「プレコ」は元々は南米アマゾン周辺に生息する熱帯魚で、その変わった見た目から観賞用の熱帯魚として人気のある魚です。今では沖縄の河などにも生息し、日本でもなじみになりつつあるプレコですが、どんな魚なのでしょうか？
今回の記事ではそんな「プレコ」の魅力や生態について紹介していきましょう。
この記事の目次
「プレコ」の名称
「プレコ」は実は略称で、正式には「プレコストムス」と言います。この名前、実は特定の魚を指す名前ではなく、「ナマズ目ロスカリア科アンキストルス亜科」に分類される魚の総称です。「プレコ」と言ってもたくさんの種類もあるのです。
プレコはどこから来たのか？
プレコは南米アマゾン川流域が原産で、観賞用として持ち込まれました。観賞用として見られるのは小型の種類が多いですが、成長すると１メートルを超える大型に成長するプレコもあり、現地では食用とされることもあります。
プレコ自身はコケを食べるため、水槽をきれいにする役目もあります。
特徴的な見た目が魅力！
プレコの最大の特徴はその個性的な見た目といえるでしょう。特にその体の模様はプレコの種類によって違い、美しいものもあります。「インペリアルゼブラプレコ」は黒と白のストライプの見た目がきれいで、そのヒレが水中で揺れる様はとてもきれいです。
他にも黄色の体に黒い斑点が特徴的な「セルフィンプレコ」、虎のような模様が目立つ「タイガープレコ」などがおすすめです。
他の熱帯魚とも一緒に泳がせられる？
プレコは基本的には温厚な性格をしていますので、他の熱帯魚とも一緒に飼うことができます。人気の「グッピー」「ネオンテトラ」などとは相性がよく、一緒に泳ぐ姿を見ることができるかもしれません。
ただ、体が大きな熱帯魚や、水槽の底を住みかとする熱帯魚とは相性が悪いようです。なぜならプレコは他の魚を「舐める」特徴もあるからです。
コケを食べてくれるので水槽がいつもキレイ！
プレコの特徴として吸盤のような口があります。この口で水槽に吸い付いていることも多いのですが、その口を利用し、コケをとてもきれいに食べてくれます。ただ、コケだけではなく水草も食べてしまうので、水草を整えている方は注意が必要です。
コケなどを食べるのでエサやりが簡単そして安価
先述の通り、プレコはコケを食べますので、生エサや虫などを与える必要がなく手間がかかりません。コケだけでは足りない場合もありますのでその時はプレコ専用のエサも販売されていますのでそちらが便利です。いつも同じ餌でも大丈夫ですので、エサについて悩むことはないでしょう。
プレコは長生き！
小型のプレコであれば寿命が３年から５年くらいですが、大きめのプレコになるとなんと１０年以上も生きるようです。長く一緒に過ごすことができるので、特に愛着を持つことができるでしょう。寿命が長いものはその分、体も大きくなりますので、大きな水槽が必要となってきますが、大きな水槽を泳ぐ様子は圧巻でしょう。
値段が安く、手に入りやすい
プレコには様々な種類がありますが、なかでも「セルフィンプレコ」（やや大型５０センチくらい）や「ミニブッシープレコ」（小型１５センチくらい）は多くの熱帯魚ショップやペットショップで取り扱われており、比較的手に入りやすいプレコです。
また、値段も安いのが特徴で、前述の２種類のプレコは５００円から１５００円程度で売られていますので、複数種類のプレコを購入して楽しむのも良いかもしれませんね。
プレコを飼育するにあたっての注意点
魅力が多いプレコですが、注意点もあります。まず、第一に水温調整が大事です。プレコは元々熱帯の魚ですから低温にはもっぱら弱いです。プレコの飼育に最も適した水温は24度～26度前後となっておりますので、水温を下がるようなときにはヒーターを用意し、適切な温度管理をしましょう。
また、種類によっては1メートルを超える大きな体になることも忘れないようにしましょう。そうなってしまうと小さな水槽では足りなくなってしまいますので、大型になる種類のプレコは知っておく必要があります。
プレコ生態のまとめ
一口に「プレコ」といっても様々な種類があり、見た目も様々です。比較的飼育しやすい魚ですので、熱帯魚初心者にもおすすめですよ。
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