ミクロラスボラハナビはとても小さな体と、名前が示すように「花火」のような点の模様が特徴的な熱帯魚です。小さな魚なので大規模な設備も必要が無く、飼育しやすいと言われています。今回の記事ではそんなミクロラスボラハナビの飼育のポイントなどについて調べてみましょう。
この記事の目次
- ミクロラスボラハナビとは
- ミクロラスボラハナビの特徴と生息地
- ミクロラスボラハナビの体色と模様
- ミクロラスボラハナビの飼育環境は?
- ミクロラスボラハナビに適切な水質と温度
- ミクロラスボラハナビの飼育に必要な水槽と設備
- ミクロラスボラハナビに適切な水流とフィルターの選び方
- ミクロラスボラハナビは水流に弱い?
- ミクロラスボラハナビの餌と食事の管理は?
- ミクロラスボラハナビのおすすめの餌と与え方
- ミクロラスボラハナビの食欲不振時の対策は?
- ミクロラスボラハナビの餌と管理方法は?
- ミクロラスボラハナビの繁殖方法
- ミクロラスボラハナビの繁殖環境の整え方
- ミクロラスボラハナビの繁殖行動と注意点
- ミクロラスボラハナビの卵の管理と孵化方法
- ミクロラスボラハナビの健康管理と病気予防
- 一般的な病気と対策
- ストレスの原因と軽減方法
- ミクロラスボラハナビと他の魚との混泳は可能か?
- ミクロラスボラハナビと相性の良い魚種は?
- 混泳時の注意点
- ミクロラスボラハナビの飼育まとめ
ミクロラスボラハナビとは
ミクロラスボラハナビは体長2~3センチほどの小型熱帯魚です。名前の「ミクロ」はその小さな体に由来し、「ハナビ」はその体の模様に由来しています。海外では模様が「星」や「天体」に見えるため「ギャラクシー」と呼ばれ親しまれています。
ミクロラスボラハナビの特徴と生息地
ミクロラスボラハナビの特徴は小さくてかわいい体と、体に見える乳白色の斑点です。尾ビレや背ビレにはオレンジ色のラインが入っており、花火のような斑点とのコントラストが水槽でとても目立ちます。原産地は東南アジア、特にミャンマー周辺の水のきれいな川などに生息してます。
ミクロラスボラハナビの体色と模様
体色は青色と緑色を基本とし、光の加減によっては金色に輝いて見え、腹部は薄いピンク色をしています。模様は前述の通り花火や星のような模様となっており、これは個体差があります。どちらかというとオスの方が体色が鮮やかな傾向にあります。
ミクロラスボラハナビの飼育環境は?
ミクロラスボラハナビは臆病な性格でもあるため、ストレスを溜めないためにしっかり飼育環境を整えましょう。
ミクロラスボラハナビに適切な水質と温度
ミクロラスボラハナビに適切な水質はPH6.0~7.0程度の弱酸性から中性が最適です。水温は24度から27度を好んでいます。
ミクロラスボラハナビの飼育に必要な水槽と設備
ミクロラスボラハナビは小さな魚なので30センチサイズの水槽でも飼育できます。ただ、群れを好み、水草も入れることを推奨するので45センチサイズ以上の水槽をお勧めします。また、水草を多めに入れ、土管や流木などで隠れ家を作ることも必要です。低温にはとても弱いので水槽用ヒーターの導入もおすすめします。
ミクロラスボラハナビに適切な水流とフィルターの選び方
ミクロラスボラハナビは弱めの水流を好むため、外掛け式や底面式など水流を弱めるフィルターを使用しましょう。
ミクロラスボラハナビは水流に弱い?
ミクロラスボラハナビは泳ぎが得意でなく、体も小さいため強い水流は苦手としています。水流を弱めるため水草を多めに入れたり、フィルターの出水方向を調整し、魚に水流が当たらないようにするのも良いでしょう。
ミクロラスボラハナビの餌と食事の管理は?
ミクロラスボラハナビは口がかなり小さいため、かなり小粒の餌が必要になってきます。沈下性の餌を指などで潰して与えるのも良いでしょう。食事は1日2回ほど、少量の餌で大丈夫です。
ミクロラスボラハナビのおすすめの餌と与え方
ミクロラスボラハナビは前述の通り、かなり小さめの餌が必要です。お勧めとしては「テトラプランクトン」や「ひかりクレストカラシン」などが市販されており手に入りやすいでしょう。臆病な性格なので静かな環境で少しづつ餌は与えましょう。
ミクロラスボラハナビの食欲不振時の対策は?
ミクロラスボラハナビがエサを食べないのはいくつか原因が考えられます。まずは水質の悪化でのストレスが考えられますので、水質や水温の確認、水替えをおこないましょう。また、エサとの相性が悪いか、大きくて食べにくい可能性もあるので餌を変えたり、細かく砕いたりもしてみましょう。
ミクロラスボラハナビの餌と管理方法は?
ミクロラスボラハナビの稚魚はかなり小さいので稚魚専用の餌を与えましょう。具体的には「ブラインシュリンプ」「インフゾリア」などで少しづつ頻繁に与えましょう。水流は弱めに、水温水質の変化にも注意です。
ミクロラスボラハナビの繁殖方法
ミクロラスボラハナビは飼育下でも繁殖を狙える魚です。繁殖期に入るとオスはメスを追いかけまわし、メスは成熟すると産卵管を出し、繁殖が可能になります。卵は水草などに10から20個ほど産み付けられ、その卵にオスは精子を掛け、卵は24時間から48時間くらいで孵化します。
ミクロラスボラハナビの繁殖環境の整え方
繁殖用の水槽は20から30センチサイズのものを用意し、ソイルを敷き、ウィローモスなどの水草を設置します。水温は26度から28度に設定し、水質は弱酸性が良いでしょう。
ミクロラスボラハナビの繁殖行動と注意点
ミクロラスボラハナビは縄張りを作ってそこで繁殖行動を行います。そこでオスはメスを追いかけ求愛行動を行います。注意点としては生まれた稚魚はとても小さいので親に食べられてしまう恐れがあるので、生まれたらすぐに繁殖用水槽に移しましょう。
ミクロラスボラハナビの卵の管理と孵化方法
ミクロラスボラハナビの卵は1ミリほどで透明または薄茶色をしています。とてもカビが生えやすいので直射日光を当てないようにし、もしもカビの生えている卵があったらすぐに撤去しましょう。孵化方法にはそのまま水槽で孵化させたり、親が卵を食べるのを防ぐために隔離ネットで孵化させる方法もあります。隔離ネットは網の目が細かいものを選びましょう。
ミクロラスボラハナビの健康管理と病気予防
ミクロラスボラハナビは丈夫な魚ですが、状況によっては病気になることもあります。主な原因は水質の悪化によるストレスなので、水温や水質の管理をしっかりするようにしましょう。特に餌の食べ残しは水質の悪化につながるので掃除は欠かせないようにしましょう。
一般的な病気と対策
ミクロラスボラハナビが罹患しやすい病気に挙げられるのが「白点病」です。これは寄生虫が原因の病気で食欲減退から体に白い斑点ができ、最終的には死に至る恐ろしい病気です。対策としては水槽を清潔に保ち、水質の悪化を防ぐことが一番です。
ストレスの原因と軽減方法
ミクロラスボラハナビのストレスの原因としては水質の悪化や水流が強すぎる、静かな環境ではないことが上げられます。軽減方法としては水槽は静かな環境の場所に置き、水質を保ち、適度な水流にすることです。また、混泳相手との相性もありますので、水草などで隠れ家を作るのも良いでしょう。
ミクロラスボラハナビと他の魚との混泳は可能か?
ミクロラスボラハナビは温厚な性格なので他の魚との混泳は可能です。
ミクロラスボラハナビと相性の良い魚種は?
ミクロラスボラハナビの混泳相手としては、同程度の大きさでおとなしい性格の魚種を選ぶと良いでしょう。具体的にはネオンテトラやグッピー、オトシンクルスなどが相性が良いでしょう。逆に大型魚や肉食魚との混泳は向いていません。
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混泳時の注意点
混泳時の注意点としては大きめの水槽を用意し、水草などで隠れ家を作るようにしましょう。また、混泳開始直後は良く観察し、小競り合いなどが起きそうな時はすぐに他の水槽に移してください。ミクロラスボラハナビは単独でも飼育できる魚なので無理に混泳する必要もないかもしれません。
ミクロラスボラハナビの飼育まとめ
ミクロラスボラハナビは小さな魚なので、ある程度慎重に飼育する必要があるでしょう。特にストレスには弱いので、水質などの環境には十分に注意をしましょう。上手に飼育すれば美しい体色を長く楽しむことができますので、ぜひ飼育にチャレンジしてみてください。
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