ビオトープは池そのものもビオトープになりますし、
庭に作ったひょうたん池などもビオトープの一つです。
一般的には庭に池をつくてビオトープを楽しむ人はあまりいません。
それよりも睡蓮鉢やトロブネなどの飼育容器を選んでいる人がほとんどです。
今回はビオトープを始める上で一般的によく使われている飼育容器をご紹介します。
ビオトープは専用飼育容器でないといけないのか
ビオトープといえば睡蓮鉢やトロブネなどがもっともイメージがつきやすいのですが、
とくに「これを使用しなければならない」というようなことは一切ありません。
自分のやりたいスタイルでビオトープを楽しめば良いのです。
極端かもしれませんが、池を作ってもいいし、発泡スチロールでも洗面器でもいいのです。
発泡スチロール容器
発泡スチロール容器にも大きくふたつに分けることができます。
①ビオトープ用発泡スチロール。
ビオトープをより楽しみやすいように、育成・飼育しやすいように作られた発泡スチロール製の容器があります。
このタイプはわざわざ購入しなければいけないという点がありますが、
猫や鳥などからビオトープ生体を守れるような構造の物もあって、それなりの価値はあります。
また、発泡スチロール容器といえば四角いイメージしかないかもしれませんが、
睡蓮鉢の形をした見た目のよい発泡スチロール容器もあります。
②使い回しの発泡スチロール容器
こちらはスーパーなどでもらえたり、熱帯魚の通信販売で出てくるような発泡スチロール容器を使いまわすものです。
基本的に余り物・貰い物で準備できるので容器にお金がかかりません。
そのぶん、外敵からビオトープないの植物や生体を守るためにはそれなりの工夫が必要となります。
どちらを選んだとしても、発泡スチロールは断熱性能が高いので冬や夏の管理には向いている容器です。
もしビオトープを辞めるという最悪の事態になっても自分で破棄しやすいのも特徴でしょう。
手軽に準備が出来るのでなにか一時的に植物や生体を避難させたり、稚魚の隔離をするときにも重宝します。
プランタータイプ
プランターとは観葉植物を植えるために使われるものですが、
それらは底に穴があいているのでビオトープ容器としてはつかえませんが、底に穴が無いプランタータイプの飼育容器もあります。
あまり大きなサイズはありませんが、ベランダなどの限られたスペースでしかビオトープが楽しめないような時は
プランタータイプくらいの飼育容器が重宝されるでしょう。
容器自体も軽いのでとくにベランダの場合でも荷重を気にしなくて住みます。
トロブネ(プラブネ)
トロブネとは普段は小規模な工事などの現場や日曜大工などでセメントを
混ぜ合わせるために使用される長方形で比較的深さのないプラスチック製の大きめの容器です。
プラスチックなので耐久性が心配されるかもしれませんが、本来の用途がセメントの混ぜ合わせなどであるために比較的耐久性が高く安心して使用できます。
また水量も比較的に確保できるので夏場や冬場の水温の変化にも急激なものが出にくくなります。
ただし、どうしても睡蓮鉢などに比べると見た目が悪いので、
飼育容器の周りに木材の柵やレンガなどで囲うなどしてプラスチック部分があまり目立たないようにする方がいいでしょう。
周囲をおしゃれに囲うとガーデニングとしても見た目が美しくなります。
睡蓮鉢
ビオトープでもっとも外観が良いのがこの睡蓮鉢でしょう。
睡蓮鉢もサイズはひとりで持てるものからとても持ち上げられないものまで様々です。
睡蓮鉢も断熱性能がたかく、夏の日差しや冬の冷たい外気温が飼育水に伝わりにくい特徴があります。
見た目がやはり風情があって睡蓮の花などもとくに似合う睡蓮鉢です。
ビオトープで最も人気があるのがこの睡蓮鉢を使ったものです。
ただし、容器自体に重量があるので強度の弱いベランダなどでは床・ベランダの補強が必要になってくるかもしれません。
また価格も比較的高価なことが多いです。
ひょうたん池
ひょうたん池は主にプラスチックなどの素材で作られた容器でこのサイズも大小さまざまです。
地面に埋めて池のように使うのが一般的ですが、そのまま地面の上に設置して使用することも可能です。
トロブネの形違いのような飼育容器ですが、トロブネの四角形の不自然さがいまいち納得いかないという人にはひょうたん池がおすすめです。