無事に稚エビが生まれた水槽ですが、注意してみると、水草にカビのような
ふわふわした細い管状のものが付着しています。
水カビが発生したようです。水カビの発生の抑え方を調べましたので
参考にしてください。
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水カビとは何?
(写真:葉にカビが発生)
水中の有機物に菌糸を伸ばし、それをエサにぶんかい分解、吸収し成長する管状生物です。
弱ったり傷ついたりした生体にカビ菌が感染し水カビ病になり白っぽくなります。
栄養過多の飼育水に多く発生するようです。
発生原因
①餌の与えすぎ
②流木を灰汁抜きせず使用したので灰汁の影響
③濾過システムの能力不足から飼育水の汚れ
④底床材などの汚れにより飼育水が濁る
⑤過密飼育
があげられます。
⑤は現状では過密状態ではないので原因から除きます。
①〜④についてその対策を調べました。
餌の与え方
(左からヌマエビ用固形と乾燥ほうれん草のMIX、紅蜂シュリンプ、ヌマエビ用固形エサ)
食べ残しは飼育水を汚します。カビも発生します。エサは少な目が基本です。
日に一度朝方にスポイトで食べ残さない分量をソイルのエサ場に置きます。
2日ほどでカビが生えるため食べ残りはスポイトで吸い取ります。
食材をいろいろ試しましたが食いつきに差が出ます。
乾燥ほうれん草、ヌマエビ用固形をすりつぶし与えてみました。
朝に餌を置いても見向きもしないのですがいつの間にか少なくなっています。
夜食べているのでしょうか?
やはりエビの好物のエサを適量与えることです。
最近では「紅蜂シュリンプ Red Bee Ambitious」なるエサを与えたところ
大人気で次々と群がります。稚エビも集まってきます。
このエサは固形ですが、1/4位に切って与えています。
沈下性で、ソイル上でふやけてエビが食べやすくなります。
そのうち飽きてくると思い、与える食材をある間隔で変え調整します。
流木のあく抜き
流木からタンニンが出て飼育水が茶色く濁ります(ブラックウオーター)。
エビ水槽に流木を入れる前に次のあく抜き作業が必要です。
あく抜きせず使用しますと飼育水の不純物濃度が大幅増加し、最悪の場合エビさんが
死滅します。最近これにより元気だったエビさんが1匹落ちてしまいました!
①鍋に流木を入れ1H程煮沸し灰汁を抜きます。
鍋を使いたくない場合は②の方法になります。
②発泡スチロールに流木を入れ中にお湯を入れ、1日放置します。
③真水に3日ぐらいつけます。その後TDS計で不純物濃度(ppm)を計ります。
200ppm以下であることを確認します。
お湯であく抜きをしないで、真水のみの場合は、1~2ヶ月で灰汁が抜けるようです。
ろ過システムの追加
現状の底面濾過システムに予備の外付フィルターを追加しました。
吸い取り口のフィルターは稚エビが吸い込まれないようにそれ用の物をつけました。
商品名は、「紅蜂シュリンプ スポンジ NEW BR 交換用」です。
写真のように稚エビも吸い込まれません。稚エビが大きくなるまで使用します。
水流はあまり強いとエビにストレスがたまると思い弱めにしました。
エビは基本歩きながら餌をツマツマしていますが、
たまに遊泳し移動する間合いがあります。
抱卵の時期には飛び跳ね泳ぎまくり、追いかけます。
水槽水の清水化
換水度合いを増やします。
週1回で約1/3の割合で水替えを行います。
水替えは水温を23℃、pH<8.0、TDS<300ppm
を守り水合わせを行い、水槽に徐々に流し込みます。
汚れ具合や数値の悪化に合わせ、回数、量を調整します。
ヌマエビ水槽の塩浴は避ける
ヌマエビの塩水耐性が強くないため、塩浴は危険です!
塩浴は金魚水槽ではよく行いますが、バクテリアを殺してしまいます。
水カビの原因と対策のまとめ
いかがでしたか。
レッドビーシュリンプの飼育水は清水化することが必要です。
カビなど以ての外です。
今回の対策で、1ヶ月ほどで水カビの発生しにくいヌマエビ水槽になるはずです。
稚エビは現在15匹確認しています。
今日も増えているようです。
飼育環境を整え、稚エビの生存率アップに備えたいと考えています。
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