熱帯魚の定番といえば、やはり「グッピー」ですよね?
ちょっと(かなり?)昔に一世を風靡したという感じで、ほとんどの人が知っている熱帯魚ではないでしょうか。しかし、当然ながらアクアリウム初心者だとグッピーの飼い方が気になりますね。ということで、ここでグッピーやグッピーの飼い方についてみていきましょう。
初心者から上級者まで親しまれている種です
グッピーはラテンアメリカが原産のカダヤシ目・カダヤシ科・グッピー属に属している魚です。昔から熱帯魚として親しまれていて、日本では帰化して温泉街の用水路などにもいます。グッピーは小さいメダカ類で、和名には「ニジメダカ」という呼び名もあります。たしかにメダカに似ていますね。
観賞用として飼育されたメダカ類では、非常に小さい部類になります。ただ、体は小さいながらも非常にタフなため、飼育が簡単というのも人気の理由です。また、特徴としては「個体ごとで色が違う」ということです。しかも、ひれの形までが異なり、改良品種で大きく美しいヒレを持つものもいます。
繁殖もとても簡単で、いっしょに群泳させていれば自然に交配して子を産んでくれます。注意しなければならないのは、生まれた子を親が食べてしまうことくらいで非常に簡単なため、熱帯魚入門用の種として人気となっています。しかし、「系統を長く維持する」ことは難しいとされ、美しい個体を繁殖させるのはさら難しいとされます。
美しい個体には「遺伝的背景」を考える必要があって、この工夫にはきりがなく、「熱帯魚の飼育はグッピーに始まってグッピーに終わる」というような、初心者から上級者までおすすめの個体なのです。
グッピーはどうやって飼育する?
ではいよいよここで、グッピーの飼い方についてです。上記のように、グッピーの飼育は多くの熱帯魚のなかでは簡単とされているので、初心者が最初に飼育する個体としても最適でしょう。まず最初に、グッピーを購入するわけですが、この熱帯魚は日本産と外国産では値段に大きな違いがあります。
外国産のグッピーは、主に東南アジアで大く養殖されていて、200円〜300円と安い値段で買えます。色彩も派手で綺麗なものもありますが、品種固定をしていないので、親と体色の違う子供になることもあります。また、一部の外国産グッピーに特有の「グッピーエイズ」という病気で死ぬこともあります。
日本産のグッピーは国内で養殖されています。繊細な美しさがあり、血統管理もしっかりとしているため、高価になります。一対のペアで販売されていることが多く、1500円〜6000円という値段です。日本産グッピーは販売量が少ないため、熱帯魚専門店・ネット通販を利用しましょう。
まず用意するものは
水槽
フィルター(ろ過器)
ろ過材
ガラスフタ
ヒーター
サーモスタット
水温計
砂利
塩素中和剤
エアーポンプ
照明
などです。
適度な水温は22度〜27度の弱アルカリ性〜弱酸性でカルキ抜きした水でOKですが、ほかの熱帯魚とおなじように急な水の変化を嫌うので、水を替えるときは気をつけましょう。グッピーは比較的に新しい水が好きなので、1週間に1度は1/3から1/4くらいの水替えをしましょう。小さい水槽の場合は特に水質悪化が早くなるので、特に注意してください。
熱帯魚の飼育では、いかに水槽の水をきれいに保てるかがカギになります。そこで重要なアイテムが「ろ過材」です。ろ過材には、「生物ろ過材」と「物理ろ過材」があります。水槽を作って1ヶ月間は生物ろ過のバクテリアはまだよく定着していないので、餌の量は控えましょう。バクテリアの住家であるろ過材の手前に、補助として物理ろ過材を入れます。これは、白い綿状のものが多く、 定期的メンテナンスとして、このろ材を洗浄・交換することにより、 バクテリアのいる生物ろ過材を洗うことを避けられるので、この部分へのダメージを抑えることが可能です。
また、物理ろ過材を洗うには、カルキのない水を使います。グッピーを飼育する数の目安としては、30cmの水槽なら4匹、45cm水槽なら7匹、60cm水槽なら20匹ほどです。もちろん飼育する数が少ないほど水質は安定するため、初心者は少ない数で飼育したほうがよいしょう。
混泳については、グッピーを繁殖させたいなら「オトシンクルス」「ヤマトヌマエビ」等よいでしょう。小さいテトラなどとも混泳可能ですが、攻撃的な個体種類はやめましょう。
グッピーの餌は?
グッピーは食べ物の好き嫌いがないので、どんな餌も食べてくれます。特に熱帯魚専用テトラミン・グッピー用人工飼料などがおすすめです。100円ショップでもメダカの餌が販売していますが、これは栄養価が低いため、メインの餌としてはあまりおすすめではありません。
ただし、餌の食べ過ぎは寿命を縮めるので、与えすぎに注意です。1・2回、1分から2分で食べきれる量が最適。用事で家を空けるときでも、1週間くらいまら餌がなくても大丈夫です。水草を多く入れておくことで、微生物が発生してくれます。
グッピーの稚魚の育て方
グッピーの稚魚も、飼育が容易です。他の稚魚よりも体が大きくて死ににくいためです。生まれてから数時間でもすれば泳ぐので、親魚の餌をすりつぶして小さくしたものを与えましょう。水草を入れておくことで、親魚から逃げてくれます(食べられる!?)。生後3ヶ月もすると成魚になり、繁殖が可能になります。
アクアリウム上級者もはまる魅力がある!
グッピーとその飼い方についてでした。グッピーは、熱帯魚の定番として有名ですね。見た目もきれいで飼育もしやすいので、まさに初心者に最適です。しかし、実は上級者も美しい個体を目指して飼育しているので、実は奥が深い熱帯魚なんです。