グローライトテトラはその飼育の容易さと体に光るオレンジ色の美しさにより、古くから人気のある熱帯魚です。温和で飼育しやすいので、熱帯魚が初めてという方にもお勧めできる魚です。今回の記事ではそんなグローライトテトラの飼育のポイントについて調べてみましょう。
この記事の目次
- グローライトテトラの特徴
- グローライトテトラの基本情報と外見の魅力
- グローライトテトラの性格と行動
- グローライトテトラの飼育環境
- グローライトテトラに必要な水質と水温
- グローライトテトラに最適な水槽のサイズとレイアウト
- グローライトテトラのための水質を保つためのフィルターと水替え
- 適切な照明と温度管理
- グローライトの餌と食事
- グローライトテトラの餌の種類と給餌のコツ
- グローライトテトラが太りすぎの時やお腹が大きいときの対策
- グローライトテトラの混泳について
- グローライトテトラの相性の良い混泳相手は?
- グローライトテトラの混泳における注意点とトラブル対策
- グローライトテトラの繁殖と産卵
- グローライトテトラの繁殖の方法と飼育条件
- グローライトテトラの成魚と稚魚の管理
- グローライトテトラの病気と対策
- グローライトテトラのよくある病気とその症状
- グローライトテトラの病気の予防と対策
- グローライトテトラの寿命と長生きのコツ
- グローライトテトラの寿命を延ばすための飼育のポイント
- グローライトテトラの健康チェックと病気の予防
- グローライトテトラの値段は?
- グローライトテトラの仲間たち
- グローライトテトラ飼育のまとめ
グローライトテトラの特徴
グローライトテトラの特徴は一目でわかるオレンジのラインです。ヒレにもワンポイントのオレンジが見られ、優雅に泳ぐ姿はとても美しく思えます。
グローライトテトラの基本情報と外見の魅力
グローライトテトラはガイアナの「エセキボ川」原産の熱帯魚です。体長は2センチから4センチと小さめで、群れで生活する魚です。外見の魅力は透明の体に走るオレンジのラインです。オレンジは光に反射して美しく輝き、特に水草との相性は抜群です。また、平均して2センチほどと小さな体で動き回る姿もかわいいです。
グローライトテトラの性格と行動
グローライトテトラは基本的に温和で、臆病な性格も持っています。群れを作って泳ぐ魚ですが、他の魚と小競り合いなどを起こしたりすることもなく、平和に過ごしています。行動は活発的で普段は水槽の中層を泳いでいますが、勢い余って水槽を飛び越えてしまうこともありますので水槽に蓋は必須となります。
グローライトテトラの飼育環境
初心者にも優しいと言われるグローライトテトラの飼育ですが、次項からは最適な飼育環境を調べていきましょう。
グローライトテトラに必要な水質と水温
水質は弱酸性から中性の軟水を好み、PH6.0からPH7.0くらいが理想です。最適な水温は25度から28度とやや高めです。
グローライトテトラに最適な水槽のサイズとレイアウト
水槽の大きさは30センチ以上のキューブ型の水槽がおススメです。レイアウトしては底床茶色から黒色に近いサンダーグラベルなどが相性が良く、水草も植えると見栄えがとても良いです。水草はウィローモスやミクロソリウムなどがおすすめです。
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グローライトテトラのための水質を保つためのフィルターと水替え
グローライトテトラの水槽にはフィルターは必須です。フィルターは外部式フィルター、上部フィルター、底面フィルターに分けられ、外部や上部のフィルターは水流の調整がしやすく、底面のフィルターは景観を損なわないというメリットがそれぞれあります。水換えは週に一回程度、水槽全体の三分の一の水を換えるのが最適でしょう。ただ、あまりにも汚れが目立つときなどは水換えの頻度を上げても良いでしょう。
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適切な照明と温度管理
グローライトテトラは適度に光を欲しているので、1日6から8時間程度光に当てると良いでしょう。中程度の光のLED照明が水槽の温度が上がりすぎないのでおススメです。水温は25度から28度くらいを好むので、これより低くなりそうな時は水槽用ヒーター、高くなりそうな時は水槽用ヒーターの設置を検討しましょう。
グローライトの餌と食事
グローライトテトラは基本的になんでも食べる魚です。そのため、与えればそれだけ食べてしまうので体形維持には注意です。
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グローライトテトラの餌の種類と給餌のコツ
グローライトテトラの餌は基本的には熱帯魚用のフレークフードが良いでしょう。栄養のバランスのために冷凍アカムシなどの生餌を与えるのも良いでしょう。1日に2~3回、少量ずつ与え、満腹にならない程度の量を与えるのもポイントですが、それを見極めるのには経験が必要でしょう。
グローライトテトラが太りすぎの時やお腹が大きいときの対策
もしもグローライトテトラが太りすぎと感じたときはまずは餌の量を減らしてみましょう。そして低カロリー、高繊維の餌を与えると良いでしょうまた、運動不足も考えられるので隠れ家を増やしたり、水槽を大きくすることも検討しましょう。
グローライトテトラの混泳について
グローライトテトラは温和な性格なので、他の熱帯魚との混泳は可能です。同じような大きさで、温和な性格の魚を選ぶと良いでしょう。
グローライトテトラの相性の良い混泳相手は?
グローライトテトラと同じような大きさで、性格も似ている魚が混泳に向いています。具体的には「ネオンテトラ」「カージナルテトラ」「ラスボラ」「ドワーフグラミー」などが好む水温、水質も似ていて混泳に適しているでしょう。
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グローライトテトラの混泳における注意点とトラブル対策
グローライトテトラの混泳における注意点としては「混泳相手との水質、水温の相性が良いか」が上げられます。グローライトテトラと同程度の大きさならば混泳に適していますが、水の相性が悪いとすぐにストレスを感じてしまいます。また、水槽の大きさも重要です。
「1匹当たり1リットル」を基準に水槽の大きさを選んでいきましょう。トラブルとしては病気の伝染が考えられます。もしも混泳直後に魚の具合が悪くなった場合は感染の場合がありますので早急に投薬措置などを行いましょう。
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グローライトテトラの繁殖と産卵
グローライトテトラは飼育下でも繁殖を狙える魚です。ただ、稚魚を育てるのはなかなか大変でしょう。
グローライトテトラの繁殖の方法と飼育条件
まずは30センチサイズ程度の繁殖用の水槽を用意しましょう。グローライトテトラはばらまき式の産卵方法なので、卵を見失わないように落ちた卵をキャッチするためにウィローモスやメッシュなどを床に設置しておきましょう。繁殖は春から夏にかけて成功しやすく、水温は26度から28度にして餌を豊富に与えると繁殖しやすい傾向にあります。
グローライトテトラの成魚と稚魚の管理
無事に産卵に成功したら、卵はすぐに他の水槽に移しましょう。もし孵化に成功しても成魚が稚魚を食べてしまう恐れがあるためです。稚魚にはブラインシュリンプを与えて育て、水質の悪化を避けるために水換えは頻繁に行い、酸素供給のためのエアレーションも設置しましょう。
グローライトテトラの病気と対策
グローライトテトラは丈夫な体ですが、環境によっては病気になる可能性もあります。できるだけ病気への備え、対策はしておきましょう。
グローライトテトラのよくある病気とその症状
グローライトテトラのよくある病気としては「白点病」が上げられます。これは体中に白い斑点が見られるようになる病気で、寄生虫が原因です。また、「尾腐れ病」は文字通りヒレが腐る病気で、最終的には死に至る恐ろしい病気です。
グローライトテトラの病気の予防と対策
病気の予防には「ストレスを与えない」ことが一番有効です。具体的には水質をしっかり管理し、魚にとって十分な広さの水槽を与え、逃げ場として隠れ家を用意することです。
グローライトテトラの寿命と長生きのコツ
長生きのコツは病気の予防とストレスを与えないことが一番です。グローライトテトラの寿命は2~3年と短めですが、上手に飼育すれば5年以上生きることもあるようです。
グローライトテトラの寿命を延ばすための飼育のポイント
寿命を延ばすためのポイントとしては水質の管理とストレスの軽減のほかには「餌のあたえすぎ」も注意です。魚と言えども食べすぎると肥満になり寿命が縮んでしまいます。
グローライトテトラの健康チェックと病気の予防
グローライトテトラの健康のチェックポイントとしてはいくつかあります。まずは体の色に変化が無いか確認しましょう。また、エサをしっかり食べているか、排泄物の色がいつもと違うようになっていないか、なども健康のチェックポイントとなります。病気の予防としては水質の管理とストレスの軽減が一番です。
グローライトテトラの値段は?
グローライトテトラは繁殖を狙える魚ですが、購入することもできます。流通量が多く、群れで飼育することも必要なのでセット販売がほとんどで、10匹で1000円前後とかなりお手軽に購入することができるでしょう。
グローライトテトラの仲間たち
グローライトテトラは「カラシン目カラシン科ヘミグラムス属」に分類されます。同じ仲間としては「ネオンテトラ」「ブラックファントムテトラ」など見た目がキレイな品種が多く、いずれもグローライトテトラとの混泳に向いています。
グローライトテトラ飼育のまとめ
グローライトテトラは飼育しやすく、初心者にもお勧めの魚です。上手く飼育すれば5年以上も楽しめるので、繁殖も含めてチャレンジしてみてはいかがでしょうか?