説しておりますのでぜひ参考にしてみてください。