エビは綺麗な水を好む繊細な生体なので、水質管理が重要です。
一般に異種エビ同士の混泳は避けた方が良いといわれていますが、
今回はレッドチェリーシュリンプ、レッドビーシュリンプ、ヤマトヌマエビを同一水槽で、
区切ることなく飼育することにしました。
今後はシュリンプを多めにし、ヤマトを増やさず(現在2匹)管理していく予定です。
水槽の立ち上げから最初の生体飼育までをご紹介します。
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水槽立ち上げ
材料編
・水槽:35cmサイズ
・フィルター:底面濾過+外掛けフィルター
・エアレーション:あり
・水草:あり(少な目)
・流木:あり(小サイズ)
・底石:ソイル2kg+砂利(サイズ3~5mm)
飼育水の準備
・濾材、飼育水、砂利はバクテリアの関係から現用の水槽の物を流用します。
・水槽と底面フィルターは流水で洗います。
・水槽に底面フィルターを組み込み、砂利を敷き戻し、みかんの網を敷き、その上に
ソイルを敷き詰め、水草をセットし、飼育水を戻します。
・飼育水の不足分を補給します(約1/5)
水道水(PH:7、TDS:69ppm)にカルキ抜きを入れ5分以上経過してから
水質確認(PH:7、TDS:75ppm)をおこないます。
カルキ抜きの成分だけ数値が上がります。
・フィルターを機能させソイル等の濁りが落ち着いたころにPH、TDS値を
確認します。
PH:6.6 (弱酸性~中性) 、 TDS:250ppm
水温:27℃~28℃
TDSメーター(導電率計、硬度計) 0~999ppm(検出単位1ppm)
PHメーター 測定範囲:0.0~14.0pH(分解能0.1pH)
TDS値の例
純水(浄水器)----0
ミネラルウオーター---60~70程度
天然水(富士山地下水)----40以下
水道水----67~150位
井戸水----200位
エビの飼育水(推奨)-----200~300以下
TDSは管理水槽の日々の変化を相対的にとらえる目安値と考えるのが適切です。
数値が高いのは、いわゆる不純物の総量が多いことを示しますが、一概に魚に不適とは言えないようです。
アンモニア、硝酸塩試験紙の結果と合わせ水替えタイミングの判断が必要なようです。
水道水の数値が高い場合の足し水は、天然水/RO膜処理水(蒸留水)を使うことになります。
生体導入時の水合わせ
今回購入したのは、レッドビーシュリンプ(タイガー)2匹、
レッドチェリーシュリンプ4匹、ヤマトヌマエビ2匹です。
下記方法で、水合わせを行いました。
ショップの飼育水のTDS値は十分低く、100前後であることが予測されます。
- 生体の入ったビニール袋を水槽に浮かべ、30分以上の水温合わせ後にTDS値を測定します。
ビニール袋の中の水と、水槽内の飼育水のTDSを測定比較します。
- 袋の水のTDS値を計り10ccほどスポイトで抜き取り、抜き取った分水槽内の飼育水を袋に足します。
- 袋の中の水のTDS値が、飼育水と同程度になるまで、約10分間隔で②を繰り返し、水の入替を行います。
- TDS値がほぼ同じになったら、水合わせは終了です。
- 水槽内で袋を浮かべ、ネットで生体を注意深くすくい上げ、飼育水に放ちます。
もしネットから跳ねだしても飼育水に落ち安心です。
ショップの水 | 自宅の飼育水 | |
レッドビーシュリンプ | 132ppm | 266ppm |
レッドチェリーシュリンプ | 92ppm | |
ヤマトヌマエビ | 100ppm |
水質合わせは、約+30ppm/回(10cc)で調整ができ、1H程で終了しました。
- 水合わせ後、せわしく動いている場合は、水質変化に敏感になっていますから
エアレーションを十分行い、様子を見ます。
落ち着くまで、エサは与えないようにします。
ヌマエビ科の混泳、水槽立ち上げから飼育までのまとめ
いかがでしたか。
水槽の立ち上げから最初の生体導入までをご紹介しました。
目標はレッドビーシュリンプ、チェリーシュリンプの繁殖です。
今後は繁殖までの体験談をまとめ機会を見てご紹介します。
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