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ベタ飼育にマストなエラ病の対策と治療法

2021年6月6日

ベタ f

 

今も昔も、世界中で親しまれている熱帯魚の「ベタ」ですが、ベタの特徴といえば鮮やかな体色とともに大きな「エラ」があります。しかし、ベタにはこの大きなエラの病気である「エラ病」というものがあります。

 

いったいどんな病気なんでしょうか。また対策などはどのようなものがあるのでしょうか。

 

ベタの「エラ」が病気になる

 

ベタはタイのメコン川に住んでいた淡水魚です。ベタといえば美しい体色と大きなエラが特徴です。この体色とエラが「いかにも熱帯魚!」という感じで人気になっているんですね!

 

ただし、このエラが病気になってしまうこともあるそうです。これを「エラ病」といいます。

 

エラ病について

 

エラ病というのは実は金魚などもかかる病気です。風邪のように感染症のひとつで、エラの周辺の急性炎症を起こします。原因は「カラムナリス菌」という菌がエラに感染することがもっとも一般的です。この菌はほかにも「尾ぐされ病」などを起こすため、「カラムナリス症」とひとくくりにされることもあります。これ以外の原因では。繊毛中・寄生虫も原因になることがあります。

 

 

エラ病の症状は?

 

エラ病の症状としては、まず呼吸障害が挙げられます。酸欠になってしまうので、水面に上がって酸素を取ろうとしたり、逆にぐったりとして水槽の底に沈んでしまうこともあります。エラ病が進行すると、エラが赤黒くなったり、白くなったり、変形して溶けた感じになるといった、見た目ですぐにわかる状態になります。

 

これがさらに進むと体全体が黒くなり、活動もほとんどなくなって、衰弱して死んでしまいます。

 

 

エラ病は梅雨の時期はとくに注意

ベタ f

 

このような怖いエラ病から大切なベタを守るためには、予防対策を考えましょう。まずは、エラ病の原因である病原体を、水槽で繁殖させないことが大事です。また、エサの与えすぎからくる水質悪化、急な水温変化にも気をつけましょう。

 

カビと同じように、梅雨初〜夏ごろまでは菌が増えやすい季節です。そのため、この時期は念入りに水替え・水槽の清掃をしましょう。ベタの状態を、毎日観察することも大事です。免疫力が通常の状態ならほとんどかからないとされているので、上記のような対処法を行ってみましょう。

 

人間でもそうですが、病気はとにかく早期発見が大事ですよね。すこしでも異変を感じたら治療をすると治りやすいでしょう。

 

 

エラ病の治療は?

 

ベタのエラ病の治療についてですが、この病気はほかの魚にもうつるとされているので、まず隔離した後で、初期症状なら塩水浴、症状が進行した場合なら薬浴を行います。塩水浴では、別の水槽の中に塩を濃度0.5%くらいになるように調節してください。

 

1Lで5g

5Lで25g

くらいの計算です。

 

薬浴も隔離水槽で行います。魚用の薬はたくさんの種類があって、似や薬名や、効果が同じものでも用法や用量だけでなく、薬効期間が違うものがあります。そのため、購入するときは間違いがないように確認しましょう。また、薬を使うときは水量との比率を正しく計算しましょう。

 

たいていはパッケージ裏などに記載されていると思いますが、計算が苦手という人は、アクアリウムのショップで店員さんに聞いてみましょう。水槽のサイズと薬名をお店のスタッフに伝えれば、計算してくれるでしょう。薄すぎると効果が足りず、逆に濃すぎると魚の負担が大きくなってしまいます。

 

また、薬浴と併用して塩水浴もすることで、治療の効果をアップさせることができます。

 

 

早期発見のためにベタをよく観察しよう

 

ベタの「エラ病」についてでした。エラ病は初期状態なら塩水浴でも治せる場合がありますが、進行している状態なら薬浴をすることになります。それでも、重度の症状では治せずに死んでしまうこともあるので、やはり、病気はどれでも早期発見が一番!

 

 

エラ病は免疫力が高い場合ならほとんどかかることがないとされているので、どこかに異常がないか、毎日ベタの様子を観察しましょう。

 

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