我々の生活には欠かせないバクテリアの集合体が活性汚泥です!
下水にこれを混ぜ、空気を送り、攪拌するとバクテリアの働きで水がきれいになります!
下水浄化はこのバクテリアの集合体を沈殿させ分離し、きれいになった水に塩素などで消
毒し、河川や海に放流されます。活性汚泥のことを詳しく調べました。
活性汚泥は、水槽内でも見られます?
活性汚泥が濾材の付着物で生成されたことを確認する方法をお教えしますね!
生活水処理工程の仕組み
下水処理施設は下図のようになります。
最初の沈殿槽で下水はゆっくり流れ、沈殿しやすい沈殿汚物(小さなゴミ、砂)を
沈殿させ汚水処理施設に送られます。
生物反応タンクでは微生物を多く含む活性汚泥を加え、酸素を供給します。
微生物は水中の酸素を吸いタンパクなどを食べ増殖しくっついて大きな塊になります。
このタンクは約8hかけ通過します。この間、細菌と有機物を分解します。
最終沈殿槽では空気が止められ、流れをなくすと活性汚泥は底に沈殿します。
活性汚泥の一部は生物反応タンクで再利用され、残りは汚泥処理施設に送られます。
消毒設備では、更に上澄み水に含まれるアンモニア、窒素、リンを検出し取り除かれ、
消毒剤が加えられ放流されます。
水槽内、外付フィルターでも活性汚泥と思える堆積物を見かけます。
バクテリアの生成確認
我が家の水槽で作られた活性汚泥と思える堆積物です。
黒褐色で見た目が良くありませんがご覧ください。左が未使用品なので比較できます。
交換フィルターは何度も使い回しします。コケが多く付着すれば清掃しています。
注意するのは、水道水を勢いよくフィルター面にかけ清掃しないことです。
せっかく繁殖したバクテリア(好気性)が流れてしまいます。
水槽の水を入れ物に入れそこにフィルターを入れ、大きな汚れを振るい落とす程度です。
フィルターの交換時期は、水の流れが悪くなった時です。
バクテリアは1~2回/日で分裂、世代交代し、
塊になるのでフィルターの目詰まりが必ず起きます。2~3ヶ月は使えます。
水中ろ過装置のマットにも活性汚泥らしいのが付着しています。
大きな汚れをおとし再利用します。隙間には新しいマットを切り取り併用します。
こうすると濾過バクテリアは早く繁殖します。
土の臭いがしたのでバクテリアが繁殖していることは間違いありませんね!
水中フィルターの底の小石にも付着していそうです。
水槽内の砂底にも黒褐色の堆積物(デトリタス?)が見られます。
底石の清掃はしばらく行っていません。
デトリタスはバクテリアの住処ですが雑菌の温床にもなりかねませんね!
ゆっくりと時間をかけ水槽の水が底石を循環し濾過されたことでバクテリアが繁殖したと思われます。
エアレーションは強めにかけています。
藍藻が発生したことから長期間、底石の清掃を行なわなかったことがわかります。
定期的にプロホースなどで底石の清掃をするのが効果的ですね!
バクテリアの生成を濾材の付着物で確認する方法のまとめ
いかがでしたか。
生物反応タンクでは、有機物が水中の酸素を吸いバクテリアの分裂、繁殖で浄化され、
そのバクテリアの沈殿物が活性汚泥といわれています。
今回確認した堆積物から、水槽内でもいたるところでバクテリアの繁殖が行われています。
空中の好気性バクテリアは水中で目覚め、酸素で増殖します。表面積が広いほどよく繁殖します。
リング濾材のように表面積が広い、底石の面積が広いほど効率よく育ちます。
自然界では山々から浸み込んだ伏流水は、
砂礫層をおよそ0.1cm/秒のゆっくり浸透し不純物は濾過され、水質が保たれています。
底面ろ過水槽の底石も同じようにゆっくりとした水の循環が行われた場合、
効率よく浄化が行われると考えられます。
定期的に水槽メンテナンスはおこないましょう!
活性汚泥のような堆積物が見られる水槽はバクテリアが順調に繁殖していますよ!
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この記事を書いた人:グッピー卿
自己紹介:
熱帯魚歴は長いですが、名には程遠くいまだに極められないでいます。
今は60cm水槽のみです。ごちゃ混ぜでたくさんいましたが、
ついにグッピーだけ飼育中に、今大ピンチです!
1匹だけに頼っています。稚魚は守りますよ!
好きな熱帯魚:
グッピー、プラティ、コリドラス・・・他かわいい魚たち
飼育している生体:
グッピー5匹 大きな目の金魚