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ヤマトヌマエビの変色は何が原因!?命に係わるヤマトヌマエビの変色

2022年5月1日

ヤマトヌマエビ3 f

 

かわいいのでアクアリウムでも人気の品種となっているのが「ヤマトヌマエビ」です。しかし、このヤマトヌマエビ、体が赤くなったり、白く濁ったりして変色してしまうことがあるようです。

 

この変色をしてしまうと、もうそのヤマトヌマエビは復活できない状態になってしまうので、気を付けましょう。今回はこのヤマトヌマエビの変色について紹介しましょう。

 

 

ヤマトヌマエビ飼育の注意点

ヤマトヌマエビの写真 ヤマトヌマエビ f

 

ヤマトヌマエビは見た目もしぐさもかわいいのでアクアリウムでも人気となっているエビの一種です。水槽にできたコケを食べてくれるという点も、うれしいですね。飼育上の注意点としては、なんとエビなのに以外にも「足」が発達していて、水槽から脱走してしまうことが多いということです。これには、水槽に蓋をするなど、きちんとした対策が必要です。

 

それ以外にも飼育上の注意点があります。それは、体が赤色や白く濁ったりという変色するということです。これは、そのヤマトヌマエビはもう死んでしまうというサインなので、十分に注意しましょう。

 

 

なぜヤマトヌマエビは変色するのか?

ヤマトヌマエビ7 f

 

では、なぜ赤色・白色に変色してしまうんでしょうか。まず、ヤマトヌマエビだけでなく、エビは一般的に水質には神経質なところがあります。ということで、水質がヤマトヌマエビの好まないものになると、体色が変色してしまうことがあるようです。

 

まず、ヤマトヌマエビの好む水温は20度〜25度ですが、28度以上になると変色の原因となります。水温28度というと、夏ならすぐになってしまう温度ですね。こうなると、まさに茹で上がるという感じで赤くなって死んでしまうこともあるので、気を付けましょう。じっさいに茹で上がっているわけではなくて、アンモニアが原因です。これは後ほどくわしく説明しましょう。

 

 

ヤマトヌマエビの変色は水質が一番の原因

 

また、水質が悪化することでも変色の原因となり、これが一番関係しているとされています。エビは普通、水質にうるさくて、エビがいる川はきれいな川という認識もあるくらいです。なので、ヤマトヌマエビもきれいな水質でないと不調ををきたすんですね。

 

水槽の「アンモニア」が多いと、ヤマトヌマエビが赤く変色することが多いとされています。アンモニアというのは、たいてい餌の食べ残しや糞などによって増えるので、アンモニアを分解してくれる濾過バクテリアを繁殖させましょう。

 

 

ろ過バクテリアの繁殖がカギ

ヤマトヌマエビの抱卵2の写真 ヤマトヌマエビの抱卵2f

 

アンモニアは水槽の「pH」値や水温と関係性があって、pH値が7.3以上辺りで急に増加し、これに水温が高くなることで増加のスピードが上がります。なので、逆にpH値を7以下に維持していれば、毒性が低いアンモニウムイオンになっているので、ヤマトヌマエビの致命傷になりにくいとされています。

 

また、アンモニアは上記のように食べ残しや糞のほか、死骸等が分解されることで生できます。濾過バクテリアをよく繁殖させていれば、アンモニアは亜硝酸へとすばやく変わって、その後はもっと毒性が低い硝酸塩に変わります。しかし、水槽を立ち上げてすぐのときは濾過バクテリアがよく繁殖していないのはアンモニア分解がスムーズに進みません。

 

アンモニアを水槽に溜めないためには、濾過バクテリアをしっかり繁殖させること、濾過バクテリアより多くの有機物を存在させないことです。なので、水槽の立ち上げ初期は、生体数や餌の量を抑えたり、死骸があればすぐに出したり、定期的に水換えをするなどで対策をしましょう。

 

通常では、よく水質の測定を行いpH値を弱酸性にする、水温上昇で濾過バクテリアが減少してしまうのを抑えるためにエアレーション等を行って、酸素の濃度を高めにするという対策を講じましょう。

 

 

ヤマトヌマエビを変色させないことが大事

 

ヤマトヌマエビの変色についてでした。残念ながら、ヤマトヌマエビが赤や白などに変色してしまったら、もうその個体を元に戻して飼育することはできないとされています。なので、変色させないことが大切なんですね。そのために、水温や水質の維持は今回紹介した対策できちんと行いましょう。

 

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