シルバーハチェットは丸みを帯びた見た目がとてもかわいい熱帯魚です。飼育も比較的簡単なので人気も大変あるようです。今回の記事ではそんな「シルバーハチェット」の魅力や特徴、そして飼育方法についても紹介していきましょう。
この記事の目次
シルバーハチェットの分類は?故郷は?
シルバーハチェットは「カラシン目」に属する淡水魚です。「カラシン目」には「テトラ」など有名な観賞魚が多く属しており、アフリカ、アメリカなどを故郷としています。日本には「カラシン目」はいないようですね。シルバーハチェットはアマゾン川、ギアナ、ベネズエラといった南米に多く分布しています。
シルバーハチェットはカワイイ見た目が魅力
シルバーハチェットのサイズは大体6センチくらいが主流です。大きな魅力の一つがその見た目です。腹の部分が丸くせり出しており、とても見た目がかわいいです。
この腹の部分はまるで「手斧」のようで、シルバーハチェットの「ハチェット」とは手斧を意味しています。また、体には黒いラインが入っており、それも良いアクセントとなっています。
シルバーハチェットが水から飛び出してしまう!
シルバーハチェットは流れが遅い川に住み、水草などが多く生えている水域によく見られます。川の上層を泳ぐのが特徴で、水の表面を泳ぐ虫を捕まえたり、自分が食べられるのを防ぐために水から飛び出す性質を持っています。
そのため、水槽の蓋をせずにしておくと、水槽から飛び出してしまう恐れがあるので注意しましょう。ただ、その飛び出す姿も魅力の一つであるので難しいところです。
シルバーハチェットの気性は温和
シルバーハチェットの気性は温和で、他の魚と一緒に泳がせることも可能です。また、水の上層を泳ぐ習性があるので、中層から下層を泳ぐ魚を一緒に泳がせれば水槽が一層華やぐことでしょう。
加えて、複数のシルバーハチェットを一緒に水槽に入れると群れを作り、並んで泳ぐのでその姿も魅力ですね。なお、寿命は3から5年で、やや長めです。
シルバーハチェットを飼育したい!水質は?
かわいらしい見た目からぜひ飼育してみたいシルバーハチェットですが、その飼育方法も紹介しましょう。まずは水質ですが、弱酸性から中性の水を好みます。
基本的に丈夫な魚ですが、販売時の水と、販売後の水槽の水質が大きく違うと、魚はダメージを受け、死んでしまう場合もあります。そのため、水質を合わせる「水合わせ」という行為が必要になってきます。水合わせには様々な方法がありますので、あらかじめ自分で調べておくことをお勧めします。
水槽の大きさは?
水槽は45センチ以上のものが良いでしょう。シルバーハチェットは6センチくらいが主流ですが、大きいものだと8センチくらいになるものもあります。あまり小さな水槽だとストレスを与えてしまう恐れがありますし、他の熱帯魚と一緒に泳がせることも難しくなってしまいます。
60センチくらいの水槽があれば、他の熱帯魚と一緒におよがせ、シルバーハチェットを複数飼育しても余裕があるでしょう。そして先述しましたが、シルバーハチェットは飛び出す習性があるので、水槽に蓋は必須です。
シルバーハチェットは何を食べるのか?
餌は人工餌でも生餌でもどちらでも大丈夫ですが、注意点があります。先述した通り、シルバーハチェットは水面に浮いている昆虫などを食べています。そのため、水槽でも同じく、水面に浮いている餌しか食べませんので、エサを与えるとしたら、浮かぶような餌が良いでしょう。
フレークタイプの餌ならば水面に浮くので食べてくれるでしょう。水槽の下に落ちてしまったエサは食べませんので、水槽の掃除は大変になりそうです。食べ残しをきれいにしてくれる熱帯魚(プレコなど)を一緒に泳がせるのもいいかもしれませんね。
シルバーハチェット増やせるのか?繁殖可能?
シルバーハチェットの繁殖は成功した事例がほとんど見受けられません。一般の人にはおそらく無理なのでしょう。熱帯魚を扱う店なので購入するのが無難ですね。値段は2000円程度とやや高めです。
まとめ
シルバーハチェットの最大の魅力はそのカワイイ見た目ですよね。群れで過ごす習性があるので、たくさん一緒に泳がせれば、きっと水槽がにぎやかになるでしょうね。
関連記事:エンペラーテトラの魅力や特徴は?ブルーの目と三つ叉の尾ビレが美しい熱帯魚
関連記事:レッドファントムテトラの魅力とは?水草に映える「赤」が見もの!