トゥッカーノテトラは金色に輝く体と、一本の黒のラインのコントラストが美しい魚です。人気がある一方、流通量は少なく、手に入れるのも簡単ではないと言います。
もし、そんな「トゥッカーノテトラ」を飼うとしたら、どのようなポイントが重要になってくるのでしょうか。今回の記事ではそんな「トゥッカーノテトラ」の飼い方について調べてみましょう。
この記事の目次
トゥッカーノテトラは南米出身の「カラシン目」
【学名】
tucanoichthys tucano
【種目】
カラシン目カラシン科
【分布】
ブラジル、ネグロ川、ウアウペス川
【サイズ】
3cm
【寿命】
2年〜3年
「トゥッカーノテトラ」は「カラシン目カラシン科」に属する淡水魚です。「カラシン目」は1600を超える魚が分類されており、中でも「カラシン科」は多くの観賞魚も所属する最大のグループです。「トゥッカーノテトラ」は南米原産でブラジルの「ネグロ川」上流、「ウワウペス川」支流の限られた地域に生息しています。
トゥッカーノテトラは体の黒いラインが特徴
トゥッカーノテトラは3センチくらいの大きさが主流で、寿命は3から5年くらいです。見た目の特徴としては輝く目と、体の中央に走る黒いラインがとても目立ちます。加えて、しっかりと飼うと尾ビレが赤く染まり、黒のラインとのコントラストが美しいです。
トゥッカーノテトラは水質には敏感で、注意が必要
トゥッカーノテトラは水質には敏感な魚です。水温は22度から25度くらいが適温で、特に25度前後の水温をキープするのが重要でしょう。水温が高くなりすぎる夏場は水槽用のクーラーを用意することが必要でしょう。
熱帯魚なので低温にはとても弱く、水温がかなり低くなるような地域では飼育するのは難しいかもしれません。水質は弱酸性から中性が最適で、トゥッカーノテトラの発色を強めるには特に弱酸性の水質が良いとされています。強い水流には弱く、水質の変化にもとても敏感なので、導入時の水合わせには少しずつ行うなど、注意が必要です。
トゥッカーノテトラのエサは細かく砕いて与えましょう
トゥッカーノテトラは基本的になんでも食べる魚ですが、おすすめは粒状で小さめの人工餌です。しかし、トゥッカーノテトラは小さな魚ですので、その粒状の餌をさらに細かくすることが必要になってきます。
冷凍ミジンコなど生き餌も食べますが、大食漢ではないので、きちんとエサを食べているかこまめに観察しましょう。もしも食べ残し等がある場合は、水質の悪化につながりますので、すぐに掃除するようにしましょう。
トゥッカーノテトラの性格は温和で混泳にも向く
トゥッカーノテトラの性格は温和で、他の魚を攻撃することは少ないでしょう。野生では群泳している魚ですので、単独で飼育すると魚にいつの間にかストレスを与えてしまいますので、できるだけ複数のトゥッカーノテトラを一緒に飼育するようにしましょう。
混泳に向く魚ですが、大型の熱帯魚など、他の魚を攻撃するような魚との混泳は避けるようにしましょう。また、トゥッカーノテトラは弱酸性から中性の水質を好みますので、アルカリ性の水質を好むアフリカ原産の魚などとは相性が悪いので、混泳相手としては同系統のネオンテトラなどがおススメです。
トゥッカーノテトラの繁殖は可能か?
トゥッカーノテトラは先述の通り、希少な魚で繁殖も大変難しいです。魚体が小さいため、その卵も大変小さく、見つけて孵化させるのも困難だと言い、稚魚も小さく生き残る確率も低いいと言います。
一般の水槽での成功例もほとんどなく、「繁殖は困難」と言っても良いでしょう。トゥッカーノテトラは購入するのが良いでしょう。希少ですが通販などでも購入でき、1匹当たり2000円前後と熱帯魚としては高級な部類に入りますね。熱帯魚ショップなどで購入すると飼育のアドバイスも受けられるのでおススメです。
トゥッカーノテトラの混泳にお勧めの魚
トゥッカーノテトラは混泳に向く魚ですが、特におススメなのは先述の「ネオンテトラ」、「カージナルテトラ」「ラミーノーズテトラ」などです。これらは同種の「カラシン」なのでとても相性が良いです。
また、トゥッカーノテトラは水槽の上部から中部で活動する魚なので、水槽の下部で活動する魚もお互い干渉しないので良いでしょう。具体的には「ミナミヌマエビ」「オトシンクルス」などです。
トゥッカーノテトラ飼育のまとめ
トゥッカーノテトラはレアな品種なので、実際に飼育すると満足感が得られるでしょう。飼育は難しくはありませんが、水質には特に敏感なので、飼育する際にはそこを十分に気を付けていきましょう。
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