混泳水槽のタンクメイトとして欠かせない存在であるコリドラス。
アクアリウムの底をにぎやかにする名脇役にとどめておくのはもったいない話。
コリドラスだけを集めた専用水槽を作ってみましょう。
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コリドラスの基本情報
南米原産の小型ナマズ。
いわゆる「底モノ」の代表格で、東南アジアブリードの安価な個体から、
アルビノなど改良品種、学名しか表記されていないレアな現地採集のモノなど様々な種類のコリドラスが流通しています。
ほとんどが全長5cmほどですが、コリドラス・アエネウスのように10cm近くまで育ち、
独特の存在感を発揮する種もいます。
コリドラスの飼育情報
特徴的なヒゲで水底の餌を探して暮らします。
コリドラスの健康のため、独自の生態を楽しむためにも底砂は必ず用意しましょう。
底砂が汚れているとヒゲが溶けてしまいます。
水換えと同時にホースを使ってクリーニングを行います。
指で砂をかき回して新しい水を送り込むのも効果的です。
さらに年1回程度、底砂の丸洗いをするとよいでしょう。
ろ過器は上部式フィルター、外部式フィルターなどを用います。
底砂の汚れを防ぎつつ、ろ過効率を高めるため底面フィルターを併用するのもよいでしょう。
外部フィルターと底面フィルターを直結させる方法もあります。
ろ過効果はあまりありませんが、砂の中にパイプを埋め、
水中ポンプから水を送り込んで湧き水を作りだすと、より迫力のある水景になります。
コリドラスの水槽
導入する数によってサイズを決めます。
水量が減ってしまいますが、あえて奥行きの狭い水槽にして、
物陰に隠れる習性のあるコリドラスをより間近で見られるようにするのも一手段です。
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コリドラスの水質
弱酸性~弱アルカリ性まで幅広い水質に適応できます。
適応力が強い分、コリドラスの調子が最も上がり、
体色が強く出るベストの水質には諸説あるのが現状です。
コリドラス類に強いお気に入りのショップを見つけ、そのお店のPH、硬度に近づけるのが確実な方法です
溶存酸素量の多い水を好むので、ろ過器とは別にエアレーションを加えましょう。
水温は23~25度。ヒーターによる加温は必要ですが、低温によく耐えるのが特徴です。
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コリドラスの底砂
ヒゲを傷つけないよう、角のない粒の小さなものを選びます。
代表的なものは田砂ですが、目が細かすぎるため底面フィルターには不向きです。
ろ過器との間に女性用のストッキングを敷くなど通水性を確保する対策が必要です。
コリドラス飼育のレイアウト
カーブのある流木を何本か配置しておくと、コリドラスの休憩場所になります。
梢に止まる小鳥のように、流木の上に並んでいる姿はとても可愛らしいものです。
他に水草、塩ビパイプなど隠れ家をなるべく多めに作っておくと魚が落ち着きます。
慣れてくると水槽の前面に出てくるので、隠れ家は奥側にまとめるようにしましょう。
コリドラスは底層に棲む魚なので、底面積を増やせば生活圏も増えます。
そこで水槽内に棚を作り、そこに砂を敷いた皿や料理用バットを入れて底面積を稼ぐというテクニックもあります。
コリドラスの餌
市販のコリドラス専用タブレットはよく研究されており、非常に高い嗜好性を見せます。
冷凍アカムシも喜びますが水を汚しやすいので、たまのごちそう程度に考えましょう。
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主な品種
コリドラス・パレアトゥス
通称「青コリ」。
水槽に馴染んだ個体は、エラぶたを中心に青みが強く出ます。
コリドラス・アエネウス
通称「赤コリ」。
黒いバンドの上下にレンガ色のラインが特徴です。
青コリ同様、丈夫な品種です。
アルビノの改良品種は「白コリ」と呼ばれます。
コリドラス・パンダ
眼の周囲を横切る黒いバンドが、パンダを連想させます。
かつては水質にデリケートでしたが、現在は丈夫な養殖個体が多数出回っています。
コリドラス・ステルバイ
黒地に白のスポット柄と、オレンジ色に染まる胸びれが美しい品種。
パンダ同様、養殖技術の発達により身近な品種となりました。
コリドラス専用水槽での飼育まとめ
ここでは紹介しきれないほどコリドラスの仲間は数多くいます。
お気に入りの品種がいくつも見つかるはずなので、ぜひコリドラスだけの水槽を作ってみてください。
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