カラシン

カショーロを飼育しよう!混泳もできる「牙魚」

2016年11月12日

カショーロ-1 (熱帯魚)アルマータス・カショーロ(1匹) 北海道・九州航空便要保温

 

ニックネームは「牙魚」。

カショーロは、下あごから突き出した2本の大きな牙が特徴的です。

サイズも習性もまったく違いますが、ネオンテトラと同じグループの魚です。

ネオンテトラの飼育に慣れ、大型魚に憧れ始めたみなさん、カショーロはいかがですか?

 

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カショーロの基本情報

カショーロ-2

(熱帯魚)アルマータス・カショーロ(1匹) 北海道・九州航空便要保温

 

南米原産の大型カラシン。

全長約1mに達しますが、飼育下ではそこまで大きくなりません。

「ペーシュカショーロ」「ドラードカショーロ」など数種が観賞魚として流通しています。

地域変種が多く、同じペーシュカショーロの流通名でも入荷したものの中にも

微妙な違いがあり、マニアには「混じり抜き」の楽しみもあります。

 

 

カショーロの飼育情報

カショーロ-3

(熱帯魚)アルマータス・カショーロ(1匹) 北海道・九州航空便要保温

 

成長がとても速いので、小さい水槽で飼い始める場合は、早め早めの引っ越しが必要になってきます。

幼魚期に餌を絞ることで成長スピードを抑えることもできますが、

失敗すると背骨の変形を起こしたり、痩せたまま調子が戻らず☆にしてしまうこともあります。

美しい個体に仕上げたいならむしろ、幼魚期は30度近い高水温で、

生餌を泳がせたままの状態にして、なるべく速く成長させるのがポイントです。

 

 

カショーロの水槽

 

 

大型になるので120cm以上の水槽を用意します。

待ち伏せ型の狩りをするので、スマートな見かけに反しあまり泳ぎ回ることはなく、

中層付近をじっとしています。

ただし、泳ぎ自体はスピードと勢いがあります。

水槽に激突して、独特の口元をケガしてしまうことがあるので、

できるだけ大きい水槽が望ましいでしょう。

 

 

カショーロの水質

 

 

水温23~28度、弱酸性~中性で飼育します。

現地では流れの速い川のよどみなどに潜んでいるので、

外部フィルターである程度の水流を作った方がよいでしょう。

白点病に弱い面があるので、急激な水温・水質変化には注意しましょう。

 

 

カショーロの底砂

 

ウロコがスレやすいので、アクセサリーを入れないベアタンクがよいでしょう。

静止した状態から、突き上げるような鋭い動きで捕食します。

水面近くの餌に対しては、勢い余って飛び出して蓋に顔を強打してしまうこともあります。

やや水位を下げておくと安心です。

 

 

カショーロの餌

 

 

メダカ、小赤、姉金などサイズに合わせて生餌を与えます。

個体差はありますが、慣らせば人工飼料や冷凍餌も食べるようになります。

飼い始めたばかりの頃や、数日間絶食させた後、水面のやや高いところから落とすのがポイント。

落ちてきたモノが生餌だと認識するようになります。

同居魚が人工飼料に食いつくのを見て、つられて食べるようになることもあります。

 

 

カショーロの混泳

 

 

鋭い牙の並ぶ凶暴そうなルックスですが、肉食魚の中ではさほど気性が荒くなく、

口に入らないサイズの魚は無視しますので、混泳しやすい魚種です。

アロワナやガーと混泳させるケースが多いようです。

ただし、カショーロ同士だけの組み合わせは争いを起こしやすいので注意しましょう。

 

カショーロの仲間

 

 

「ペーシュカショーロ」

すべてこの名前でひとくくりにされることも多いのですが、

「アルマータス」「レッドフィン」などいくつかの種に分かれています。

アルマータスはところどころに乗るラメが美しい魚種。

レッドフィンは名前の通り、尾びれを中心が赤が強く乗ります。

飼育法に大きな違いはありません。

 

「ドラードカショーロ」

カショーロの名はついていますが別種。

「パイクカラシン」とも呼ばれます。

ゴールドに似たイエローの乗る体色と、カショーロの仲間より長い吻部が特徴です。

サイズ、飼育法はカショーロの仲間と一緒です。

 

カショーロの飼育動画

カショーロ飼育のまとめ

 

 

「ペーシュカショーロ」は現地の言葉で「犬の魚」という意味。

一見、コワモテですがよく見ると犬のような愛嬌もあります。

ダイナミックな捕食と可愛らしさを同時に堪能してください。

 

 

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