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ヤマトヌマエビの脱走防止はどう対策する?

2022年5月2日

石の上のヤマトヌマエビ f

 

小さい体でかわいいのでアクアリウム界でも人気者となっているエビ系ですが、その1種に「ヤマトヌマエビ」というエビがあります。ヤマトヌマエビはエビ系のなかでは比較的大きくて、メスで5センチ以上の個体もあります。

 

そんなヤマトヌマエビが、水槽から脱走してしまうことも多いんです。ヤマトヌマエには「脱走名人」というあだ名もあるくらいなので、これは、初心者だと特にあせってしまう事態ですね。ここで、ヤマトヌマエビの脱走防止対策について、原因や理由も含めて紹介しましょう。

 

ヤマトヌマエビは人気者

ヤマトヌマエビ4 f

 

 

ヤマトヌマエビはインド太平洋岸河川を泳いでいる淡水生エビです。アクアリウムのエビ系といえば小さい体が特徴ですが、このヤマトヌマエビはメスが4〜センチ、オスが3〜センチで、エビ系のなかでは大きな個体です。

 

体の色は半透明の緑褐色で、体には線上に赤い斑点、尾の両端に黒の斑点があります。アクアリウムではほかの魚のタンクメイトとして飼われることが多い種で、メダカやテトラ系などと混泳されています。水槽を元気に動き回り、ほかの魚の糞や食べ残しのほかにも藻類・水垢等を食べてくれる、水槽の掃除役にもなっています。

 

飼料を与えると、素早いしぐさで取ってくれるなどの愛嬌があるのも楽しいところ。上手く飼育できれば寿命は5年以上、なんと15年以上生きることもあります。自分より大きい魚との混泳や光量が多い場合は物陰に隠れることが多く、弱っている小さい魚でおなかが空いている時などは食べてしまうことがあります。

 

しかし、健康な魚は小さいものでも襲うことはほぼないので、さほど問題はないでしょう。ヌマエビでは大型なので、混泳魚が肉食・雑食魚でなければ襲われることもありません。

 

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ヤマトヌマエビは脱走の名人!?

ヤマトヌマエビ3 f

 

 

そんなヤマトヌマエビですが、水槽から脱走してしまうことも多いんです。初心者だと、「えっ?そんなことあるの?」と思ってしまいますよね?

 

脱走の原因としてはまず、上記のように、ヤマトヌマエビは元気に水槽を動き回っていて、その範囲は水槽全体というから、非常に活発なんですね。そのため、元気がありすぎて水槽外に飛び出してしまう現象が起こってしまうんです。ただ、「飛び出す」というより障害物を伝って外に出るという脱走が多いようです。

 

その障害物というのはヒーターの線、エアーチューブ、フィルターのパイプなどで、これらを伝っていって外に出てしまうんですね。普通の人間の想像ではありえないものをつたっても外に出てしまう「脱走の名人」というあだ名もあるくらいなので、これは問題ですね。ほかの原因として、好む水質ではないから、ほかの魚の動作から突発的にというものもあるようですが、これらはまれとされています。

 

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ヤマトヌマエビはどのようにして脱走を防ぐ?

ヤマトヌマエビ2 f

 

 

では、どのようにヤマトヌマエビの脱走を防止すればよいのでしょうか。ヤマトヌマエビの脱走防止対策としては、まず、「水位を1?2cm低くする」ということです。水槽の水位を高くして、上部までの空間がほとんどない場合、脱走名人のヤマトヌマエビならいとも簡単に外に逃げてしまいます。

 

気を付けましょう。また、当然ながら「水槽に蓋をする」ということも必要です。しかし!ここで問題になることがあります。水槽に蓋をするといっても、たとえば隅の部分にコードなどがある場合、そこだけ蓋ができないというケースが出てきます。「脱走名人」ことヤマトヌマエビは、そんなささいな隙間も逃しません(笑)

 

そんな小さい隙間でも、まるであざ笑うかのように脱走してしまいます。そこで、この隙間部分にネットやラップなどでふさぐことで、ヤマトヌマエビの脱走をかなりの確率で防ぐことができるでしょう。また、水質が嫌で脱走するということもあるので、ヤマトヌマエビの好む水質を維持するということも、脱走防止の方法です。

 

ヤマトヌマエビの好む水質は中性〜弱アルカリ性とされ、水温は20度から25度で、水質の急激な変化に弱いので気を付けましょう。

 

 

ヤマトヌマエビの脱走防止は十分な対策が必要です

 

 

ヤマトヌマエビの脱走防止についてでした。ヤマトヌマエビは元気が良すぎて、水槽内をガンガン泳ぐので、勢いで脱走することも多いんですね、「脱走名人」のヤマトヌマエビを脱走させないため、今回紹介したような対策を講じましょう。

 

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