きれいな体色で人気の高い熱帯魚「ベタ」ですが、ほかの魚たちと同様に、ベタも冬は大変な時期です。そこで、今回はベタの冬眠についてご紹介しましょう。
美しい熱帯魚の代表格「ベタ」
ベタとはタイにある有名な「メコン川」が原産の淡水魚です。特徴なのがひっじょ〜にキレイな体色です!
熱帯魚に興味がない人でも、画像を見れば「いいね!」と思ってしまうこと間違いなし!(笑)
ただ、この鮮やかな体色は、闘魚として人間が品種改良していったということも関係しているんです。闘魚というくらいなので、ベタは気勢が荒いことも特徴のひとつです。
ベタは冬眠する?
ほかの魚たちと同様に、ベタも冬は生きていく上で厳しい季節です。厳しい冬を乗り越えるために、動物なら冬眠するものもいるということはよく知られていますが、ベタは冬眠をするんでしょうか。まず、ベタはどれくらいの水温で生きているのでしょうか。
冬場は外の気温に合わせて水槽の水の温度も下がるので、知っておいたほうがよいでしょう。ベタは上記にもあるようにタイのメコン川が原産。タイのメコン川と想像すると、いかにも暑そうですよね。気候的にタイは季節を問わず高温多湿の日が多い国なので、当然メコン川も水温は高めです。
タイの川は、4月から6月ごろなら、なんと30度近い水温になるそうです。そのため、ベタが好む水温は25度前後で、最低15度くらいの水温までなら生きていられるようです。それでも、15度の水温では数日も生きられるかわからないので、当然アクアリウムで飼育するならこれ以上にしたほうがよいでしょう。
ベタを通常通りに飼育できる水温は、最低で21度くらいとされています。
水槽ヒーターを使うという方法
ベタは水温が高いメコン川に住んでいたので、冬眠することはありません。しかし、水温が低くなると元気がなくなるように見えるのは確かです。水温がベタの好む25度を下回ると徐々に元気がなくなってしまうので、冬場の水槽の水温には気を付ける必要があります。
ベタを長く飼育したいなら、冬対策は必須になります。では、ベタの冬越えでは、水槽の補助アイテムである「ヒーター」が必要なんでしょうか。ベタの冬対策で、水槽用のヒーターはあったほうが便利ですが、なくても工夫すれば行うことができます。
それは、部屋の室温を暖房などで25度にすればいいのです。この場合、眠るときも暖房は切れないので注意しましょう。
ベタの冬対策の豆知識
ベタの冬対策について、ここではちょっとした豆知識を紹介しましょう。まず、ベタは小さなビン、果てはコップなどでも飼育が可能な熱帯魚とされていますが、冬の時期にビンで飼育するのはあまりおすすめできません。その理由は、小さいビンは気温の影響が大きくなるからです。そのため、冬が近づいてきたら水槽に移して飼うと冬越えしやすくなります。
もちろんベタを移動させるときは、水温と水質の合わせも忘れずに。水量が多いとベタのストレスも少なくできるので、面倒なら最初から水槽で飼ってもいいでしょう。また、安物の水槽用ヒーターだと水温調節機能がないものがあるので、パッケージをよく確認して、水温を調節しましょう。
それなりの値段がするヒーターなら水温調節も可能なので、初心者はやはりこちらのほうがいいかもしれませんね。また、思うように水温が上がらない場合、水流がないからかもしれません。エアレーション・フィルターなどを使って、上手にヒーターの熱を水槽全体に広げましょう。
ベタの好む水温は25度!
ベタの冬眠についてや、冬越え対策についてでした。初心者の人は、冬場には水槽の水温が下がるということもあまり知らなかったかもしれませんね。熱帯魚の飼育では、冬越えはしっかりと対策をしないといけません。ベタは特に熱帯原産の淡水魚なので、冬場の水温には注意が必要です。ベタは冬眠はせず、好む水温は25度くらいなので、冬場はヒーターなどを使ってこの温度をキープすることが大切になります。
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