「ロングフィンゼブラダニオ」は「ゼブラダニオ」の改良種で、「ロングフィン」の名の通りゼブラダニオよりも尾が長いのが特徴です。ゼブラ柄の模様が特に派手で、水槽内で群泳するさまは圧巻です。
飼育はそんなに難しい方ではなく、初心者にもお勧めの熱帯魚ですが、今回の記事ではその飼育のポイントについて調べてみましょう。
この記事の目次
ゼブラダニオを改良し、尾が長くなった
「ロングフィンゼブラダニオ」は「ゼブラダニオ(ゼブラフィッシュ)」の改良種です。インドが原産で、「コイ目」「コイ科」に属しており、コイや金魚の仲間にあたります。
繁殖が用意であることから、「ロングフィンゼブラダニオ」の他にも様々な改良種が存在しています。「ホワイトパールゼブラダニオ」「レオパードダニオ」「ジャイアントダニオ」などが改良種として販売、飼育されています。
派手な模様とヒレがとても目立つロングフィンゼブラダニオ
ロングフィンゼブラダニオはとても長いヒレが特徴です。そのヒレを動かして優雅に泳ぐ様は体の派手な模様と相まってとても美しいですが、ヒレは目立つあまりにエサと間違われて食べられてしまうことがあります。
しかし、ヒレは例え食べられてしまったとしても後に再生するという特徴もあるのです。体長は5センチほどで小型の熱帯魚ですが、仲間の「ジャイアントダニオ」は10センチほどまで成長します。寿命は5年程度ですが、とても活発で、死ぬまで水中で動き回っています。
ロングフィンゼブラダニオ飼育には水質にはあまりこだわらない
ロングフィンゼブラダニオは丈夫な魚で、あまり水質にはこだわりません。弱酸性から弱アルカリ性まで幅広く対応でき、導入時の水合わせに気を付ければ水質をあまり気にする必要はなさそうです。
水温は26度前後と通常の熱帯魚に適した水温で問題ありません。しかし、18度くらいまでは耐えられますが、低温には弱い傾向にあるので、飼育場所によっては水槽用ヒーターを導入することも検討しましょう。
ロングフィンゼブラダニオはエサをなんでも食べてくれる
ロングフィンゼブラダニオは基本的になんでも食べる魚です。人工エサではフレーク状、粒状など形を選ばずに食べ、冷凍アカムシなど生き餌も問題なく食べます。
ただ、粒が小さいほうが食べやすいようで、粒が小さめなメダカの餌であれば食べやすいかもしれません。栄養素が高い生き餌を与えることで体の模様の発色が良くなる傾向があるので、人工エサだけでなく、生き餌も時折与えることが模様を目立たせる秘訣になるでしょう。
ロングフィンゼブラダニオの混泳は可能か?
ロングフィンゼブラダニオは気性は温厚で、他の魚を攻撃することは殆どありません。しかし、ロングフィンゼブラダニオは素早く水槽内を動き回るため、動きの遅い魚はエサを奪われてしまい、衰弱する恐れがあります。
また、ロングフィンゼブラダニオの長い尾が餌と間違われて食べられてしまうことがあります。そのため、できるだけ混泳は避け、ロングフィンゼブラダニオのみで飼育するのが良いでしょう。動きの速いロングフィンゼブラダニオの群泳は圧巻なので、複数のロングフィンゼブラダニオを水槽に入れるようにすると見ごたえのある水槽になります。ロングフィンゼブラダニオ同士で争いが起こることは殆どありません。
大量の卵を産み、繁殖は容易なロングフィンゼブラダニオ
ロングフィンゼブラダニオの繁殖はとても容易で、複数の魚を水槽に入れておくといつの間にか増えていることもあります。メスは100個から300個もの大量の卵を産み落とします。その卵は透明で粘着性は低く、そのまま水槽の底に落ちてしまうのですが、そのままだと他の魚に卵が食べられてしまうことがあります。
そのため、水槽の底にネットを張ったり、卵を網などで回収して他の水槽に移すことも必要になってくるでしょう。稚魚には「インフゾリア」など、かなり小さな餌を与える必要があるでしょう。
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購入もとても容易
ロングフィンゼブラダニオは育てやすく、繁殖もしやすいので流通量もとても多いです。購入も簡単で、10匹当たり2000円程度で売られていてとても安価です。店によっては100匹セットで売っている所もあるので、水槽を確保できて群泳を楽しみたい方はセットで購入するのも良いでしょう。
ロングフィンゼブラダニオの飼育のまとめ
ロングフィンゼブラダニオは初心者でも飼育しやすく、とてもお勧めの魚です。とても素早く泳ぐ様にはとても愛着がわくこと間違いなしです。注意点は「増えすぎ」で、それを絶対に自然に放流しないようにしてください。