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金魚に適した濾過とはどんなものか
上記のことを踏まえたうえで考えれば【物理濾過がしっかりしている】【水流が強くない】ということがポイントになってくるようですね。
それでは具体的にどのようにすればそれらの条件を満たせるのでしょうか。
物理濾過をより効果的にするには
まずは物理濾過を強化します。
金魚のフンは大きいので目が細かすぎるとすぐに目詰まりするので目が粗めのろ材を選ぶといいでしょう。
ただし、どれだけ物理ろ材をふやしてもフンが処理されるわけではなく濾されるだけなのでフンが取り除かれるわけではありません。
こまめに物理ろ材をすすぎ洗いするなどしてフンを除去するのが確実です。
水流を減らす工夫を
濾過器によっては吐水の方向や水流を弱く調整できるものもあるので、その機能があればその機能を活かしましょう。
それ以外では濾過器のモーター次第で水流が決まってくるので水流を弱くすることはできません。
しかし吐水の向きを調整したり水流を弱くできる備品もあるのでそれらを有効に使うといいでしょう。
濾過器で金魚飼育が180度変わる!
金魚の飼育では物理濾過が重要になってきます。
生物濾過も重要ではありますが金魚のふんから発生するアンモニアなどをすべて処理するには相当のろ材が必要になってきます。
濾過器を何台も増やすのはあまり現実的ではないので、物理濾過を強化してメンテナンスを行い、
生物ろ過材の目詰まりを予防することが重要なようです。
金魚飼育に適した濾過器の基本
金魚の濾過器で重要となる基本は「物理濾過がしっかりできること」と「水流を弱くすること」です。
もちろん他の濾過もしっかり効いているに越したことはありませんが、基本は物理濾過です。
それぞれの濾過器で金魚の飼育を考える
濾過器にもいろんな種類がありますが、
それぞれの濾過器が金魚の飼育に向いているのかなどについて考えてみましょう。
○外掛け式濾過器
外掛け式濾過器は主に物理濾過と吸着濾過の効果がある濾過器です。
生物濾過がほとんど期待できないためフィルターに溜まったフンなどは小まめに掃除をする必要があります。
外掛け式はメンテナンスが容易なためメンテナンスも苦になることはないでしょう。
物理濾過はメンテナンスさえ行えばクリアできるでしょう。
水量の調節はおそらくは全ての外掛け式でかのうですが、吐水の方向も調節できるものがあるためそれらを選んだ方がいいでしょう。
吐水の方向が調節できれば水流もクリアできそうです。
外掛け式はメンテナンスの頻度はおおくなりますが、物理濾過も水流も問題はなさそうです。
○上部式濾過器
上部濾過器もメンテナンスが比較的簡単に出来ますし、物理濾過もしっかりと働かせることができるので物理濾過は問題ないでしょう。
使用する・組み合わせる濾材もある程度選べるので生物濾過も吸着濾過も期待できます。
水量の調節はできませんが、水流の方向の調節は出来るタイプの物があるのでそれらを選ぶといいでしょう。
そのような上部濾過器なら水流もあまり問題にはなりません。
上部式濾過器は物理濾過も水流もクリアできますし、メンテナンスも容易なので金魚飼育には適していそうですね。
○外部式濾過器
外部式濾過器は物理濾過は充分効かせることは可能ですが、フンの多い金魚飼育では物理濾材やリング濾材などが目詰まりし易くなります。
そのためメンテナンスも必要なのですが、外部濾過器の欠点のひとつがメンテナンスしにくいことです。
ホース類の取り外し・とりつけに水濡れのリスクも高くなります。
水流も強い傾向にあるので水流の方向の調節だけでは間に合わず、水流を弱める器具を吐水口につける工夫が必要です。
濾過力は高いですがメンテナンスが困難なため、頻回のメンテナンスを必要とする金魚飼育には不向きかもしれません。
○投げ込み式濾過器
投げ込み式濾過器とはいわゆる【ぶくぶく】などと言われる濾過器です。
エアーポンプの力で稼働するのでエアーポンプを弱めれば水流も少なくなります。
しかしそれだけ散らばったフンを集める能力も低下してしまいます。
メンテナンスは容易ですがポンプの拍出量が弱いと物理濾過が貧弱になり、拍出量が強いと水流が強くなってしまいます。
濾過力を強めれば水流も弱くなり、水流が弱くなれば濾過力も弱くなるので投げ込み式濾過器は不向きかもしれません。
ただし、フンを集めれない欠点をスポイトやサイフォン式の水替えでフンを掃除すれば補えます。
もちろん手間がかかるのは否めません。
濾過器で金魚飼育が180度変わる!のまとめ
どの濾過器も一長一短あるようですが、一般的な水槽での金魚の飼育では上部濾過器が最も適していると考えらえます。
しかし金魚は上から鑑賞することもあるのでそういった金魚の飼育では上部濾過器は不向きとなりますね。
金魚をどのように鑑賞するのか、どんな水槽で飼育するのかという点も踏まえてから濾過器を選ぶようにしましょう。
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この記事を書いた人:meganuma