観賞用として人気の高いレッドビーシュリンプ(Red bee shrimp)。
赤と白のバンド模様がとてもきれいな淡水エビです。
レッドビーシュリンプを飼育していると、稀にですが共食いをすることがあります。
せっかく可愛いエビをみて癒されているのに、
共食いをしている様子を見ると少し残念な気持ちになりますよね。
今回はレッドビーシュリンプの共食いの原因、解決方法を解説します。
数多く見かける事例ではありませんが、
悩んでいる人も一定数いるのでこの記事で解決できると幸いです。
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レッドビーシュリンプが共食いする原因
本来レッドビーシュリンプは共食いするような種族ではありません。
アクアリウムでよく飼育される、同じ淡水エビのミナミヌマエビやヤマトヌマエビも同様です
ですが、ある一定の条件化では共食いを引き起こしてしまいます。
それ「瀕死状態の個体が襲われるケース」か
「脱皮したてで体の柔らかいメスが襲われるケース」の2パターンです。
それぞれ順番に解説していきましょう。
瀕死状態の個体が共食いしてしまうケース
レッドビーシュリンプのような淡水エビは、
水槽の掃除屋さんと言われるほどアクアリストにとって不必要なものを食べてくれます。
苔はもちろんのこと、混泳している熱帯魚の死骸も綺麗に食べてくれます。
それは同種族のエビも例外ではありません。
熱帯魚の場合は底に倒れるまで水槽の上層を泳いでいるので、エビに捕まることがありません。
しかし常に底面を歩いているエビは、
完全に死んでしまう前の弱った状態で他のエビから襲われてしまいます。
この場合は共食いしているエビが悪いという認識よりも、
なぜエビが弱ってしまったかを考えましょう。
エビとしては初めから共食いを狙っていた訳では無く、
いつも通り食事を兼ねて水槽を掃除しているだけです。
エビが弱ってしまった原因として考えられるのは、水質の悪化か寿命です。
レッドビーシュリンプの寿命は約2年と言われています。
寿命を迎えたエビが共食いされるのは特に問題はありません、
これは稀にですがあることです。
しかし、エビの共食いが多発した場合は違います。
水質がエビに合っていないので弱る個体が出てきてしまい、
結果として共食いになっています。
水質悪化による共食いの対策は、
フィルターの処理能力や水替えの頻度、やり方、添加している薬品等の見直しが必要です。
脱皮したてのメス襲われるケース
抱卵が可能なメスのレッドビーシュリンプは、
常にフェロモンを出してオスを引き寄せています。
レッドビーシュリンプが複数いる水槽内では、
メスのレッドビーシュリンプに複数のオスが交尾を求めて群がります。
自然界であれば水槽のような過密飼育環境はありえませんので、
オスが1匹のメスに群がることはありません。
例え群がってきたとしても、隠れられる場所や離れた場所に移動すれば良いだけです。
しかし水槽内ではそうはいきません。
メスのエビが隠れられる場所が無いと、
脱皮したての弱った時ですらオスが群がる状態になってしまうのです。
対策としては、オスのエビの数を減らして飼育するか、
メスのエビが隠れられる場所を複数用意して保護してあげる必要があります。
レッドビーシュリンプ共食いの対策まとめ
レッドビーシュリンプがなぜ共食いしてしまうのか解説いたしました。
原因は「水質悪化による弱った個体が襲われるケース」か
「脱皮したてで弱ったメスが襲われるケース」2つです。
寿命を迎えた個体が食べられるのは自然の摂理なので問題ありません。
しかし、飼育しているレッドビーシュリンプが頻繁に共食いしているようであれば、
このどちらが該当する可能性が高いです。
どちらに該当するのかを見分けて、適切な対策を取りましょう。