インディアングラスフィッシュは「グラス」の名前の通り透けた体をしており、またその大きな目が特徴で、観賞魚として人気があります。しかし、飼育しているときに「餌を食べない」という話がチラホラあります。
できるだけインディアングラスフィッシュには健康でいてほしいのに、餌を食べないのは心配ですよね。今回の記事ではそんなインディアングラスフィッシュの生態と、餌を食べない場合の対処法を探ってみましょう。
サムネ引用元:さぼりch様
この記事の目次
インディアングラスフィッシュはインドからやってきた淡水魚
インディアングラスフィッシュは「インディアン」(インド人)の名前が記す通り、パキスタンやインドを原産とする淡水魚です。インド周辺からタイやミャンマーなど東南アジアにも広く分布しています。
住んでいるのは川の中流域や支流、ため池や水田など人々に身近な場所に多く生息しています。分類的には「スズキ目タカサゴイシモチ科」に属しています。元々は日本には存在しない魚でしたが、沖縄では生息が確認され、何者かが放流してそれが繁殖したと考えられています。
インディアングラスフィッシュは透明な体が特徴
インディアングラスフィッシュの色はやや黄色に近いですが、よく見てみると透明で骨が透けて見えるのが特徴です。これは背景に溶け込み、外敵に狙われないための「保護色」と考えられています。
体の大きさは5~8センチくらいで小さいので外敵には狙われやすいです。背ビレは先端が黒くなっており、尻ビレの先端は青い蛍光色のように見え、光の加減によっては水色に輝いて見えるのがとてもきれいです。
インディアングラスフィッシュはエサを食べない?
インディアングラスフィッシュを飼育する上で、「エサを食べない」という報告がいくつか見られます。中でも「人工エサ」は形状問わずほとんど口にしないようで、吐き出してしまい、「冷凍赤虫」も食べないようです。
インディアングラスフィッシュがエサを食べないときは「生きエサ」を食べさせよう
インディアングラスフィッシュは人工エサや冷凍アカムシなどは食べないようです。そんな時は「生きエサ」を食べさせてあげましょう。中でも生きている「イトミミズ」はとても好きらしく、どんどん食べてくれます。
野生のインディアングラスフィッシュも昆虫やワーム類などを好んで食べるので、もしも「エサを食べない」という時は生きエサを試してみましょう。生きエサは自ら集めることも可能ですが、通販でも買えますし、釣具店などでは多くの種類の生きエサが手に入るのでおススメです。
インディアングラスフィッシュを飼育するのに最適な水質は?
インディアングラスフィッシュがエサを食べないときは「生きエサ」を与えることが大事です。では、インディアングラスフィッシュを飼育する上での水質はどのようにすればよいのでしょうか。
インディアングラスフィッシュに最適な水質は中性からアルカリ性ですので、水質のチェックは怠らないようにしましょう。最適な水温は20度~25度で極端な低温には弱いので、冬場などはヒーターなどを準備することが必要でしょう。
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ンディアングラスフィッシュの気性は?混泳は可能か?
インディアングラスフィッシュの気性は穏やかで、成長するとオス同士の争いは多少見られるものの、けがをさせたりするほどではありません。あまりにサイズが違いすぎると争いが起こる可能性もありますが、同サイズをそろえれば混泳も可能です。
多種との混泳も可能ですが、稚魚など小さな魚は食べてしまう恐れがあるので避けた方が無難でしょう。
インディアングラスフィッシュの繁殖は可能か?
飼育下での繁殖はあまり成功例は見つかりませんでした。野生だとため池などで繁殖し、500個程度の卵を産み、稚魚を保護しながら育てるようです。そのことから、ため池のような「流れの速くない」環境であれば繁殖ができる可能性がありますね。
繁殖が難しいならば店で購入するのがおススメです。実店舗は飼育にあたってのアドバイスを受けられるのでおススメですが、ネットでも購入でき、1匹当たり200円程度で販売されています。5匹程度からのセット販売が多いようです。
インディアングラスフィッシュが餌を食べないのまとめ
インディアングラスフィッシュがエサを食べないときは「生きエサ」を与えてみましょう。人工エサの時よりモリモリ食べる場合があります。
特に「イトミミズ」は食いつきが違います。「イトミミズ」は自分で増やしている人もいるそうなので、インディアングラスフィッシュを長く飼育したい人はイトミミズの繁殖にチャレンジしても良いかもしれませんね。
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