前回は(海水魚の飼育なら知っておくべき!天然海水と人工海水のどちらを使う?)
天然の海水を使うか、人工海水の素を使って人工海水を作るか?という話をしました。
天然の海水を使う方も、
万が一のことを考えると人工海水を用意しててもいいかもしれませんね。
さて、今日から、海水水槽にどのフィルターを使うかという話をしていきたいと思います。
海水魚、特に珊瑚やイソギンチャクは淡水魚以上に水質の変化に弱いので、
どのフィルターを使うかというのは非常に重要な事でもあります。
それでは早速、話を始めていきましょう。
この記事の目次
海水魚の飼育 - 外部フィルターのメリット
まずは定番の外部フィルターですが、
海水水槽で使う場合でもやはりこのフィルターは優秀だと思います。
他のフィルターと比べて濾過能力が圧倒的ですので水質が安定しやすいです。
海水魚は水質の変化に敏感なものが多く、
過淡水魚以上に水質の変化には気をつけたほうがいいでしょう。
そういう意味で、外部フィルターを使いのは最良の選択といえるかもしれません。
また、外部フィルターを使うと、水槽内がすっきりとしますので、見た目も良くなります。
珊瑚やライブロックを置きたい場所にフィルターがあって
邪魔をしているということもないでしょう。
そして、何より温度管理がし易いというのも1つ大きなメリットになります。
多くの外部フィルターはポンプを水槽内にいれないので、
モーターからの温度上昇があまりないです。
そして、水槽用のクーラーは外部フィルターに対応していることが多いので、
他のフィルターだと温度調整が難しいです。
海水魚は24度から26度くらいの水温を好む事が多いので、
夏場30度を超えるような水温だと飼育が難しいです。
ファンを使うだけでは、温度があまり下がらないことも多いので、
海水魚に致命的なダメージを与えてしまう場合もあります。
海水魚の飼育 - 外部フィルターのデメリット-
ただ、外部フィルターを使うと、酸素不足になることが多いので、
エアレーションは必ずしてください。
外部フィルターを購入するのはややお金が必要になりますが、
それを考えてもコストパフォーマンスが一番いいのは外部フィルターではないかと個人的には思います。
海水魚の飼育 - 上部フィルターのメリット-
さて、淡水水槽では外部フィルターと並んで人気の高い上部フィルターはどうでしょうか?
60cmや90cmの水槽を購入するときにセットでついてくることの多い
このフィルターですが、安価で濾過能力も高く、
酸素も十分に供給してくれるので非常にいいフィルターです。
海水魚の飼育 - 上部フィルターのデメリット-
しかし、淡水水槽ならそうですが、海水水槽では少し物足りないかもしれません。
濾過能力は高いのです。
海水魚を飼育するのに十分な濾過能力を持っていると思います。
しかし、珊瑚やイソギンチャクを飼育するのに
十分な濾過能力を持っているかと言われれば微妙です。
個人的にはやや物足りないと思います。
ろ材を変えて濾過能力を上げることもできますが、
それでも珊瑚やイソギンチャクを飼育するのに必要な濾過能力を満たすとは言えないでしょう。
加えて、外部フィルターで話した通り、
水温を下げにくいことが1番のデメリットになります。
海水の生き物は淡水の生き物以上に高温に弱く、クーラーは必須だと思ってください。
上部フィルターは構造上、クーラーを導入しにくいフィルターですので、
温度を下げるにはファンを使うしか方法はなく、これだと少し物足りないと思います。
24時間部屋のエアコンを使うのならこの問題をクリアできますので、
このフィルターを使っても飼育できますが、電気代のことを考えると、
長期的には外部フィルターとクーラーを使ったほうがコストパフォーマンスがいいのではないかと思います。
まとめ
と、いうことで、外部フィルターと上部フィルターなら
外部フィルタのほうが飼育に向いていると思います。
次回は他のフィルターについて書いていこうと思います。
外部フィルターを稼働し海水魚を飼育している動画
外部フィルターを2個稼働し、海水魚を飼育しています。
動画を見るとレイアウトも素晴らしいですね。
左側に剣みたいのがありますが良い雰囲気を演出していますw
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この記事を書いた人:まめ
自己紹介:
60cmの水槽で水草を、36cmの水槽で海水をやってます。実は、もう1本25cmキューブ水槽を持ってますが、現在は倉庫にて休暇中です(笑)
好きな熱帯魚:
コリドラス・ステルバイ、ミニブッシープレコ、ヤエヤマギンポ