庭池に生体がいなくなってから半年になります。
金魚と言わなければ鯉に間違えるほど10年?の大きなコメットもいました。
昨年秋の池底清掃で環境を変化させてしまい、その後冬眠に失敗し全滅させてしまいました。
庭池が復活したら、池に移すための大きめのコメット3匹が室内の45cm水槽に待機しています。
庭池復活のためにはなすべきことがあります。
・池の漏水対策
・防水セメント使用による中和方法(灰汁抜き)
・水の循環浄化方法
これらについてご報告いたします。
施工前(水をポンプで排出)
はじめてのアクアリウム:全記事一覧はこちら
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池の漏水対策
漏水の原因
庭池が20年以上経過し、石を主体の構成ですが、池底、石の隙間は
防水セメントのひび割れ等隙間がきています。
経年変化、地震の影響でセメントにひびわれが発生しそこから漏水したと
考えられます。
ひび割れの一部
庭池のひび割れ対策
防水セメントを使用し、ひび割れを塗り固めました。
セメントは水と水和反応し固まります。
セメントの混ぜ方
セメントに水を加える場合、C(コンクリ)/W(水)の比率は62.5%
以上のようです。
練り上げた状態がパサパサよりシャーベット状態がいいようです。
仕上げがきれいになります。
打設作業
以前の古いコンクリートに上塗りする場合、
塗り面に先ず霧上に水をまきます。
水撒きをしないと、新しいセメントが固まるのに必要な水が不足し、新しい
セメントがぼろぼろになります。
以前のコンクリートによくくっつきません。
岩にセメントを塗る場合も同様です。
防水セメントを塗る場合、圧力をかけるように塗ります。
防水セメントには撥水剤が配合されています。
圧力を加えることで
緻密に混じります。
塗り上げたら24H以上は放置します。
雨が心配ならシートで表面を養生します。
水和反応で初期硬化が始まると、この先硬化が継続できるよう水中に浸す
(水中養生する)のがよいようです。
浸水の状態で数日間放置します。
中和方法
セメントは水酸化カルシウムを大量に含んでいます。
水酸化カルシウムは強アルカリ性の物質です。
セメントで作った直後の池(初期硬化の池)に水を張ると
セメントの水酸化カルシウムによりpH11位の強アルカリ性を示します。
魚には有害でこのままでは生態の育成はできません。
中和が必要です。
中和方法は、長期間のセメントの表面に空気にあてます。
可能な限り炭酸カルシウムにします。
セメントの水酸化カルシウムと大気中の二酸化炭素が反応し、
炭酸カルシウムになります。
炭酸カルシウムは、水に溶けにくく、
水酸化カルシウムほど強アルカリ性ではありません。
セメントを塗り終え、数日間乾燥させてから、
水を張り数日後にPHの測定を行います。
PH8.5以下なら、金魚など飼育は可能なようです
セメントは乾燥し水張りを行ったところで、PHを測定したら10.5以上ありました!
1ヶ月以上経過後炭酸カルシウムに変わるまで待ちます!
中和が進まないようならミョウバン等を用いた中和、
灰汁を出ないようセメント表面にコーキング剤を上塗りすることを
考えます。
商品名:プールコート
水の循環浄化方法
簡単な循環濾過装置をつくることにしました。
・準備するもの
- 洋ランの鉢(細長いもの)
- 水揚げポンプ(簡単なもの)
- 出水ホース(自動車のゴムホース)
- 濾過材(リング)
洋ランの鉢は大き目で、背丈の長いものを選びます。
洋ランの鉢は水はけがよい構造になっています。
底からリング濾材を敷き詰め、上部の水位のところに水揚げポンプを
埋め込みます。
ポンプは時折、清掃が必要になるため取り出しやすいよう別容器に入れます。
濾過は下部の隙間から水を吸い上げます。
濾過材を通し、ポンプで汲み上げた水を水面に排出します。
濾過材にバクテリアが生息することを期待します。
ポンプは5V電源で2リットル/分のものです。
庭池を始めたい方必見!のまとめ
いかがでしたか。
今回は庭池の再立ち上げについてまとめてみました。
作業の進捗ですが、現在のところ中和の作業中です。
池に水を入れないで、セメント表面を空中に晒した状態です。
期間は1ヶ月以上かかるようです。
梅雨の酸性雨にも期待します。
即効の灰汁抜き剤として
商品名:アクアマリンソフト500ml (コンクリートアク抜き剤1トン用)
があります。
刷毛で塗り、泡が出れば灰汁抜き完成のようです。余裕があれば試して見ます。
今からだとコメットを放つのは、中和を終えた夏ごろになりそうです。
短期間楽しむなら防水シートの利用や、樹脂製の庭園埋め込み
タイプの池でも十分だと思います。
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