「ミクロソリウム」は水槽に入れる「水草」として人気のある種類です。とても育てやすいことで初心者にも扱いやすい水草ではあるのですが、「黒くなる」ことがあると言います。この症状が進むとミクロソリウムが枯れてしまうこともあるというのですが、その原因と対策について今回の記事で調べてみましょう。
この記事の目次
ミクロソリウムとは?
ミクロソリウムは「シダ」の仲間で、亜熱帯から熱帯の広い地域に生息しています。園芸用に改良されたものが現在は多く出回っており、一言に「ミクロソリウム」と言っても多くの種類があります。中でも「ミツデヘラシダ」は日本では南西諸島に多く自生し、「ミクロソリウム」と言えば日本では「ミツデヘラシダ」を指すことが多いです。
ミクロソリウムが黒くなってしまった!原因は?
ミクロソリウムは群生させると水槽内でとても映えるのですが、よく見るとミクロソリウムの葉が茶色、もしくは黒くなっている所があります。これは放置しておくと多くの場合は枯れてしまいます。この症状は「シダ病」といい、最初は葉の一部から変色し、徐々に株全体に広がっていきます。
どうしてミクロソリウムはシダ病になってしまうのか?
シダ病が発生する原因として一番に考えられるのが「高水温」です。水温が30度を超えてくると、シダ病の発生確率が大きく上がります。また、葉が密生していると病気になりやすい傾向にあります。シダ病を発生させないためには水温の管理と、葉を時折剪定することも必要になってくるでしょう。
ミクロソリウムがシダ病になってしまったら
シダ病を見つけた場合はまずは変色してしまった葉をすべて切り取りましょう。切り取る場所は株の近くの葉の根元が好ましいです。また、シダ病になった葉の周りの葉もシダ病になる可能性があるので、病気が発生した州への葉は株を残してすべて切り取りましょう。
もしもミクロソリウムが株だけになったとしても枯れることはないので安心してください。株さえ生きていれば、そこから新芽が徐々に出て、2カ月もすれば元の大きさに戻るでしょう。放っておくと株までダメージを受けてしまうので、変色した葉を発見した場合はすぐに対処をするようにしましょう。
ミクロソリウムの育て方
ここからはミクロソリウムの育て方について解説しましょう。ミクロソリウムはとても丈夫なので、肥料などは必要なく、多くの光も必要としないため、栽培用ライトなどの準備も必要ありません。ミクロソリウムは「活着」する性質があるので、砂に直接植えるよりも、流木や石などに活着させると良く育ちます。
ミクロソリウムの適正な水温は?
ミクロソリウムに適切な水温は22度から30度くらいです。ある程度の低温には強く、枯れることはありませんが、30度を超えると葉が黒くなる「シダ病」を発生する可能性が高まります。水槽に入れている魚にもよりますが、水槽用クーラーを設置するなどして、水温が高くなりすぎないように管理することが大切です。毎日葉を確認し、黒くなるようなことがあればすぐに取り除くなどの対応をしましょう。
葉の剪定(トリミング)は必要なのか?
水草のトリミングは、葉をカットすることです。自分の思うように水草をレイアウトしたり、水草の密生を防ぐ効果があり、カットした部分から水草を増やすことも可能です。ミクロソリウムは成長が遅く、基本的にトリミングの必要はありませんが、葉の色が茶色や黒に変わってきたときは病気や枯れてしまっている恐れがありますので、トリミングは必要です。また、コケが葉についてしまった時もトリミングが必要です。
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ミクロソリウムのコケ対策は?
ミクロソリウムは成長がゆっくりで、どうしてもコケが付きやすいです。コケが付くと葉も弱りやすく、景観もあまりよくないのでできるだけコケが付かないように心がけましょう。コケが付かないようにするには水の流れを作ることが必要なので、「水流ポンプ」を設置するなどして水流を作り出しましょう。
また、「ヤマトヌマエビ」や「プレコ」などのコケを食べる魚を水槽に投入するのも良いでしょう。その場合は他の魚との相性も確認しましょう。
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ミクロソリウムが黒くなる原因と対策のまとめ
ミクロソリウムが「黒くなる」のは病気が原因でした。無視しておくと、すべて枯れてしまう恐れがありますので、発見した時はすぐに対応しましょう。そのためには魚と共にミクロソリウムの日ごろの確認も忘れないようにしましょう。
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