「コリドラス」という熱帯魚は、独特の愛嬌がある魚なので人気となっています。ただ、ほかの熱帯魚と同じように、コリドラスも水温が低くなる「冬越え」をしなければいけません。冬になって水温が低くなると、魚たちにとっても大変なんですね。今回はこのコリドラスの冬越しについてみていきましょう。
水底を泳ぐアクアリウムの掃除屋、「コリドラス」について
コリドラスは、南米に広く生息しているナマズ目の熱帯魚です。体長は3センチから大きいもので10センチ程度。浅瀬の水底にいる微生物・有機物を採食しています。名前は、ギリシャ語の「ヘルメットのような皮膚」という言葉からつけられています。なぜかというと、体が硬くて大きい鎧のような二列の鱗板があり、頭部がヘルメットのような頭骨になっているためです。コリドラスは水底を泳ぎながら残っている餌を食べることが特徴です。
アクアリウムでは、これを利用して水底を掃除してもらうために飼っているという人もいるくらいです。しかし、コリドラスはそんな脇役ではない魅力的な魚です。つぶらな目に前述の独特な動きが合わさってかわいいため、熱帯魚のなかでも有数の「飽きない魚」です。また、コリドラスは非常に種類が多いというのも特徴です、現在見つかっているのは約160種類ですが、未発見の新種もたくさんいるといわれています。
これだけたくさんの種類がいるので、たくさんの形状の中から自分がもっとも好きなものを選べるのがいいですね!さらに、コリドラスは飼育がしやすいのも特徴。熱帯魚ショップで人気のコリドラスなどは水質管理がしやすく、神経質なタイプではないので、アクアリウムの入門熱帯魚としても人気になっています。やはり水質管理などは初心者だとわかりにくいですよね?
初心者が気になるコリドラスの「冬越え」
そんな人気のコリドラスですが、アクアリウム初心者にとってはコリドラスの「冬越え」が気になりますね?
ほかの熱帯魚同様、コラドリスも水温が下がって厳しい冬越えをしなければいけません。しかも、コラドリスは南米に生息している魚のため、普通なら「寒さには弱いんじゃないか」と思ってしまうでしょう。上記のようにコリドラスにはいろいろな種類がありますが、そのなかのコリドラス・パレアトゥス、「青コリドラス」は水温が低くてもへっちゃらで、そのままなにもしていなくても冬越えができるという報告が多数あります。
熱帯魚には、冬にヒーターなしでも飼育できる魚もたくさんいますが、青コリドラスもそのグループの魚です。なんと、氷が水面に張るくらいでも平気というくらいのタフさ!真冬の屋外飼育で放置しても生きていたという報告もあるくらいです。また、ヒーターいらずの魚は水質の悪化にも強く、つまり「飼育が簡単な魚」ということになるので、初心者におすすめです。
普通のコリドラスが快適に過ごせる水温は22度から26度くらいで、実は意外にも「高水温が苦手」という事実があります。南米の魚なので寒いほうが苦手なのかと思いきや、違うんですね。そのため、水温が30度以上になると危険なので、夏は冷却ファンが必要になるでしょう。ロングノーズは川の上流・深みで生きているので、低温に強く、アルゼンチンでは水温が10度くらいの場所でも生息しているようです。
「青コリドラス」は初心者におすすめ
愛嬌のある姿と動きで人気の熱帯魚コリドラスと、アクアリウムの初心者が気になるの冬越えのお話でした。南米に生息している熱帯魚なので寒さに弱いのかと思いきや、以外にもけっこう強く、逆に高い水温のほうが弱いんですね。コリドラスのなかで、もっともタフなのが「青コリドラス」なので、初心者にはおすすめの熱帯魚となります。