ドジョウは田んぼなどで見られ、地域によっては食材としても人気がありますね。水質をあまり問わないため、初心者でも飼育しやすいドジョウですが、寿命はどのくらいなのでしょうか？
今回の記事ではそんなドジョウの寿命と、少しでも長生きさせるための飼育法について考えてみましょう。
この記事の目次
ドジョウの寿命は5年くらい？
野生のドジョウの寿命は２～３年くらいと言われていますが、飼育下だと５年くらい生きる、という事が多いようです。しかし、人によっては「１０年」、またはそれ以上生きた、という報告もあります。
それはおそらくドジョウにとって快適な環境を飼育において作ることができた、という事なのでしょう。できるだけドジョウに長生きさせるためにはどのような飼育方法がベストなのでしょうか？
まずはドジョウの生態から調べてみましょう。
ドジョウは東アジア全体に分布し、食材としてのポピュラー
ドジョウは「コイ科ドジョウ目」の淡水魚で、日本をはじめとして中国、朝鮮半島など東アジア全域に分布しています。主に水田や湿地などに生息し、食材として養殖もおこなわれています。近年は国外産のドジョウや海外由来の「ヒメドジョウ」なども見つかり、日本固有のドジョウは存続が危ぶまれているそうです。
ドジョウは口髭と細長い体が魅力
体は細長い筒のような形をしており、大きさは大体１０から１５センチほど。口髭は合計１０本ほどあり、食糧を探すのに使われています。体は薄い茶色で、背中には模様が見られます。エラ呼吸がメインですが、水面で空気を吸い、肛門から排出する「腸呼吸」も行っています。
ドジョウに最適な水質は？
１５センチ以上になる個体もあるため、水槽は６０センチのものが最適です。飛び跳ねる性質もあるので、水槽に蓋も必要です。ドジョウは野生では様々なところに生息しているため、水質の変化には強く、あまりこだわりはありません。
弱酸性から弱アルカリ性の水質が最適で、ドジョウを初めて水槽に入れるときは「水合わせ」を忘れないようにしてください。水温は５度から３０度と幅広く適応しています。
最適な水温は２０度から２８度くらいなので、少しでも寿命を延ばしたいときは水温を保つことも必要でしょう。特に暑さには弱いので、水温によっては「冷却用ファン」を取り付けることも検討しましょう。
ドジョウはなんでも食べるが、沈むエサが最適
ドジョウは雑食性であり、野生では昆虫の幼虫やイトミミズなどを食べています。ドジョウは水の底でエサを食べる性質があるので、沈むタイプの餌を選び、口はあまり大きく開かないので粒が小さめのエサを選びましょう。
ドジョウ専用のエサも販売されているので、そちらを与えると確実です。また、他の魚と混泳している場合はその魚たちの残り餌も食べてしまいますので、そうした場合は与えるエサの量を減らしましょう。
ドジョウは性格は穏やかで混泳にも向く
ドジョウは穏やかな性格をしており、他の魚との混泳も可能です。ただ、ドジョウより大きな体をしている魚と混泳してしまうと、ドジョウにストレスを与えてしまいます。
ストレスはドジョウの寿命を短くさせるので、注意が必要です。混泳に最適なのはメダカや金魚で、お互い干渉することもないのでストレスなく飼育することができるでしょう。
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ドジョウの繁殖は可能か？
ドジョウを長く飼っていると、「繁殖させて増やしたい」と思う人もいるでしょう。しかし、水槽でのドジョウの繁殖は大変難しく、ドジョウの養殖も「ホルモン注射」などを駆使して行っているようです。繁殖が難しいなら、通販などで購入するのが良いでしょう。
ドジョウは主に魚の餌になる「活きエサ」として通販で売られており、５００g当たり３００円程度で売られています。「活きエサ」のドジョウはあまりにも数が多いため、飼育用のドジョウを選んで購入するのがおススメです。
販売店では「ヒドジョウ」と呼ばれるオレンジ色の個体もあり、元々は突然変異でしたが、のちに人工的に作られ流通しています。「ヒドジョウ」も普通のドジョウと飼育方法は同じです。
ドジョウの寿命のまとめ
ドジョウの寿命を少しでも長くするには「ストレスを与えない」ことが最も大事です。それには水槽の立ち上げからの環境整備がとても大事なので、ドジョウを水槽に入れる前によく水槽のチェックをしておきましょう。
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