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メダカを飼育するのに井戸水は大丈夫?井戸水の水質に要注意!

井戸水ポンプ f

 

自宅で「井戸水」を使用している方もいるかと思います。そんな人は「井戸水でメダカは飼育できるのか?」と、疑問に持った人もいることでしょう。「水道水」を使うのと「井戸水」を使うのでは何が違うのでしょうか。

 

今回の記事では「井戸水でメダカを飼えるのか?」について考えてみましょう。

 

そもそも「メダカ」とは?

メダカ f

 

メダカは古い時代から観賞魚として親しまれてきた淡水魚で、ヨーロッパでは19世紀に初めて報告された魚でもあります。原産地は日本をはじめとする、東アジア、東南アジア全域で、20以上の種類がいると言われています。

 

主に、プランクトンや藻などを食べ、蚊の幼虫も食べるため、「役に立つ魚」としても知られています。一時期は日本のどこでも見られたメダカですが、開発などにより個体数が減少し、一時は「絶滅危惧種」にも指定されていました。現在は保護活動が行われ、徐々に数は増えていますが、品種を考慮しない配合などでメダカの種類の減少も報告されています。

 

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井戸水は水温が一定である

冷たい井戸水 f

 

井戸水の特徴としては「水温が一定である」ということがあります。水道水は、今現在の気温に水温が左右され、夏場なら熱く、冬場なら冷たくなる傾向がありますが、井戸水は年間を通じて2度くらいしか温度変化がありません。

 

ただし、井戸のある地域によってその「一定の水温」は大きく違います。メダカにとって最適な水温は「26度前後」ですが、地域によっては井戸水の水温がそれを下回ることもあります。メダカの飼育に井戸水を使う場合はまずは「水温」を計測しましょう。

 

 

水質の検査は絶対必要

井戸水 ポンプ f

 

水道水は飲むものなので、水質は一定に保たれていますが、井戸水は地域、深さなどによって水質が大きく異なります。特に「浅井戸」(8メートルくらいまでの深さ)の場合は井戸水が地表の影響を受けやすいので、注意が必要です。

 

具体的には排水や細菌、農薬などの汚染があるとメダカの飼育には使えません。そのため、井戸水を使用する際は「水質検査」が欠かせません。現在では水質検査はオンラインでも申し込むことができ、料金は項目によって様々です。

 

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井戸水をメダカの飼育に使う前に

井戸水ポンプ f

 

先述したように、井戸水は水温が一定です。そのため「水替え」をするときには注意が必要で、急激な水温の変化はメダカにダメージを与える可能性があります。水替えの方法としてはまずは一日くらい前に水をため置きしておきます。そうすると周囲の水温と井戸水の水温が近くなり、水替えの時のトラブルが少なくなります。

 

 

井戸水のメリットは?水道代の節約

井戸水 ポンプ f

 

井戸水を使う場合の最大のメリットは「水道代の節約」です。地域によって水道代は高騰しており、メダカを飼ううえで大変な負担になる場合があるでしょう。比べて井戸水は井戸を掘るのに初期費用はかかるものの、ランニングコストとしてはかなり低くなります。

 

 

井戸水のメリットは?カルキ抜きの必要がない

 

 

水道水をメダカの飼育に使う場合は「カルキ抜き」が必要です。通常の水道水には飲めるようにするために「塩素」が入れられていますが、この塩素を「カルキ」と言います。

 

カルキはメダカにとって毒なので、水道水をそのまま使用すると、メダカに危険があります。カルキ抜きをするためには「カルキ中和剤」を入れるか、太陽光に当てる必要があります。井戸水を使用するとその手間が省けますので便利ではありますね。

 

井戸を掘るには?

井戸屋形と滑車と井戸水ポンプ f

 

「メダカに井戸水を使いたい」と思っても、たまたま家で井戸水を使っていない場合は「井戸を掘る」しかありません。井戸を掘るのは個人で行うのは難しいので、専門業者に頼むことになります。

 

「どのくらい掘ればどの程度の水がでるか」は実際に調査しなければわかりませんので、まずは専門業者に調査を頼むことが必要でしょう。井戸掘りの費用は井戸の深さによって変わり、業者によってもマチマチなので、問い合わせが必要でしょう。

 

 

 

メダカ飼育と井戸水のまとめ

井戸水とポンプ f

 

井戸を掘るには費用が掛かりますが、井戸水は水質さえよければ安心してメダカの飼育に仕えます。水道水は楽ですが、ランニングコストがかかるのが難点なので、それが解消されるのはとてもうれしいですね。

 

 

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