ボトルアクアリウムとはキャニスターやビン、ガラスコップなど水槽よりも小さな容器に、
水草や熱帯魚をいれてつくるアクアリウムのことです。
その魅力はなんといっても、お手軽さにあります。
ボトルアクアリウムは一般的な水槽に必要なヒーターやフィルター、
エアレーションを使わないため、初心者でも始めやすい趣味といわれています。
またインテリア性も高く小さなスペースで楽しむことができて、眺めているだけで癒されるのもボトルアクアリウムの魅力のひとつです。
エアレーションなどの器具を極力使わないので水質が安定するまで大変そうにみえますが、日頃のお世話も意外とカンタンにできます。
今回はそんなボトルアクアリウムの立ち上げかたをご紹介します。
この記事の目次
ボトルアクアリウムに必要な準備するモノ
・ボトル(魚を入れる場合は、大きめのものがベスト。私は7Lのクッキージャーを使っています)
・砂利や砂、ソイルなどの床材
・カルキを抜いた水
・水草
・パイロットフィッシュ
・お好みで岩や流木を入れるのもOK
その他、あると便利な道具
・ピンセット(水草を植えるときに使います)
・霧吹き(床材に傾斜をつけるときに使います)
床材をセットしましょう
ボトルの大きさにもよりますが、だいたい1/5か1/4の高さまで入れてください。
このとき、砂や砂利を使う場合はよく水洗いをしましょう。
ソイルの場合は粒がくだけてしまうのでそのままでよいです。
大きめの石を入れるのであれば、このときにセットします。
奥行きを出したいときは、傾斜をつけたソイルを霧吹きで湿らせるとくずれにくくなります。
ボトルに半分ほど水を注ぎましょう。
このとき手やボトルのふちをクッションがわりにして、水が濁らないように静かに注ぎます。
また水は必ず薬品を使うか丸1日くみ置きしてカルキを抜いてください。でないとこのあと入れるパイロットフィッシュが弱ってしまいます。
水草を植えましょう。
まず植えたい水草をボトルの高さよりも短くカットします。
次にソイルに植え込む部分についている葉をすべて落とします。
これをしないとソイルの中で葉が溶けて水質の悪化につながります。
植えるときはピンセットで葉を落とした部分をつまんで、ソイルに押し込むように植えると倒れにくいですよ。
あらかじめ石や流木に巻きついている水草であれば、そのままソイルの上に置くだけでいいので楽です。
ボトルアクアリウムでは、水草が生体にとって必要な酸素を作り出す役目を果たしてくれます。
とくに初心者にオススメなのが、アヌビアス・ナナやウィローモスです。
成長スピードは遅いですが、水草に必要な二酸化炭素の添加や光が少なくても十分に育ちます。
水をボトルの9割まで入れましょう。
ここでも手やボトルのふちを使ってゆっくりと水を注いでください。
勢いが強すぎるとせっかく植えた水草が抜けてしまいます。
パイロットフィッシュを入れて完成です!
パイロットフィッシュとは、水の立ち上げるときに必要なバクテリアのエサを作ってくれる魚です。
アカヒレやネオンテトラ、小金などの比較的丈夫な魚が選ばれます。
パイロットフィッシュを入れるときは、まず袋のままボトルに浮かべて温度を合わせてください。
1時間ほどたったら、袋の中の水とボトルの水が混ざるようにゆっくりと袋の口を開けて、魚が自分から袋の外へ出るまで待ちましょう。
今後のお世話について
完成したボトルアクアリウムは水温の上昇を防ぐために、直射日光が当たらない明るい部屋に置いてください。
あとは水質が落ち着くまでの最初の1カ月は1週間に2回ほど、ボトルの1/3から半分ほどの水を入れ替えてください。
パイロットフィッシュへのエサやりは立ち上げ初日は控えて、その後は2日に1回で大丈夫です。
このときエサの入れ過ぎは水質を悪化させるので必ず食べきれる量を入れましょう。
次回はボトルアクアリウムの管理方法をさらにくわしくご説明します。
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この記事を書いた人:いずみもえ
自己紹介:
ボトルアクアリウムで生体を飼育中。
0才の娘が毎日ボトルに手をつっこもうとするのを全力で阻止するのが日課です。
好きな熱帯魚:
ベタ、オトシンクルス、コリドラス