ベタ

ベタの泡巣とは何か?その生態と飼育法を探る

2022年12月19日

 

ベタ f

 

ベタはとても人気のある熱帯魚で、目立つヒレが大きな特徴となっています。様々な種類や色彩を持ち、水槽ではとても目立つ存在です。その「ベタ」は「泡巣」を作るという珍しい特徴を持っています。

 

今回の記事ではそんなベタの特徴と飼育のポイント、「泡巣」についても調べてみましょう。

 

 

実に様々な仲間がいるベタ

ベタ f

 

「ベタ」はタイのメコン川流域原産の熱帯魚です。川だけでなく、水田などにも生息しているようです。大変気性が荒く、オス同士だとすぐに戦いを始めるため、それの戦いを楽しむために飼育されるようにもなっていきました。

 

その戦いの激しさから「闘魚」とも呼ばれています。ベタは品種改良が盛んにおこなわれ、様々なヒレや体色を持つ種類が存在します。

 

 

泡巣とは何か?

 

「泡巣」はベタのオスが、水草などを集め、そこに泡を付けたものです。その後泡巣を作ったオスはメスを追い回し、捕まえるとメスに産卵をさせます。そしてその卵に精子をかけ、そのまま泡巣に持ち帰り、そこで子育てを行います。

 

メスは激しい繁殖行動から産卵で疲れ切ってしまい、そのまま死んでしまうこともあり、オスは卵を守る行動から、メスを攻撃することもあります。この泡巣を作って子育てをすることは「バブルネストビルディング」とも呼ばれています。

 

 

ベタはフレアリングが特徴

 

ベタのオスは、背ビレや尾ビレを最大限に広げ相手を威嚇する「フレアリング」という行動をとります。派手なヒレを広げる様はとても美しいのですが、フレアリングをすることは喧嘩の始まりなので、飼育下ではあまり好まれない行動です。反対にメスは色が地味で、ヒレもそんなに大きくはありません。

 

このヒレを目立たされるために品種改良が繰り返され、数多くのベタの品種が誕生したのです。次項からはベタの飼い方のポイントについて調べてみましょう。

 

 

ベタは水質変化にも強く、金魚鉢でも飼育可能

 

ベタは水質の変化には強く、初心者にも飼育しやすい品種です。水質にあまりこだわる必要もありませんが「弱酸性」の水質がベストだと言われています。ベタはろ過装置なども必要ないので「金魚鉢」で飼育することも可能です。

 

 

 

 

水槽であれば、水量が10リットル異常あるものが良いでしょう。ベタは水槽や鉢から飛び出すこともあるので、それぞれ蓋も必要になってくるでしょう。水温は26度程度を保つのがベストで、それを下回る場合はヒーターの設置も必要となるでしょう。水槽の種類によってはヒーターの設置が厳しい場合もありますので、できるだけ部屋の温度を保つことが大事です。

 

 

ベタには専用の餌を与えよう

 

ベタに与えるエサはベタ専用の餌が良いでしょう。様々な種類が発売されているので、その中から自分のベタが好むものを与えるのがおススメです。

 

 

冷凍アカムシなどの生き餌も食べますが、個体によってはあまり好まないこともあります。エサは1日2回程度朝と夕方に与えるのが良いでしょう。

 

 

ベタの混泳は難しい

ベタ f

 

ベタは「闘魚」と言われるくらいですから大変気性が荒く、他の魚との混泳は向いていません。基本的には単独で飼育するべきですが繁殖を狙う場合はオスとメスペアで飼育する必要があるでしょう。ただ、ベタはオスでもメスでも容赦なく攻撃しますので、相性が悪そうな場合はすぐに隔離することも必要です。

 

ベタの繁殖を狙って泡巣を見よう

 

ベタは繁殖を狙えます。しかし、オスとメスのペアリングは難しく、相性が悪いと戦いが始まってしまいます。まずはオスメスを別の水槽に分け、その水槽同士を向かい合わせてベタの様子を見てください。

 

オスが「泡巣」を作り出せばアピールしている証拠ですので、同じ水槽に入れてみましょう。1週間程度経過しても産卵しないならば相性が悪いので、他の相手を見つける必要があります。無事に産卵に成功すればオスは泡巣を作り、そこで子育てを始めます。

 

孵化には2~3日かかるようです。稚魚が生まれたら2日くらいは餌を与える必要はありませんが、その後は「インフゾリア」などの微生物を与えるようにしましょう。稚魚が泳げるようになればオスの子育ても終わるので、オスが稚魚を攻撃しないように別の水槽に移しましょう。

 

 

ベタ飼育の繁殖・泡巣まとめ

 

ベタは泡巣を作り、オスが子育てをするという珍しい魚です。ペアリングが難しいのですが、ぜひ繁殖にチャレンジして泡巣での子育てを観察してみてください。

 

 

 

 

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