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ペットのエビとして人気「ヤマトヌマエビ」飼育のコツ

2022年5月1日

ヤマトヌマエビの写真 ヤマトヌマエビ f

 

「ヤマトヌマエビ」は淡水に生息するエビで、「ヌマエビ科」に属しています。淡水にすむエビとしては割と大きめのエビなので、ペットとしても人気があるようですよ。今回の記事ではそんなヤマトヌマエビの生態と飼育のポイントについて調べてみましょう。

 

ヤマトヌマエビは主に暖かい地域に生息

ヤマトヌマエビの写真8 f

 

ヤマトヌマエビは主に熱帯、亜熱帯の地域に生息しています。マダガスカルやフィジーの海に多く生息していますが、日本でも西日本に生息し、日本海側より太平洋側に主にみられます。

 

特に沖縄地方の「琉球語」では「サイ」「セー」と呼ばれているようです。川の上流の渓流、または中流域に生息していますが、河川の開発やペットとして人気が出てしまったが故の獲りすぎなどによって野生で見られることは稀になったようです。

 

 

ヤマトヌマエビの体の特徴

葉の上にヤマトヌマエビの写真 f

 

大きさはオスが35ミリほど、メスが45ミリから50ミリほどで、メスの方が大きいです。メスはオスに比べ体の色も濃く、やや太って見えます。体の側面は赤色の破線で覆われ、体は半透明です。

 

体の線はメスは破線ですが、オスはメスとはやや違い、「点線」に近い感じです。背面には頭から尾に向かって白い縞模様も見えます。脚は5本でやや太めですが、前の2本は短めで先端には棘も見られます。

 

ヤマトヌマエビは基本的には温厚な性格だが

ヤマトヌマエビ マクロ f

 

ヤマトヌマエビは基本的には温厚な性格です。しかし、空腹状態の時は他の小型の魚を襲ったりしますので、あまり腹を空かせない方がよいでしょう。ヤマトヌマエビは水槽の下層部に生息しているイメージです。

 

しかし、夜間に上層部を泳いでいる小型の熱帯魚たちは夜になると下層部に降りてきて休むのですが、その時にヤマトヌマエビが空腹だと、やはり襲ってしまうので注意です。そうなると、エサは何が良いのでしょうか。

 

 

ヤマトヌマエビのエサは何がいい?

ヤマトヌマエビ3 f

 

ヤマトヌマエビは「水槽の掃除人」としても知られています。なぜかというと、ヤマトヌマエビは水槽内の藻やコケ類を食べてくれるからです。食べる藻やコケの種類は「茶ゴケ」や「糸状藻」と言ったもので、水槽に生えるものではスタンダードなタイプなので、基本的にはどんな藻やコケも食べると考えてよいでしょう。

 

藻やコケ以外を餌に与えるとすれば、市販されているエビ用のエサがメジャーですが、他の熱帯魚が食べたエサの食べ残しも食べてくれますので、もし混泳しているとすれば餌を与える必要はないでしょう。むしろ、腹いっぱいにしてしまうと、コケや藻を食べない恐れもあります。

 

ヤマトヌマエビ飼育の水質は?

ヤマトヌマエビ2 f

 

ヤマトヌマエビをしいくするのに適切な水温は20度から25度です。水質の変化にはとても弱いので、中性から弱アルカリ性の水質を保っておくとよいでしょう。

 

 

ヤマトヌマエビ飼育水槽の大きさは?

 

 

ヤマトヌマエビを4から5匹飼うことを想定すると30センチくらいの水槽が良いでしょう。隙を見て脱走されることもあるので、必ず蓋をするようにしましょう。また、ポンプなどのケーブルなどの隙間も何かでふさぐようにしましょう。ちょっとの隙間でもケーブルなどをたどって逃げてしまう恐れがあります。

 

ヤマトヌマエビの繁殖はできるのか?

 

ヤマトヌマエビの繁殖は難しいと言われています。ヤマトヌマエビの赤ちゃんは、水に塩分が含まれる「汽水域」という場所で成長するのですが、その濃度を調整するのが大変難しいと言われています。卵が産まれたら2週間後ぐらいに親エビと卵を離し、卵の入っている水槽は適切な汽水を保つ必要があります。

 

ここから毎日水槽の水を交換し、エアレーションや水流を適切に調整することが大事です。これらの作業は初心者には難しいので、経験のある人に尋ねるのが一番です。

 

 

ヤマトヌマエビを手に入れるには?

 

繁殖が難しいヤマトヌマエビですが、手に入れるにはどうしたらよいのでしょうか。前述の通り、野生にも生息していますが、最近では業者などの乱獲により数が少なくなっていますので野生から手に入れるのは難しいでしょう。

 

熱帯魚ショップやアマゾンなどの大手通販サイトなどでも取り扱っていますので、そちらで購入するのが良いでしょう。大体10匹から20匹のセットで売られており、値段は大体1匹あたり70円から100円くらいです。

 

 

ヤマトヌマエビ飼育まとめ

 

ヤマトヌマエビは飼いやすく、基本的に初心者にもお勧めです。他の熱帯魚と飼えば、コケも掃除してくれるので水槽の管理にも便利ですよ。

 

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