「フレームエンゼル」は鮮やかな赤やオレンジ色が特徴的な熱帯魚です。水槽を彩る熱帯魚はできるだけ長く飼育したいものですが、その寿命は様々で1年から10年と幅があります。
小さな体の魚は長生きしないイメージなのですが、フレームエンゼルはどのくらいの寿命なのでしょうか。今回の記事ではそんなフレームエンゼルの寿命と特徴、飼育のポイントまで調べてみましょう。
この記事の目次
フレームエンゼルは赤色の体が目立つ
フレームエンゼルはとてもポピュラーな魚で、熱帯魚店などでもとても人気のある魚です。その最大の特徴は体の「赤色」で、その赤色の体に走る4から5本のラインがアクセントになっています。背ビレと尾ビレは蛍光色のような青色になっており、メスとペアになったオスはこのブルーラインの輝きが増します。
フレームエンゼルの赤色は産地によって違う
フレームエンゼルは赤色の体が目をひきます。その原産はマーシャル諸島ですが、ハワイ半島出身の個体はマーシャル出身の個体に比べて赤色が強いのです。この赤色が強いフレームエンゼルは「ウルトラフレーム」とも呼ばれ、とても人気があります。
フレームエンゼルの寿命はどのくらいか?
例えば小さなメダカの寿命は1から2年くらいで、「ベタ」という熱帯魚は6センチくらいが主流ですが、寿命は3年程度と言われています。フレームエンゼルは10センチ前後の大きさで、さほど大きな魚ではありませんが、その寿命は5~7年程度と言われています。熱帯魚としては比較的長い寿命なので、長く付き合っていくことができそうです。
フレームエンゼルは水槽への導入時にストレスや海水への対応から「白点病」という病気になることがあります。長い寿命を保つためにもフレームエンゼルにストレスを与えないようにしましょう。
フレームエンゼルは環境の変化には強くない
フレームエンゼルなどに代表される「ヤッコ類」は全体的に環境の変化には弱いです。フレームエンゼルに最適な水温は「25度」で、この水温をキープするように心がけてください。
特に30度くらいまではぎりぎり耐えられますが、それ以上になると病気のリスクが高まり寿命にも影響しますので、水槽用のクーラーはフレームエンゼルには必須でしょう。熱帯魚ですので、低温にも弱いので、水温が低くなりそうな地域の方は水槽用のヒーターも用意するようにしましょう。水質の変化にも弱いので、水質のチェックも欠かせないようにしましょう。
フレームエンゼルは縄張り意識が強い
フレームエンゼルをはじめとするヤッコ類は縄張り意識が大変強い魚たちです。自分の縄張りに入ってきた魚には攻撃を仕掛けることがあります。そのため、フレームエンゼルより小さな魚との混泳は避け、「ハギ」などの大きめの魚との混泳なら大丈夫でしょう。
同種の混泳にも注意が必要で、多くの場合はフレームエンゼル同志で小競り合いが発生します。大きな水槽ですみわけができない限りはフレームエンゼルたちの混泳は避けた方が無難でしょう。
フレームエンゼルの餌はなんでも食べる
フレームエンゼルは雑食性で、自然界においては藻類などの植物性のもの、小型の甲殻類などの動物性のものなどなんでも食べます。そのため、飼育下においても人工餌、生餌問わずなんでも食べてくれます。
基本的に市販の人工餌で大丈夫ですが、水槽に導入直後などなかなか餌付かない時は「ブラインシュリンプ」などの動物性の餌を人工餌に混ぜて与えると食べやすくなると思います。エサを与える頻度は1日に1回程度で良いでしょう。5分で食べきれる程度の餌を与えるようにしましょう。前述の通り環境の変化には弱いので、残り餌で水質を悪化させないように食べ残しはしっかり清掃しましょう。
フレームエンゼルの繁殖期になると色が変わる
オスは繁殖期になると赤色が濃くなり、さらに見ごたえがあります。繁殖時期になるとオスがメスの腹を突っつく「ノズリング」という行動を行います。この行動を行うと繁殖の合図となるのですが、水槽では産卵に至るのはなかなか難しいようです。
運よく産卵しても稚魚が育つのが難しく、飼育下での繁殖は困難なようです。フレームエンゼルを増やすには購入するのが良いのですが、値段はなかなか高価で、1匹当たり2万円近くする個体もあります。もしも購入したら大切に育て、できるだけ寿命を長くしたいものです。
フレームエンゼルの寿命のまとめ
フレームエンゼルの寿命は5から7年程度と熱帯魚としては長めです。丁寧に飼育すれば10年生きる可能性もありますので、飼育方法をしっかり調べ、ストレスのないようにするのが寿命を延ばす秘訣ですよ。
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