アクアリウムを行っていくとタンクメイトという存在にどうしても悩む時がやってきます。
それはさまざま理由もあっての事ですが、
もっとも最初にタンクメイトの導入を考える時は多くの場合はコケ対策であることが大半ではないかと思います。
そんな時に多く推奨されている中でももっとも愛らしくそして、
コストパフォーマンスに優れているのは「イシマキ貝」と「ラムズホーン」であろうと思います。
その互いの魅力は単なるコケ取りというものに限らない事をお伝えしつつ今回のお話を進めて行ってみましょう。
「イシマキ貝」はどんな水槽にでもマッチする。
多くのアクアリストたちが口を揃えて勧めるのは先ずその色合いでしょう。
「イシマキ貝」は基本としては黒や青みがかった黒色というのが定番ですか、飼育・採取した環境により多少の差があるようです。
写真の2体にも色の違いがある事を見て頂けると思います。
「イシマキ貝」は汽水域でしか繁殖が出来ない事から自家繁殖をさせるにはかなり手間がかかる事もあり個体数が減ると同時に合わせて買い足
していくという方法が一般的です。
ショップらもよりますが、1体で数十円といった所ですからある程度のまとめ買いをしておいても良いでしょう。
「イシマキ貝」はその色合いが地味目であることからどのような水槽に入れても違和感の感じる事は先ずありません。
熱帯魚でも金魚でもメダカであっても同居している他の生体に危害を加える事はなく
地道に水槽の中を這いまわりコケを食べて行ってくれます。
よく水草水槽ら入れると水草を食い荒らすという意見が聞かれますが、
普通に魚をメインにした水槽であればそれほどの被害をもたらす事はありません。
それよりも、水草の葉についたコケを取ってくれる事で光合成をしやすくして成長を促進させてくれると言っても良いでしょう。
「イシマキ貝」はどれくらい生きる?
いかなる生き物であっても寿命はあります。
「イシマキ貝」も例外ではありません。
通常の場合は1年程度がその寿命とされていますが、飼育環境化ではもう少し短いと言えるでしょう。
先ず、考えておくべきことは個体の成熟度です。
平均寿命というものは生まれてから死ぬまでの期間の平均である事は以前に別の記事でもお伝え致しました。
では、「イシマキ貝」が売られている状態の成熟度は見分ける事が出来るのでしょうか。
「イシマキ貝」の成熟度
これは大まかに捉えるしかないといえます。
なぜならば、生育環境と飼育環境によって大きく違ってくるからです。
最初にお見せした写真のものはまだ、若い個体です。大きさも直径が8ミリ以下です。
次に成熟した個体を見てみましょう。
既に成熟し、やや老齢期に入った個体です。
直径は約1.8センチまで育っています。
写真を良く見て頂きたいのですが、貝殻の先端部から半分くらいまで溶けてきていますがこれは病気ではありません。
汽水域でアルカリ性水質の強い場所で繁殖している「イシマキ貝」は淡水の弱酸性水質の中ではこのように貝殻が溶けてしまうのです。
ひとつの目安として
このように弱酸性水質下では、「イシマキ貝」が少しずつ貝殻が溶けて行きます。
しかしこれは逆に考えると通常のアクアリウムにおける飼育魚の大半は弱酸性の水質を好むのですからよい
水質になってると見る事の出来る目安にもなります。
「イシマキ貝」の仲間はお勧めしません
アクアショップで「イシマキ貝」をまとめ買いしようとすると、
もっとコケ取り能力の高い貝がありますと言って別の貝を進めてくる店員さんがおられます。
こういった場合に勧めてくるのは、「フネフマ貝」や「カノコ貝」の仲間である事が大半です。
確かに、コケは良く取りますがこれらの貝は脱走してしまう事がとても多いのです。
よく活動するからコケも良く取るのは事実ですが、水槽から出て全く水の無い所まで張って行って乾燥して死んでしまうのです。
又、「イシマキ貝」も貝殻が引っ掛かって入れない所のコケまでは取れません。
かといって小さく若い貝ばかりでは肝心のコケ取りが追いつかない場合もあります。
良いショップでは、なにも言わなくても10個程度を買うと良いバランスで入れてくれるものです。
さて、次回は、もう一方の「ラムズホーン」についてお話をして見る事と致しましょう。
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この記事を書いた人:EmiJah
自己紹介:
なんのかんので10年の熱帯魚歴になってしまいました。現在のメインは「ディスカス」。繁殖した、子ディスカスも元気に育っています。
好きな熱帯魚:
ディスカスを筆頭に淡水魚全般、魚以外も・・・。