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初めての水槽は緊張します
「テトラオドン・ファハカ」を始めて我が家に迎えた時、やはり想像の通りに怯えて溶岩石の後ろへと隠れていたのです。
これは、「テトラオドン・ファハカ」に限った行動とは思いません。
これは自然界の本能からの行動であると思います。
「テトラオドン・ファハカ」などの淡水フグは自然界においても捕食者である事がその大半です。
非捕食者ではないのになぜ身を隠そうとするのかには色々な説があります。
非捕食者ではないのに身を隠す理由
そういった様々な説の中でもっとも適切だろうと考えるのは、捕食者であるからこそ自らも襲われる怖さを知っているという説です。
又、前にも述べましたが淡水フグは擬態をして餌を待ち伏せするという習性もある為に溶岩石の後ろへと身を隠したのです。
さて、こう言ったととても慎重な魚の場合は最初に給餌に気を使う必要があります。
これにより与えられる餌を怖がらずに食べてくれるようにしなくてはなりません。
時には、どうしても餌を食べない魚がいた場合は放っておくと空腹を我慢できなくなって餌を食べだすからそれまでは絶食させても良いなどという飼育書もありますがこれほど乱暴な話はありません。
環境を整えてあげると素直に餌を食べるようになります。
それ以上に餌をねだってくる愛らしい仕草さえも見せてくれるようになります。
テトラオドン ファハカの最初の給餌は定番から
初めての水槽へと移っているのですから緊張していて当り前です。
こうした時には先ず、安心して餌を食べられるようになって貰う事が大切です。
水槽を出来るだけ静かな環境にしておくなどの配慮はどんな観賞魚であっても同じです。
そして、ここで与えられるものが餌である事(上から投入される物は安全な餌であるいう)を認識して貰う為には最初のうちは定番の餌を与えるべきです。
購入したショップであげていた餌と同じ物を購入してくるという方法もありますが果たしてそれをいつでも買いに行けるかどうかには不安が残ります。
そんな時の強い味方が「冷凍アカムシ」です。
観賞魚のなかで大人気な冷凍アカムシ
観賞魚のなかで、「冷凍アカムシ」を好まないものはまずいません。
価格的にも保存性も優れているアイテムですので是非お手元に常備していただきたいものです。
こうして最初の給餌に成功すると後は、日を追うごとに慣れてきている事が手に取るように変わってきます。
このように慣れてきたら、そこから小型クリルやパファフード等も混ぜて与えるようにしていくとバランスの良い給餌となります。
ここであまりにも偏った給餌が続くとそれ以外のものを餌として認識しなくなってしまう事もありますので特に気を付けてあげて欲しい所です。
レイアウト変更のタイミング
最初から入れなくても良いと言えば良いのですが初めての水槽での恐怖感を緩和する為に入れてあった水草もある時期が来たら取りだす必要が出てきます。
その目安は、「テトラオドン・ファハカ」が水草を齧り始めた頃です。
これの見分け方はとても簡単です。水草の葉に齧られた跡が少しずつ増えていって水中にも齧り取られた破片が増えてきます。
この頃になるとかなり水槽に慣れたという証でもありますので水草を取り出します。
水質的にも安定しつつある頃ですから水草が無くても大丈夫になっている筈です。
テトラオドン ファハカにいよいよ、生餌の投入
「テトラオドン・ファハカ」に限らず、淡水フグは幼少期の成長期にどれだけ良質の給餌を受けてきたかによりここからの成長が変わってきます。
ここで出来るだけの生餌を与えるべき時期がやってきたと言えます。
淡水ふぐにスネールが最適
最初に与える生餌としては、「スネール」が最高です。
フグ類にはもともと貝を食べる習性がありますので淡水に発生する「スネール」は最高のごちそうです。
しかも、殻をかみ砕く事が更に歯の伸びすぎの防止にも役立ちます。
「スネール」は通販でも販売していますし、熱帯魚ショップなら分けて貰える事もあります。
(水草水槽ではスネールが天敵なので皆さん必死に駆除するからです。)
多い目に購入したり、貰ったりしたら「サテライトボックス」などを増設して飼育しておくと良いでしょう。
上手くいくと「スネール」が自然繁殖して増えていってくれる事もあります。
生餌を与え始めると、成長のスピードはみるみる加速して行きます。
さて、次のページでは更に大きく育てる為の続きと犯しやすい間違いについてお話しましょう。
【次のページに続きます】