メダカは、今も昔も日本で親しまれている魚の一種です。金魚と同じように、メダカもアクアリウムの魚として多くの人が飼育しています。ただ、メダカを飼育していて、田舎への帰省や旅行などで1週間くらい家を留守にするときは、なにか対策が必要になるのでしょうか?
今も昔も人気のメダカ
メダカはアジアに生息する体長3センチくらいの小さい魚で、日本でも川ではよく見かけた魚でした。ただ、最近は環境悪化の影響もあり、メダカの数が減少しているそうです。そんなメダカですが、やはりアクアリウムで飼育している人はたくさんいます。
飼育も比較的簡単とされているので、初心者にもやさしい魚なんですね。
自宅を長期間するにするときは?
ところで、メダカを飼育していて、年末年始の帰省や旅行などで自宅を1週間くらい留守にするときはどうすればよいかご存じですか?アクアリウムといえば、餌やりや水質など、いろいろと管理しないといけないことがあるので、初心者だとどうすればいいんだろうと思ってしまうでしょう。
ここで、メダカを飼っていて自宅を長期間、1週間くらい留守にするときの対策について紹介します。
低燃費なので餌やりは不要
まず、餌やりについてです。メダカは、金魚と同じように1週間くらいなら餌なしでも大丈夫とされています。冬越えでは数か月食べなくても生存できるくらいです。メダカの餌やりは、1日2回でも多いくらいとされています。人間だったらこうはいかないですよねえ(笑)低燃費でいいですねメダカは。
かえって問題になるのは、1週間も留守にするんだから出かける前に餌を多めに与えてしまうことです。なぜなら、メダカには金魚と同じで「胃」というものがないので、多く食べてもためることができません。餌を多く与えてしまうと、それが水質悪化になってかえって問題になるのでやめましょう。
この水質悪化のせいで、帰ってきたらメダカたちが死んでしまっていた、なんてことになったら悲しいですよね。それでも心配、という人は、ミジンコやボウフラなどの生き餌をちょっとだけ入れておきましょう。これなら水質悪化も抑えられるでしょう。
日ごろからの水質管理が大事
餌やりよりも問題なのがやはり水質維持についてです。長期間自宅を留守にするときは、水槽の水質が変化してもどうしようもないので、心配になりますね。ただ、出かける直前に掃除などをすると、これもまた水質の変化を起こす可能性があるので、日ごろから定期的にメンテナンスをすることが肝要です。
メダカの飼育はとくに夏場は注意!
また、長期間自宅を空けるとき、水槽は季節によっても違いがあります。冬なら、ご存じの通り魚たちの「冬越え」というものがあるので、水槽にはあまり手入れをしなくていい時期なのですが、夏だとそうはいきません。
近頃は、夏になると室内が35度を超えることもありますよね?
こうなると水槽の水温も上がってしまうので問題になります。メダカは基本的に丈夫な魚ですが、毎日猛暑が続くとさすがにきびしいことにもなります。そこで、水槽用クーラー・冷却ファンなどで対策しましょう。
水槽用クーラーは外部式フィルターかフィルター機能付き水中ポンプを接続する必要があります。冷却ファンは気化熱で冷却するので、水量が低下することが問題になるので注意しましょう。自宅を1週間くらい長期間空けるというときは、水槽の周りや電気配線のチェックを必ず行うようにしましょう。
水質対策が一番
1週間自宅を留守にするときの、メダカの対策についてでした。日常生活では長期間自宅を空けることもあるかもしれません。そんなときはメダカが気になるかもしれませんが、上記ようにメダカは小食なので、特に餌やりを心配することはないということですね。
それよりも逆に、長い間留守にするからといって出かける前に大量に与えると、水質悪化につながるので、これは絶対に避けましょう。また、年末年始で田舎に帰省するときは冬場なのでいいですが、夏場は気温の上昇とともに水槽の水温も上昇するので、水槽クーラーやファンなどで対策をする必要があります。
そのときはもちろん、配線チェックを怠らないようにしましょう。
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